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自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川 お茶摘みと茶もみ&山菜採り体験

平成17年6月25日(土) 晴れ
参加者 23組57名

  • 自然案内人/藤井茂樹さんほか東白川村の方々
  • ※このページにある写真をクリックすると拡大写真を見ることができます。

道の傍らではヤマユリの花が可憐に顔を出し、こもれびの里はすっかり夏の風情。晴天のもと、午前は茶摘みと山菜採り、午後は茶もみ体験で今年はじめての野外イベントを楽しんだ。

10:15~

開会式&茶摘み体験

今回は希望者別にバスと自家用車のグループに分かれて現地集合。全員が集まったところで、野外イベントが始まった。開会式で1日のスケジュールや注意点を確認した後、散策路を下って茶畑へ。途中、赤紫色に熟れたクワの実を発見して食べたり、早速ワラビを摘み取ったり、参加者は早くも里山の自然に溶け込んでいる様子だった。
茶畑では地元の案内人・藤井茂樹さんから茶の生育や摘み方のコツなどについて説明を聞いてから、茶摘み作業を開始した。日差しを避けるための帽子やタオルは必需品だが、木陰に近い場所ではときどき涼しい風が吹いてくる。
1本の穂先に3つの若葉をつけて摘み取る「1芯3葉」が基本。要領がわかると、「茶の葉を天ぷらにしたいね」「粉茶にして茶葉も全部飲むのが健康にいいらしいよ」と参加者同士での会話もはずんでくる。
後半は2人1組で操作する機械での摘み取り作業を希望者が体験した。喉が渇いてきたところで、茶摘みは終了。地元産の冷えた「ひがし白川茶」を飲んでの一服では、暑さを避け木陰でのんびり休むグループも見受けられた。

←茶摘み作業に慣れてくると、みなさん自然と手が動いていた。
←茶摘み機械の作業では、みるみるうちに茶葉が袋にたまっていく。
11:20~

山菜採り

茶摘みの次は山菜採りに挑戦。山の斜面に広がる茶畑の周辺で、ワラビのほかウドの芽、ノギクなどを探した。人が採った後も、よ~く見ると柔らかそうなワラビがニョキッと芽を出していることもあり、みなさん真剣そのもの。年配の女性もマイペースで山菜を見つけ、満足そうだった。

←「柔らかそうなワラビが採れました!」
11:50~

ワラビの長さコンテスト

こもれびの里に戻ると、昼食前にワラビの長さコンテストが行なわれた。これはテーブルの上に根元から摘んだワラビを各自が並べて、長さを競うもの。栄養たっぷりの茶畑で育ったワラビは意外と大きく、1m以上のものが続出した。集計の結果、177cmのワラビを見つけた女の子が優勝。1位から3位までには、地元産の記念品が贈られた。

12:20~

昼食タイム

コンテストで盛り上がった後は、「レストラン味彩」に移動して山の幸バイキングの昼食。汗をかいた後は、食欲もりもり。茶葉の天ぷら、朴葉ずし、アマゴ料理、野菜カレー、手作り豆腐などの料理から最後のデザートまで、地元産の味に舌鼓を打った。

13:30~

茶もみ体験

午後からは丸太小屋で茶もみの体験だ。今回は3種類の茶の製造工程を身をもって学んだ。
「緑茶と紅茶、ウーロン茶が、どれも同じ茶葉からできていることは知っていますか?これらは製法が違うだけで紅茶は発酵させて、ウーロン茶は半分発酵させてから、もんで加工します。発酵させずに、そのまま煎って乾燥させると、美味しい日本茶ができます」と藤井さん。地元に伝わる釜煎り茶の製法は、摘んだ茶葉を煎る、もむ、乾燥(天日干し)、火入れ乾燥の順に仕上げていくもの。この工程を駆け足で体験していった。
まずは釜煎り茶の緑茶作りから。摘み取った茶葉を大きな釜に入れて、先が二股になった棒で焦がさないようにかき混ぜながら葉を煎っていく。根気のいる作業だが、小さな男の子も元気に手伝っていた。次に茶葉をゴザの上に広げて手でこねるようにもんでいく。そして、再び釜で煎り、水分が減ってきたら一応の完成だ。同じ作業を紅茶、ウーロン茶と順に続けるが、発酵した状態の紅茶は粘りも水分も多く、とくに手ごわい! この体験を通して、それぞれの人が手間がかかる茶もみの工程を肌で感じたようだった。

←葉を焦がさないように二股を持って「よいしょ、よいしょ」。
←摘みたての茶葉をしっかり手もみすることで、おいしいお茶ができ上がる。
14:50~

わらび餅&試飲タイム

3種類のお茶ができ上がると、早速試飲。自分たちで作ったできたての緑茶を飲んだお母さんからは「うわぁ、香ばしいね」「おいしい!」とはずんだ声が聞かれた。一方、ウーロン茶には「うむむ」と微妙な表情になる人も。煎り方やもみ方、また発酵の度合いによっても味が違ってくる。手作りの味とともに、冷たいわらび餅をおいしくいただいた。

15:10~

閉会式

閉会式では、藤井さんが「家に持ち帰ったら、風通しのいい場所で天日干しにして、フライパンで少し香りが出る程度に煎るといいですよ」と仕上げ方を伝授。最後は参加者に採れたての茶葉や新茶などの記念品が渡された。
「こうしたイベントがあるのを初めて知って応募しました。茶摘みや茶もみは、どちらも貴重な体験でした」と、初参加のご夫婦も満足そうに話していた。

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