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自然体験

自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川 門松づくり&花餅づくり

平成17年12月10日(土) 曇り時々小雪
参加者 22組59名

  • 案内人/鉄崎幹人さん
    名古屋きってのアウトドア派タレント。CBCテレビ「そこが知りたい 特捜!板東リサーチ」などの案内役として出演。自然をテーマにした講演やコンサートでも活躍中。
  • 自然案内人/藤井茂樹さん ほか東白川村の方々
  • ※このページにある写真をクリックすると拡大写真を見ることができます。

数日前に降った雪が残る東白川村は、すっかり冬景色。はなのき会館を主会場に新春の雰囲気がただよう門松づくり、花餅づくりで、山里での一日を楽しくすごした。

10:00~

開会式

雪がぱらつくなか、参加者を乗せたバス2台がはなのき会館に到着。屋内の会場に皆が集合すると早速、開会式が始まった。
まずは本日の案内人・鉄ちゃんこと、鉄崎幹人さんがあいさつ。「今日は屋内での体験ですが、時間があれば子どもたちと雪合戦くらいは付き合えますよ」と笑いを誘う。そして、スタッフによる一日の予定説明に続いて、門松づくりが始まった。

10:10~

門松づくり

各グループの前には台の上に長さ60cmほどの青竹や道具類が用意されている。子どもたちは早く作業を始めたくて、待ちきれない様子だった。 「ノコギリで竹を切る時は、はじめにガムテープを巻いておくと、切れ端がささくれ立たずきれいに切れますよ。竹や飾り用のマツを触るときは、手が汚れるので軍手をはめて作業してください」と自然案内人の藤井茂樹さんが説明する。そして、いよいよ作業の開始だ。
まず台座となる太い竹を、節のある部分を生かし、寸法を考えながら切っていく。次に斜めに切り口がある3本の「矢竹」をつくる。そしてカッターで切った生花用スポンジを台座の竹筒に入れて、矢竹を固定。そこにマツ、ウメモドキ、ネコヤナギ、ナンテンなどをバランスよく飾りつけてゆく。生け花風にする人、シンプルに仕上げる人など、自然の素材を生かして特徴ある門松が形になっていく。
作業が進むうちに、会場のどこからか竹を叩く音が聞こえてきた。行ってみると男の子が、お父さんが切った竹の輪を、トライアングルのように竹の棒で打楽器として叩いていた。会場の後ろでは竹で作った「竹ぽっくり」で遊ぶ子らも。皆さんかなりリラックスして、思い思いに作業を楽しんでいる様子だ。
最後は台座にハカマを付けて完成。実はこのハカマ、畳の切れ端を再利用したもの。こうして、自然に彩られた個性的な門松ができ上がった。鉄ちゃんが、「実は皆さんの作品を見て回って、密かに優秀作品を表彰しようと思っていました」とコメント。楽器を作って楽しんでいた男の子に、鉄ちゃんが会場で手づくりした竹製ペン立てが贈られた。

←親子で力を合わせて「イチニ、イチニ」と青竹切りに挑戦!
←鉄ちゃんも各グループを回って、アドバイスしていった。
12:00~

山の幸バイキングの昼食

昼食はレストラン味彩にバスで移動して、山の幸バイキング。美味しい食事に会話もはずんでいた。早々と食事を終えた子どもたちは、鉄ちゃんを誘って野外歩きへ出発。雪が残る森の道を散策して、雪投げをしたり、野鳥の声を聞いたり...。やはり子どもは風の子!

←子どもたちと野外に飛び出した鉄ちゃんは、自然ガイド役だ。
13:10~

花餅づくり

午後からは毎年恒例となった花餅づくりに取り組んだ。花餅は本来は山村に伝わる迎春の風習で、生花が手に入りにくい季節に、紅白の小さな餅を木の枝先につけて屋内を飾ったことに由来する。 最初に四角く平らに延ばした紅白の餅を、包丁で短冊に切り、さらに小さく切っていく。その小片を1つずつ、枝先につけていく。枝には赤い色をしたネジキ(カツラギ)、アクシバ、サイフリボクなどを使った。枝先に餅をつけ終わると、土台に穴をあけて枝を差し込んでいく。 ネジキの幹などを土台にするが、午前の門松づくりでノコギリやナタの扱いに慣れた人たちは土台に竹を使ったり、竹筒に穴を開けて一輪ざしのように枝を差し込むなど、仕上げにもひと工夫が。ヒカゲカズラ、ソヨゴ、東濃地方にしか見られないマルバノキなどで飾れば完成である。 花餅を仕上げて余った時間で、竹トンボ、竹の一輪ざしなどを手作りする人の姿も見られた。仕上がると鉄ちゃんが各グループの席に行き、一緒に記念写真におさまった。

←紅白の"花"に、さらに木の実や葉で飾りつけをしていく。
14:40~

餅つき&白川茶で休憩タイム

作業を終えると、一行は玄関ロビーに移動して、杵と臼を使った餅つきの始まり。ついたのはタカキビ餅、白餅の2種類。杵でリズムよく餅をつく人には「おおおっ」と歓声が起こり、小さな子どもたちには拍手が送られた。賑やかに「ぺったん、ぺったん」とついた後は、できたての餅を食べながら、白川茶で一服。とくにタカキビ餅が大好評だった。

←子どもたちも元気よく、餅つきに参加した。
15:10~

閉会式

集合写真を撮影した後の閉会式では、「今日は屋内で門松や花餅をつくりましたが、東白川村は春は山菜採り、夏は花餅の台座に使ったネジキの花が咲いたりして、季節ごとに自然の魅力を感じられる場所です。また、ぜひ来てくださいね」と鉄ちゃんが話し、イベントの最後を締めた。
「これは孫へのプレゼントです」と輪切りにした竹をたくさん持ち帰る人、「初めての参加でしたが、また来たいですね」とにこやかに話す人など、それぞれに手づくり体験を楽しめた様子。笑顔の参加者たちは再びバスに乗り込み、雪の東白川村を後にした。

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