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自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川 森の探検&栗拾い&栗きんとんづくり2

平成17年9月18日(日) 快晴
参加者 14組37名

  • 案内人/川尻秀樹さん
    技術士(林業部門)、樹木医、森林インストラクター、きのこアドバイザー。現在、NPO法人ツリークライミングジャパン副理事長、NPO法人メタセコイアの森の仲間たち顧問など、多方面で活躍中。
  • 自然案内人/藤井茂樹さん ほか東白川村の方々
  • ※このページにある写真をクリックすると拡大写真を見ることができます。

少しずつ秋めいてきて、木陰に入ると涼やかな風を感じられるこもれびの里。野外イベントは前日とほぼ同じ内容で、午前は森の散策、午後からは栗拾いと栗きんとんづくり。参加した人々は里山の初秋を大いに満喫した。

10:10~

開会式&ネイチャーゲーム

参加者たちは2台のバスに分乗してこもれびの里に到着。しばらくするとイベントが始まった。
あいさつの後、案内人の川尻秀樹さんがツクバネの葉っぱを取りだし、「これは昔、羽子板のハネにもした植物の実です。実は食べられますよ」と紹介。その葉を空中に投げ上げると、くるくると舞い落ちた。その姿はさながらヘリコプターのよう。今度は四角い紙を全員に渡して、ツクバネに似た折り紙の折り方を伝授。でき上がった折り紙の2枚のハネを広げて、頭上に投げ上げると、先ほどのツクバネのようにひらひらと舞った。
素朴な遊びに一同が和んだ後、「私は誰でしょう?」というゲームが始まった。これは自分の背中につけられた動物の写真を、周囲にいる人に質問して、推測していくもの。全員が服の後ろ襟(えり)に洗濯ばざみで1枚ずつ写真をスタッフにつけてもらう。参加者は二人ずつが互いにあいさつして、「私は二本足?」「草を食べる動物?」と質問し、背中の動物名を当てていった。

←互いに質問し、声を交わすことで、初対面の人ともすぐに仲良しになれる。
10:50~

森の散策

少し緊張がほぐれたところで、「さぁ、それでは森の散策に出かけましょう」と、川尻さんを先頭に出発。歩きながら、果実のなった樹木や野草など傍らの植物について、川尻さんが丁寧に解説していく。ヤマボウシの赤い実がマンゴーの味に似ていること、実の切り口と味がキウイに似たコクワ(サルナシの仲間)の話題、トチノキとクリの違いなど、説明のたびに「ほおぉ」と驚く参加者たち。地元の藤井茂樹さんからはケーブルで木材を運搬するときに使われる「野猿(ジャンジャン)」とよばれる設備の説明を聞いた。
さらに小道を先に進むと、「森のカモフラージュ」と名付けられたゲームが待っていた。これは自然のなかに隠してある人工物を見つけて、その数を当てるもの。参加者たちは、枝の間や草むらに置かれた模型のクワガタ、ペン、荷札など人工物を探すが、これが意外と見つからない。最後はもう1度スタート地点に戻って、正解を確認していった。
山の斜面を登っていくと、約10m先の五葉松の枝に直径10cmほどのコガタスズメバチの丸い巣があった。「このスズメバチは地上の木などに巣をつくりますが、オオスズメバチは地中につくることが多いですね」と補足する川尻さん。皆で双眼鏡をかざして、順番に観察した。
そして途中の斜面にグループごとに集まり、「フィールドビンゴ」というゲームが始められた。各グループに配られたカードには「動物の落とし物、ぬけがら、キノコ、黄色い花、水の音、クモの巣、ちくちくするもの...」など観察する項目が升目に書かれている。森歩きでその項目を探すたびに、升目をチェックし、縦・横・斜めなどに揃えば"ビンゴ!"だ。
双眼鏡や虫眼鏡を使って、ゆっくりと山道を歩きながら観察していく。「クモの巣あったよ!」と元気な声で叫ぶ男の子。「これ何だろう」と、赤みがかったベニナギナタタケを指さす人...。どのグループも森の中で思わぬ発見があったようだ。

←樹木や自然に関する川尻さんの話で、森の散策がさらに楽しくなった。
←家族やグループで協力して、森でのゲームに挑戦!
12:00~

昼食タイム

昼食はレストランで山の幸バイキング。レストランに行く途中、布地にトイレ表示がしてあった。実はこれ、刺繍(ししゅう)ではなく、野山を歩くと衣服などに付着する盗人ハギ(マメ科の野草)を布につけてつくったもの。そんな遊び心も参加者たちの心を和ませた。

13:15~

栗拾いに出発

午後からの栗拾いは、こもれびの館から歩いて10分ほどの栗林で行なわれた。3つのグループに分かれて林に入り栗拾いを開始。午前中の森歩きで感覚が磨かれたおかげか、皆さん栗を見つけるのも早い。栗拾いは初めてという女性は「こんなに大きな栗がたくさんあって...。楽しいですね」と話していた。
大きな栗、小さな栗を競う「栗コンテスト」の後は、全員揃って記念撮影を行なった。

←次々と持ち寄られる大きな栗に、審判役の藤井さんも大忙し。
14:15~

栗きんとんづくり&試食

こもれびの里に戻ると、次は栗きんとんづくりだ。ゆでてある栗を包丁で半分に切り、スプーンで実をボウルに出していく。そして、スプーンやすりこ木で実をつぶし砂糖を加える。それを電子レンジで温めて、一口サイズをラップに包んで形を整えるとでき上がりだ。
そして白川茶で一服しながら、つくり立ての栗きんとんを試食。「粒が残っているのが美味しいわぁ!」と、嬉しそうな顔で話す女性。手づくりの栗きんとんは大好評のようだった。

←少し手間がかかる栗きんとんづくりも、作業を分担すれば会話もはずむ。
15:00~

閉会式

閉会式では、収穫した栗が各グループに配られた。そして、「家に帰ってからまず栗はゆでて熱を通してください。その後は冷蔵庫で保存すれば長持ちしますよ」と藤井さんがアドバイス。参加者からは「今回は初めての参加。バスだったので楽に来られました。天気もよかったし、次もぜひ参加したいですね」との声も聞かれた。

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