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インターネット公開文化講座

文化講座

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歳時記とごはん

栄中日文化センター料理教室講師・食育伝道師・管理栄養士
テーブルコーディネーター
伊藤 華づ枝

第9回:端午の節句 ~たくましく元気に育て!男の子!!~

前シリーズでは「食育をはじめましょう」と題し、それぞれのライフステージに合わせた食事についてご紹介しました。
今シリーズでは、食育・続編として「歳時記とごはん」をご紹介しています。
日本人として伝え続けていきたい正月・七夕・節分などの日本の歳時記と、それにまつわる食事を謂れや慣わし・行事食をオリジナルレシピとともにご紹介しています。

第9回目のテーマは「端午の節句」

テーマは「端午の節句」
5月5日の端午の節句は五節句のひとつ、男の子のお祭りです。
青空を元気に泳ぐこいのぼりは、とても勇壮で、見ている私達にもパワーを与えてくれます。最近では、こいのぼりの数も減りつつありますが、こいのぼりや五月人形に込められた思いを知り、昔ながらの慣わしを大切にしていきたいものです。

1.「こいのぼり」と「五月人形」に祈りをこめて

端午の節句は、もともとは中国の「物忌みの月(5月)」の厄払いに由来し、男の子の厄除けと健康祈願を祝う行事です。男の子の家庭では、健康でたくましく育ってほしいという願いを込めて、こいのぼりや五月人形を飾ります。

こいのぼり

こいのぼり

中国の「鯉の滝登り」という故事には、「龍門へと続く黄河を多くの魚が登ろうと試みたが、鯉だけが登りきることができ、最後には龍になった」と書かれています。この説より、中国では「鯉」は出世魚として重んじられており、日本でも江戸時代より「鯉のぼり」の習慣が一般化し、子供の立身出世の象徴として立てられるようになりました。
最近ではベランダ用など手軽に飾ることのできる小さめのサイズも多く出回っています。

五月人形

端午の節句に飾る鎧飾りや兜飾り、武者人形などを五月人形と呼びます。これらは御守りのような意味を持っており、子供にふりかかる災難を人形に身代わりとなってもらい、我が子が健康で育つようにとの願いが込められています。

兜かざり
兜飾り
武者人形
武者人形

2.「菖蒲湯」で健康を願う

頭が良くなりますように・・・
頭が良くなりますように・・・

端午の節句は、3月3日の桃の節句に対して、菖蒲の節句ともいわれます。
菖蒲には強い解毒作用があるため、古くから健康を保ち、邪気を祓う薬草として重宝されてきました。また「勝負」や「尚武(武道を重んじるという意味)」に通じることから、男の子が丈夫で健やかに育つようにと端午の節句に欠かせない存在となりました。
ちょうど 、暑さも増して体力が低下しがちなため、「菖蒲湯」に入って血行を良くし、体調をととのえる風習があります。
また、菖蒲を頭に巻くと、頭が良くなるともいわれています。

3.「柏餅」と「ちまき」

端午の節句の代表的な食べ物は、「柏餅」と「ちまき」です。「柏餅」は日本で生まれた和菓子ですが、「ちまき」は中国から伝えられたものです。

柏餅

柏餅に使われる柏の葉は、新芽が出ないと古い葉が落ちないことから、家系が途絶えない=子孫繁栄につながる縁起物として、江戸時代から端午の節句に欠かせない和菓子となりました。

ちまき

中国の故事に由来しています。戦国時代に楚(そ)の国の高名な詩人、屈原(くつげん)は国王の側近としてつかえ、正義感と国を思う情に厚く、人々からも慕われていました。しかし、屈原は陰謀のため国を追われることになり、ついには川に身を投げてしまったのです。その日がちょうど5月5日でした。屈原の死を悲しんだ人々は、竹の筒にもち米を入れた供物を川に投げ入れて弔いました。しかし、せっかくの供物も屈原のもとに届く前に悪い竜に食べられてしまうため、竜が苦手としている葉でもち米を包み、邪気をはらう5色の糸で縛ってから川へ捧げるようになったということです。この伝説が、端午の節句にちまきを食べる起源だといわれており、端午の節句の風習とともに日本へ伝わりました。

