愛知県共済

インターネット公開文化講座

文化講座

インターネット公開文化講座

グローカル文化の喜び

信天翁(アホウドリ)喫茶主
医学博士 山中 直樹(宗直)

日本的グローカルライフスタイル

「日本的グローカルライフスタイル(Glocal Lifestyle)の楽しみ」について考えてみたい。

昨年末、日本画のグローカル作家・小山硬とエゾシカのロースを炭火で焼肉をしながら楽しんだ。
画伯のお仲間に狩猟を趣味として楽しむ方がおられる。
そのお仲間が獲物のエゾシカを仕留めたとのことでそのロースが送られてきた。
大変、脂ののった上等な肉で美味なるに相違ないと、早々、我が家に持ち込んで、バーベキューコンロに炭火を起こし焼いて食べることにした。
庭では寒かったので、室内に持ち込んで焼きだした。室内は炎と煙がモンモンと立ったが、ものともせず夢中で焼いて食べだした。
北海道の雪降る山中で、猟銃を肩に我を忘れてシカを追うお仲間を話題としながら、その肉の旨さを絶賛しながら、舌鼓だ。
陶芸家・加藤景徳の工房で、私が"英語"付けしたぐい呑にアルコールはほとんど飲めないのに、清酒「越乃寒梅」を注いでチビチビしながら、煙の立ち上る中で、ニマニマだ。
そのぐい呑には有名なBob Dylanの"How many Roads must a man Walk down Before you call him a Man,The Answer is Blowin' in the Wind"と染付けで書き上げてある。
お酒は、早々にして、創業四百年の宇治・上林の「雁ヶ音ほうじ茶」を入れて、エゾシカの焼肉を食べ続けた。

義弟が有機栽培で作った、姿、形の悪い蕪とその葉を入れた赤だしが大好きなのだが、その日はまた、一段と美味なること限り無しだった。ご飯は少々だけにしたが、赤だしと相性がピッタリだった。蕪の葉が不可欠だ。
デザートとして蒲郡の路地物で、完熟みかんの「箱入娘」を食べた。最近は、完熟みかんはなかなか楽しめないから、味もひとしおだ。

映画「慕情」で有名なThe Peninsulaの「The Peninsula Tea」(Peninsula Afternoon;Hand-picked tea blended specially for The Peninsula, Product of India)で余情残心の紅茶となった。
「市中山居」で、婆沙羅に日本のグローカルを楽しんだと言えませんか。

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