自然体験 | 組合員レポート
山村たいけんin東白川 クリスマスキャンドルと花餅作り(三河地区)
平成24年12月15日(土)雨
参加者 21組54名
- 案内人/川尻秀樹さん
技術士(林業部門)、樹木医、森林インストラクター、きのこアドバイザー。
現在、NPO法人ツリークライミングジャパン副理事長、NPO法人メタセコイアの森の仲間たち顧問など、多方面で活躍中。
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東白川村では先週末積もった雪が今日は雨でゆっくり溶け始め、会場のこもれびの里では、木や瓦屋根から時折ドサッと雪が滑り落ちてびっくり。自然が織りなす現象を楽しみながらのイベントとなった。
10:30~ |
開会式
「こもれびの館 母屋」にて開会式。本日の司会進行は、森林インストラクターの小林敏行さん。初めに特別ゲスト、東白川村の安江眞一村長があいさつに訪れてくださった。「岐阜県には二つしか村がありません。合掌造りで有名な富山県境の白川村と、一番小さな長野県境の東白川村です。少子高齢化で1年に十数回しか子どもが生まれません。今日は第二のふるさととして思い出作りをしてください」 |
10:45~ |
クリスマスキャンドル作り
「食の体験工房 味彩」へ移動し、クリスマスキャンドルツリー作りの体験。最初に案内人の川尻秀樹さんより「一般に欧米では、クリスマスの4週間前から飾り付けを始めます。日本人がお正月を迎えるための準備をするのと同じです。キャンドルも4週間前から灯す習慣があるんですよ」と、クリスマスキャンドルにまつわるお話を聞く。
続いて東白川村こもれびの里スタッフにキャンドルツリーの作り方を教わって早速挑戦。まずは白いロウソクをポキポキと折って空き缶に入れ、割り箸でかき混ぜながら湯煎で溶かす。溶けたロウを湯煎から上げてかき混ぜ、ドロッと固まったところをツリーの形のカラーキャンドルに割り箸で根気よくつけていくと、まるで雪が積もったツリーのよう!
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溶かしたロウを根気よく塗っていく |
キャンドルができたら、次はミニリースを作ってまわりをデコレーション。リースの素材は地元で育ったサルナシのツルやヒノキの葉、川尻さんが樹上から採ってきてくださったヒノキやスギの実を思い思いに組み合わせていく。「サルナシはマタタビ科の植物でマタタビラクトンという猫が喜ぶ成分を微量に含むので、家に持って帰ると猫が反応するかも」など、川尻さんお得意の森の雑学を教わりながら最後は東白川村特産のヒノキの板にのせて完成!
「つける楽しさがあった。ほかのことを考えずに集中でき大満足(60代女性)」「好きなように飾れるところが楽しかった。ケーキみたい!(小1女子、小4女子)」
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自信作が完成! |
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12:00~ |
山の幸バイキング
薪ストーブのやわらかな暖かさがうれしい隣のレストラン味彩で山の幸バイキングの昼食。味ごはんや田舎汁・鶏ちゃんなど東白川の郷土料理や、地元の手作りこんにゃく・豆腐など特産品も盛り込まれた11種類のメニューのほか4種類のカレー、特産のトマトやムラサキイモ・梅酒などを使ったオリジナルスイーツが3種類。ほかでは味わえない地産地消の愛情たっぷりオリジナル料理に参加者は大満足! |
13:00~ |
花餅作り
午後は囲炉裏のあるこもれびの館母屋にて正月飾りの花餅作りに挑戦。
まずは川尻さんから花餅の風習や材料について学ぶ。花餅の始まりは定かではなく諸説あるが、一般的には生花が少なくなる冬場に餅を花に見立てて華やぎを演出したといわれているそう。飾る期間も1年間飾る地域、15日間だけ飾る地域などまちまち。「今日の花餅作りに使うのは、ネジキ(カツウルシ)の枝。今年伸びた枝だけが赤く、花餅が映えるため好んで使われます。台座にはコナラとサクラ、台座の飾り用にはソヨゴ、ヒカゲノカズラ、アカマツのマツボックリ、モチキビの穂を準備しました。マツは神様をお待ちするという意味。またソヨゴはこの地方ではサカキに代わるもの。玉串にも使われます。燃やすとパチパチという音がするため邪気を払うといわれています」。一つひとつの材料に意味があることを知り、参加者は感慨深く聞き入っていた。
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餅をくっつけるのが面白い! |
早速、ビーツ(赤ダイコン)のおろし汁で着色した赤ののし餅と、白ののし餅を包丁で小さく切って枝に巻きつけていく。枝との偶然の出会いを楽しみながら、それぞれ持ち味が生かされた花餅はどれも生き生きとして素晴らしい出来!「何もかもが新鮮でした(20代男性)」「昔の人は手間をかけて作っていたんだなと感じた。それだけお正月を大切にしていたんだと思った(20代女性)」 |
14:15~ |
餅つき体験&白川茶で一服
最後に、囲炉裏と薪ストーブのある土間で石臼と杵を使った昔ながらの餅つきで手作り体験の締めくくり。
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よいしょ!の掛け声と共に |
「餅つきはこねが一番難しいんです。男性の方お願いします!」と川尻さんの呼びかけに、男性参加者がこねを担当。最初は恥ずかしそうにしていた子どもたちも、一人が張り切って前に出ると次々と手が挙がり、お父さんお母さんも後に続いた。「よいしょ!」「それ!」と参加者の掛け声が一つになると、体も心もほかほか温かくなった。
つきたてのお餅と白川茶で、一足早いお正月気分を満喫した。
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つきたてだからおいしい! |
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14:55~ |
閉会式&記念撮影
「クリスマスとお正月、両方楽しんでもらえる体験でした。日本人として、心の何かを感じてもらえればと思います。東白川村は東濃ヒノキと白川茶が有名。白川茶は発祥も生産もすべて東白川村なんです。こうしてご縁ができたことをきっかけに第二のふるさととしてまたぜひ訪れてください」と、川尻さんの言葉で閉会。里山の温かなもてなしに癒される体験となった。
「子どもの頃は餅つきをよく手伝った。何十年ぶり(70代男性)」「いろんな体験ができて、友達までできたことがとてもうれしかった(60代女性)」 |