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自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川 のんびりふるさとを満喫「日本で最も美しい村」へ行こうツアー!認定記念イベント(名古屋地区)

平成24年3月24日(土)雨
参加者 25組57名

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朝からあいにくの雨模様。晴れ渡った空の下での体験は残念ながらお預けとなったものの、雨と霧に包まれた村の幻想的な雰囲気もまた一興。今回初めての開催となるイベントは、400名の応募から選ばれた参加者で賑わった。

10:00~

開会式

 こもれびの館にて、東白川村の安江眞一村長から歓迎のごあいさつをいただく。「岐阜県には今、二つの村しかありません。世界遺産で有名な白川村と、我が東白川村です。特別なものはありませんが、空気も水もおいしい。どうか存分に田舎を体験して楽しんでください」

安江村長から歓迎を受ける

 続いて村役場総務課の河田孝さんより村の紹介がなされた。「昨年10月、東白川村は『日本で最も美しい村』連合に加盟しました。同連合は、平成17年、平成の大合併と呼ばれた町村合併が始まった年に発足したNPO法人です。もともと全国には600の村がありましたが、平成17年以降184になってしまいました。現在、全国44カ所の町村や地区が同連合に加盟しており、岐阜県では旧馬瀬村、白川村も加盟しています。東白川村は"ないない村"といわれており、村内には信号、国道、鉄道、寺、観光資源はありません。しかし、この美しい自然があります。加盟にあたっては厳しい審査をクリアし認定されました。加盟したことがゴールではなく、後世に遺し伝えていくことがこれからの課題です」

10:20~

桧茶太鼓歓迎セレモニー

 東白川村民で35年前に設立された桧茶(かいさ)太鼓保存会による、太鼓の演奏を聴く。雨天のため屋外から屋内へ会場を移し、人数を縮小しての演奏となったが「山の中の雰囲気に合っていて、心に響きました(70代女性)」と参加者は皆聴き入っていた。太鼓の演奏体験では、子どもと大人計7人の参加者が名乗りを上げて、締太鼓、長胴、桶胴などの太鼓を体験。「太鼓を叩いてみたかったので心に残った(小学生男子)」とうれしそうだった。

迫力ある太鼓の演奏にくぎ付け
11:00~

バスで村めぐり

 雨天のため、予定していたウォーキングは美しい村バスめぐりに変更。まずはバスに乗って「神田神社」へ。出迎えてくださった宮司は、先ほど開会式でお話をうかがった村役場の河田さん!?
 意外な一人二役に参加者一同びっくり!!
 神田神社のいわれなどを聞いた後、500mほど離れた「服田(はった)家」へ。歩いていく途中、民家の前に広い水路があり、村の人たちは昔からこの水路でサトイモを洗ったり家の前のいけすで鯉を飼ったりしていることを聞く。鯉は残飯処理と、もてなし料理の食材を兼ねて飼われているのだという。防災も兼ねた生活用水路の存在に関心が集まっていた。

 服田家は築150年の民家で、96坪の木造平屋建て。離れには木造の養蚕小屋も残っている。9代目当主の服田順次さんに今も普通に暮らしているという家の中を案内していただく。囲炉裏や、天井の滑車(天井裏の物入れに荷物を吊り上げる)、玄関の大戸などが昔の生活そのままに残っており「壁に隙間がなく、柱にひずみもきていない。材料もいいのだろうけど、昔の職人は腕がよかったんだねえ(60代男性)」と感心する参加者も。

昔の暮らしそのままの服田家

 次に村の文化財第1号である四つ割の南無阿弥陀仏碑、3年前に作られた総ヒノキの神田神社絆山車を拝見し、再びバスに乗って最後の見学地である森林組合へ。村の敷地の92%は森林という東白川村にとって、村営の森林組合は重要な役割を担っている。平成15年3月にFSC森林認証を取得し環境に配慮した持続可能な森林経営を行っており、山を使って環境や教育にも取り組み、さまざまな企業やNPO法人ともつながりを持っているそうだ。先日公開された『キツツキと雨』の映画のロケ地としても有名になった。ヒノキの間伐材を輪切りにしたものをおみやげにいただき参加者は大喜び!
 「今日の田舎体験を思い出しながら間伐材をお風呂に浮かべて楽しみたい(60代男性)」

12:30~

山の幸バイキング

 バスでこもれびの里へ戻り、レストラン味彩で山の幸バイキングの昼食。シシ鍋・山菜の天ぷら・鶏ちゃんなどの郷土料理や、地元の手作りこんにゃく・豆腐などの特産品も盛り込まれた11種類のメニューのほか4種類の自家製カレー、桜の塩漬け・白川茶などを使ったオリジナルスイーツが3種類。オリジナリティあふれる手作り料理に参加者は大満足!
 「味に心がこもっていた(60代女性)」「フキノトウの天ぷらとシシ鍋が最高!(40代女性)」

13:40~

牡丹餅作り

 「春は牡丹の葉にのせて、秋は萩と一緒にお供えすることから、ぼたもち、おはぎの名があります」と名前の由来を聞きながらの牡丹餅づくり。うるち米4に対して餅米6の割合で炊いたご飯をすりこぎで突いて丸め、ゴマ塩・青豆きなこ・あずき餡をまわりにつけていく。できたらお土産用はパックに詰め、食べる分は白川茶と共にいただく。
 「牡丹餅作りを何十年ぶりかでやった。懐かしい(70代男性)」「牡丹餅は初めて作った。家でもぜひ作ってみたい(30代男女)」

牡丹餅、うまくできた!
14:30~

記念植樹

 牡丹餅作りが終わるといつのまにか雨も上がり、最後はコナラの木の記念植樹。いくつかの班に分かれ、ヒノキの杭に一人ひとり名前を書いていく。ふかふかの地面の山に入り、ツルハシでササの根を切りながら穴を掘り、苗木を植え、ヒノキの杭を打ち込んで終了。

元気に育ちますように
15:10~

記念撮影&閉会式

 最後に参加者全員で集合写真を撮り、閉会式。こもれびの里スタッフの村雲和裕さんより「将来、コナラが大きくなったら、きっとクマやイノシシ、サルがドングリを楽しみに食べにきます。名古屋から2時間、第2の故郷としてまたいつでも植えたコナラに会いに来てください」と閉会のあいさつ。日本で最も美しい村のさまざまな魅力に触れた一日となった。
 「東白川村の方々は、皆やさしくて丁寧。言葉の一つひとつにやさしさがにじみ出ていた。人間は心だと、あらためて感じた(60代、70代女性)」

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