森の中で開会式

予定より30分繰り上げて開会式。「ジョンさんどこですかー」。森の中での開会式は、本日の講師ジョン・ギャスライトさんを探すところからスタート。すると「ウホ～。上から見るとみんな小さく見えるよ～」と、高い木の上から陽気な声で登場したジョンさん。木をけったり、コアラのように木にしがみついたり、逆さまになったり......いろいろなパフォーマンスを披露しながら下りてくるジョンさんに、参加者は大喜び。さっそく全員で輪になって、スギ・コナラ・ドングリ・縄文スギなど木の特徴を全身でまねする"木のものまねストレッチ"で、心と体をほぐした。

←木の上からジョンさん登場！

ツリークライミングスタート

それぞれグループに分かれ、まずはお互い自己紹介。続いて、これから登る木にあいさつをしてスキンシップし、根っこを保護する枯葉を木の根元にかぶせる。ＴＣＪ（ツリークライミングジャパン）のインストラクターから登り方、下り方の説明を聞いたら、いよいよツリークライミングスタート！

急いで登る人、ゆっくりマイペースの人、わき目もふらず一心不乱に登る人。登り方にもそれぞれ個性が表れる。その時、一生懸命、木と格闘中の女の子の後ろに、ゆっくり近づく怪しい人影......。そして、くすぐり攻撃で不意打ちを仕掛けてきたのは、おちゃめなジョンさん。「きゃ～、びっくりした～！」

←突然後ろからジョンさんが現れてびっくり！

気持ちよさそうにゆらゆらと空中遊泳するお父さんには「そこの葉っぱを取って、匂いをかいでみてください」とＴＣＪスタッフがアドバイス。シロモジというその葉っぱは樟脳（しょうのう）のような香りがするのだとか。「あー、いい香り。最高の気分ですー」と、木の上の時間を満喫した。

←わーい！枝の上に立ったよ！

木陰で昼食

木陰でシートを広げて、木の香りを楽しみながら昼食タイム。

ネイチャーゲームで遊ぼう

昼食後は、ＴＣＪスタッフや恵那山ネイチャーゲームの会のスタッフと共に森の奥へ入り、自由参加のネイチャーゲーム。"本来は森の中にないはずの物"を探す「カモフラージュ」というゲームを楽しんだ。ロープで囲んだ10ｍ四方ほどの場所で、見つけた物の数をスタッフに伝える。見つけても声を出したり触ったり、人に教えたりしないのがルール。子どもたちはうれしそうに、大人は真剣なまなざしで探す姿が対照的。最後にスタッフから「虫たちも、木の枝や葉っぱの陰にカモフラージュして隠れてますよ。今、ここで物を見つけられた目なら、きっと虫たちも見つけられるのでは？」とのメッセージ。

←スタッフに小さな声で数を報告。さあ、当たってるかな？

ジョンさんのデモンストレーション

「さっき、どうやってあんな高いところにロープをかけるの？という質問がありました。今からやることを見ていてね」とジョンさんが、木の枝にロープをかけるデモンストレーション。初めに、ショットパウチ＆スローライン（砂袋と細いロープ）を木の枝めがけて両手で投げ、次にビッグショット（大きなパチンコ）を使って高い木の枝にロープをかけると、参加者から拍手！

←大きなパチンコに、子どもたちは興味しんしん。

ツリークライミング＆ネイチャークラフト

ツリークライミングとネイチャークラフトの自由参加タイム。ネイチャークラフトは、本部プレハブハウス内にて、講師の栗谷本征二さんと一緒に「ヒマラヤスギのゾウさん」と「ブーブー笛」づくりに挑戦。トチの実の殻はゾウの顔に、ヒマラヤスギの木の皮は耳に、トチの枝は鼻に。「ちょっと物の見方を変えるだけで、どんな物でも宝物に変わりますよ」と栗谷本さん。細い竹に、プラスチック容器などの破片を利用したリードをつけてつくるブーブー笛は、子どもたちに大人気。「ひと手間かけるだけで、竹がこんなにおもしろい楽器に変身するなんて、感激です」と参加者は大満足。

↑ブーブー笛のおもしろさ実感中。	↑うれしいおみやげができたよ。

閉会式＆全員で記念撮影

「毎日の中で、何か壁にぶつかったときはツリークライミングを思い出して、ちょっと違う視点から物事を見てみよう。そして、地球は大きな貯金箱。家に帰ったら皆さんも自然にいいことをして、地球に貯金してくださいね」とジョンさんのあいさつ。全員一緒の記念撮影は、おなじみ「ツリー（Tree）」の合言葉で。