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平成15年

自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川 栗拾い、栗のいが染め、栗きんとん!「栗づくしの里山あそび」

東白川村こもれびの里にて
平成15年9月14日(日)快晴
参加者 17組68名

  • 案内人 / 鉄崎幹人さん(タレント)
  • 野草観察講師 / 篠原旭子さん(野草薬草料理研究家)
  • 栗拾い・栗いが染め・栗きんとん講師/ 藤井茂樹さんほか東白川村のみなさん
  • ※このページにある写真をクリックすると拡大写真を見ることができます。

夏の暑さが残るものの、こもれびの里にはコスモスが咲き誇り、秋の気配がちらほら。快晴の空のもと、栗拾い、栗のいが染め、栗きんとんづくり...と栗づくし体験で初秋の風情を満喫した

10:00~

開会式

到着した子どもたちは早速、輪投げで遊んだり、広場を走り回ったりして浮かれた様子。開会式では「今日は秋で最初の思い出をつくりましょう」と鉄ちゃんこと鉄崎幹人さんが元気に話した後、「栗は腎(じん)に効く木の実です」と薬草に詳しい篠原旭子さんがあいさつした。参加者には「87歳の大おばあちゃんと私、娘、孫の4世代で来ました」という家族もいて、和気あいあいとした雰囲気のなかでイベントが始まった。

10:15~

栗のいが染め
【1】 しぼり、媒染液に浸す

各グループに分かれ、まずは栗のいが染めの作業を開始。絞り模様をつけるために、輪ゴムで綿の布をしばる。輪ゴムの部分だけに色がつかず、白く残って、模様になるのだ。模様をつけたい場所を決め、思い思いに布を輪ゴムでしばっていく。それができると、栗のイガで煮出したコーヒー色の染液に布を浸していった。

←輪ゴムでしばると、小さな頭の「てるてる坊主」のような形に。
10:35~

栗拾いに出発

鉄ちゃんを先頭に、こもれびの館から歩いて数分の栗林へ出発。4つのグループに分かれて、栗拾いを開始した。「一番大きな栗と、一番小さな栗を見つけた人には、後でプレゼントがあるよ」という鉄ちゃんの声に、子どもも大人も火箸を手に楽しみながら栗探し。ちょうど、栗拾いの最盛期でいがの中には食べごろの実がぎっしり。林でアケビの実を見つけて試食するグループがいたり、ときには変わった植物や虫を見つけて、鉄ちゃんや篠原さんが解説したりする場面も。「栗大好き!これから栗きんとんをつくるのが楽しみ」「子どもは虫探しにいそがしくて」と参加者の感想もさまざま。1時間ほどで2つの箱にどっさり収穫できた。

←栗拾いの合間には、発見した植物の説明なども。
11:55~

栗のいが染め
【2】 媒染、おき染め

こもれびの館に戻った一行は、いが染めの次の手順を進める。色落ちを防ぐためにスタッフが浸しておいた媒染液(みょうばん)から布を取り出して絞り、もう一度染液につける。色がよく出ていたので、煮染めずそのままおいて、昼食タイムへ。

←子どもたちもいが染めの作業に熱心に取り組んだ。
12:05~

昼食

昼食に出た栗おこわ、大根・人参・豚肉などが入った大鍋「煮ごみ」も大人気でお代わりする人が続出。食後は、広場脇の池で鉄ちゃんと生き物を探す子どもたちもいた。

13:00~

栗のいが染め
【3】 水洗い、陰干し

午後のいが染め作業では、輪ゴムをはずして、模様のでき具合を確認。布をよく洗って脱水した後、日陰に広げて干す。とくに子どもたちの布模様は星形やうず巻き、ひょうたん、直線になったものなどユニーク。丸い形を3つ並べた模様を「信号機だよ」という女の子も。できあがって干した布が、風にひらひらと舞っていた。

←「こんなに長細い形のもあるよ!」
13:20~

栗きんとんづくり

栗拾い、栗いが染め、栗おこわに続く栗づくしの第4弾が、栗きんとんづくり。ゆでた栗を半分に切って、スプーンで中身をボウルに出す。全部出したら、すりこ木で十分につぶし、砂糖を加えて混ぜる。それを電子レンジで温めた後、適量をラップに包んで形を整え、先をきゅっと絞ると完成する。大きさや形もつくる人によって違いがあり、おもしろい。

大人がカット、子どもたちが中身の取り出し...、と手際よく役割を決めて作業する家族、一生懸命に汗をかきながらすりこ木でこねるお父さん、手間がかかることを知り、「売っている栗きんとんの高い理由がわかりました」というお母さん。子どもたちはつい試食して、栗が減っていく。完成した後は、試食用と持ち帰り用を分けていった。

←栗を切る、実を出す、つぶす...。試食が待ち遠しい!
14:25~

栗のいが染め
【4】 壁掛けの仕上げ

いよいよいが染めは、仕上げ段階に。今回はできあがった布を使って、壁掛け(タペストリー)づくりに挑戦。スタッフの説明を聞いて、布を支える棒を選ぶ。木は色や質感が違う山桜、エゴノキ、カエデ、モクレンなど。棒と布をヒモで結んで固定した後は、もみじの葉、紅花のドライフラワー、エノコロ草、ミニとうもろこしなどのアクセサリーを好みでつけていく。男の子も熱中して「工作するのが一番おもしろい!」との声も聞かれた。できた人から栗きんとんを試食。白川茶を飲みながら一息つく人たちからは、思わず笑みがこぼれていた。

←秋の手づくり壁掛けのできあがり!
15:30~

閉会式

栗づくしで盛りだくさんのイベントも無事終了。閉会式では「大きな栗大賞」「小さな栗大賞」「特別賞」などのプレゼントが鉄ちゃんと篠原さんから手渡され、最後は全員に手みやげの栗や古代米などが渡された。のどかに過ごした1日に「今日は夢に栗が出てきそうですよ」と微笑む女性もいた。

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