4.端午の節句を楽しむテーブルコーディネート

~テーブルコーディネートのテーマは「子供の成長を願いながら夫婦で乾杯」です~をイメージ

今回は、端午の節句に両親が男の子の成長を祈りながら会話を楽しむ大人のテーブルです。強さの象徴である黒を基調とし、男らしくシックにまとめました。中央のランナーには着物の帯を利用し、日本の古きよき風習である節句に思いを馳せます。
箸に巻かれているのは、ナプキン代わりとしての手ぬぐい(端午の節句のデザイン)です。末広がりで縁起の良い扇の形の器や、柏の葉をイメージして葉の形の器をセッティングし、息子の無病息災を願います。

~満開の桜のフラワーアレンジ~

~メインの菖蒲が男の子のりりしさを演出~
まっすぐにのびた菖蒲は、男の子のたくましさ、りりしさを感じさせます。ピンととがった葉は刀や剣をイメージし、強さの象徴と同時に魔よけとしての意味も含みます。初夏のさわやかなグリーンの中に、男らしさが映えるフラワーアレンジです。

5.「子どもが喜ぶ楽しい」ごはん

★カツオのハンバーガー
~大好きなハンバーガーも栄養バランスの良い手作りで!~

エネルギー312kcal、たんぱく質12.3g、脂質17.0g、塩分1.4g(1人分)
カツオのハンバーガー
材料 分量:4人分
カツオ(刺身用) 100g
玉ねぎ 1/4コ(50g)
長芋 30g
1/2コ
(A)  
マヨネーズ 小さじ1
少々
適宜
(B)
ウスターソース 大さじ1
ケチャップ 大さじ1
パン(バーガー用、ロールパン、べーグルなどでも可) 4コ
バター(パン用) 適宜
アボカド 1コ
トマト 1コ
レタス 50g
少々
マヨネーズ 適宜

作り方

  1. カツオは刻んで包丁でザッとたたき(少し粗めでよい)、玉ねぎはみじん切り、長芋はすりおろします。
  2. ボウルに(1)と卵、(A)を入れて空気を含ませるようによく混ぜます。よく混ぜるとフワッと柔らかく仕上がります。
  3. フライパンに油を熱し、(2)を1/4量ずつスプーンですくって両面焼き、(B)のソースを塗ります。
  4. パンは厚さ半分に切ってトースターで軽く焼き、両面にバターを塗ります。
  5. アボカドは半分に切って種をとり、皮をむいて食べやすい大きさに切ります。トマトも食べやすい大きさに切り、レタスは洗って水気をとり、適当な大きさにちぎります。
  6. (4)のパンに(3)と(5)をはさみ、お好みで塩とマヨネーズをかけます。

※写真にはポテトとスープを添えました。

★キウイのフローズンヨーグルト 
~これからの季節にうれしい!冷たい手作りデザート~

エネルギー210kcal、たんぱく質 2.8g、脂質9.3g、塩分0.2g(8人分としたときの1人分)
キウイのフローズンヨーグルト
材料 作りやすい分量:6~8人分
キウイフルーツ(熟) 4コ
砂糖 120g
生クリーム 200ml
コアントロー
(又は好みの洋酒)
大さじ2
プレーンヨーグルト 200ml

作り方

  1. キウイフルーツは皮をむき、砂糖と共にミキサーにかけます。
  2. 生クリームにコアントローを加えて固く泡立て、ヨーグルトと(1)を加えます。
  3. (2)をサックリと混ぜ合わせ、密閉容器などに入れて3~4時間冷凍庫に入れ、途中で2回位スプーンでかき混ぜます。

※写真には1のソースとハーブを添えました。
※お好みの季節のフルーツでお試し下さい。

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