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自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川 のんびりふるさとを満喫「日本で最も美しい村」へ行こうツアー!認定記念イベント(三河地区)

平成24年3月31日(土)雨
参加者 26組54名

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朝からあいにくの雨模様。晴れ渡った空の下での体験は残念ながらお預けとなったものの、雨と霧に包まれた村の幻想的な雰囲気もまた一興。今回初めての開催となるイベントは、400名の応募から選ばれた参加者で賑わった。

10:00~

開会式

 はなのき会館にて、東白川村の安江眞一村長から歓迎のごあいさつをいただく。「我が村には特別なものはありませんが、ヒノキを育てて使う文化、茶を育てて使う文化があります。そして、村内にツチノコを目撃した人が10名。毎年5月にはツチノコフェスタがあります。どうぞ、田舎を存分に楽しんでください」

安江村長から歓迎を受ける

 続いて村役場総務課の河田孝さんより村の紹介がなされた。「昨年10月、東白川村は『日本で最も美しい村』連合に加盟しました。同連合は、平成17年、平成の大合併と呼ばれた町村合併が始まった年に発足したNPO法人です。もともと全国には600の村がありましたが、平成17年以降184になってしまいました。現在、全国44カ所の町村や地区が同連合に加盟しており、岐阜県では旧馬瀬村、白川村も加盟しています。村内には信号、国道、鉄道、寺などがありません。明治初年に新政府が行った神仏分離令に端を発した廃仏棄釈運動によって村内の寺はすべて打ち壊され、今なお村内に寺はなく冠婚葬祭すべてが神道式で行われています。東白川村は"ないない村"なんです。しかし、この美しい自然があります。加盟にあたっては厳しい審査をクリアし認定されました。加盟したことがゴールではなく、後世に遺し伝えていくことがこれからの課題です」

10:20~

桧茶太鼓歓迎セレモニー

 東白川村民で35年前に町おこしの一環として設立された桧茶(かいさ)太鼓保存会による、太鼓の演奏を聴く。茶摘みと祭りをイメージした演奏の後、太鼓の演奏体験。子どもと大人計11人の参加者が名乗りを上げて、締太鼓、長胴、桶胴などの太鼓を体験。「みんなの音が一つに合わさったとき、快感だった(60代女性)」とうれしそうだった。最後に村内出身の作曲家による「白川清流のぼり打ち」が披露された。シンセサイザー・太鼓・篠笛によるこの演目は、東白川村豊かな自然のイメージがどんどん広がっていく素晴らしい演奏で「感動して涙がとまらなかった。遺伝子がゆさぶられた(60代女性)」「体の中のリズムが目覚め、ワクワクした(50代女性)」と参加者はみな感銘を受けていた。

現代的な太鼓の世界にくぎ付け!
11:00~

バスで村めぐり

 雨天のため、予定していたウォーキングは美しい村バスめぐりに変更。まずはバスに乗って「服田(はった)家」へ。バスを降りて歩いていく途中、民家の前に広い水路があり、村の人たちは昔からこの水路でサトイモを洗ったり家の前のいけすで鯉を飼ったりしていることを聞く。鯉は残飯処理と、もてなし料理の食材を兼ねて飼われているのだという。防災も兼ねた生活用水路の存在に関心が集まっていた。

 服田家は築150年の民家で、96坪の木造平屋建て。離れには木造の養蚕小屋も残っている。9代目当主の服田順次さんに今も普通に暮らしているという家の中を案内していただく。囲炉裏や、天井の滑車(天井裏の物入れに荷物を吊り上げる)、玄関の大戸などが昔の生活そのままに残っており「樹齢150年の材木を使った家は150年もつといわれます」の言葉に参加者はみな大きくうなずいていた。「泊まってみたい(60代男性)」という参加者も。

 次に村の文化財第1号である四つ割の南無阿弥陀仏碑、3年前に作られた総ヒノキの神田神社絆山車を拝見し、再びバスに乗って最後の見学地である森林組合へ。村の敷地の92%は森林という東白川村にとって、村営の森林組合は重要な役割を担っている。平成15年3月にFSC森林認証を取得し環境に配慮した持続可能な森林経営を行っており、山を使って環境や教育にも取り組み、さまざまな企業やNPO法人ともつながりを持っているそうだ。先日公開された『キツツキと雨』の映画のロケ地としても有名になった。最後に木工屋さんからヒノキの間伐材を輪切りにしたものをおみやげにいただき参加者は大喜び!

サプライズのおみやげに「うれしい!」
12:30~

山の幸バイキング

 バスでこもれびの里へ戻り、レストラン味彩で山の幸バイキングの昼食。シシ鍋・山菜の天ぷら・鶏ちゃんなどの郷土料理や、地元の手作りこんにゃく・豆腐などの特産品も盛り込まれた11種類のメニューのほか4種類の自家製カレー、桜の塩漬け・白川茶などを使ったオリジナルスイーツが3種類。オリジナリティあふれる手作り料理に参加者は大満足!
 「春の香りがいっぱいのメニューに感激(30代、60代女性)」

13:40~

牡丹餅作り

 「春は牡丹の葉にのせて、秋は萩と一緒にお供えすることから、ぼたもち、おはぎの名があります」と名前の由来を聞きながらの牡丹餅づくり。うるち米4に対して餅米6の割合で炊いたご飯をすりこぎで突いて丸め、ゴマ塩・青豆きなこ・あずき餡をまわりにつけていく。できたらお土産用はパックに詰め、食べる分は白川茶と共にいただく。
 「牡丹餅は作ったことがない。楽しかった(30代女性)」

家族へのうれしいおみやげができた
14:30~

記念植樹

 牡丹餅作りが終わると雨も上がり、最後はコナラの木の記念植樹。いくつかの班に分かれ、ヒノキの杭に一人ひとり名前を書いていく。ふかふかの地面の山に入り、ツルハシでササの根を切りながら穴を掘り、苗木を植え、ヒノキの杭を打ち込んで終了。
 「植えた木をまたいつか見に来たい(小学生男子)」

元気に育ってくれますように
15:10~

記念撮影&閉会式

 最後に参加者全員で集合写真を撮り、閉会式。こもれびの里スタッフの村雲和裕さんより「将来、コナラが大きくなったら、きっとクマやイノシシ、サルがドングリを楽しみに食べにきます。名古屋から2時間、第2の故郷としてまたいつでも植えたコナラに会いに来てください」と閉会のあいさつ。日本で最も美しい村のさまざまな魅力に触れた一日となった。
 「昔の人の知恵をきちんと引き継いでいる村の暮らしを見て、現代人は昔の人の知恵ある暮らしをもっと知った方がいいとあらためて思った(70代男性)」

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