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自然体験

自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川 森の探検&栗拾い&栗きんとんづくり1

平成17年9月17日(土) 快晴
参加者 20組57名

  • 案内人/川尻秀樹さん
    技術士(林業部門)、樹木医、森林インストラクター、きのこアドバイザー。現在、NPO法人ツリークライミングジャパン副理事長、NPO法人メタセコイアの森の仲間たち顧問など、多方面で活躍中。
  • 自然案内人/藤井茂樹さん ほか東白川村の方々
  • ※このページにある写真をクリックすると拡大写真を見ることができます。

前回からバスツアーによる開催となった野外イベント。爽やかな秋空が広がるこもれびの里で、参加者たちは森の散策、栗拾い&栗きんとんづくりで楽しい秋の一日をすごした。

10:00~

開会式&ネイチャーゲーム

名古屋駅に集合した参加者たちは、貸切バスで約2時間かけて東白川村へ。バスから降りた一行は、里山の新鮮な空気を思い切り吸ってひと休み。しばらくすると、開会式が始まった。
案内人の川尻秀樹さんは「栗拾いは午後からですが、自然を観察する目を養っておかないと、栗林に落ちている栗も上手に探せません。そこで午前中は3つほどゲームをやって、まず自然に対する感覚を研ぎすませる訓練をしていただきます(笑)」とあいさつした。
プログラムの最初は「私は誰でしょう?」というゲーム。まず、全員が服の後ろ襟(えり)に、洗濯ばさみで動物の写真を1枚つけてもらう。本人には写真は見えないため、周囲にいる人に質問して、その名前を当てるもの。相手と対面して「私よりも大きいですか?」「空を飛びますか?」など、はい、いいえで答えられる質問を互いにしていく。「二本足」「肉を食べる」の2つの質問で早々と「ワシ!」と当てて喜ぶ人、質問するごとに見当がつかなくなり困り顔の人...と参加者の表情もさまざま。最後まで自分が"誰"だか分からなかった人は、みんなからヒントをもらって回答。ゲームを進めるうちに、皆が自然とうち解けていった。

←ネイチャーゲームで会場は和やかな雰囲気に包まれた。
10:40~

森の散策に出発

身体と心をほぐした後は森の散策に出発。森のなかを歩いて行くなかで、川尻さんが目につく樹木や草花を解説していく。ふくらんだ節が特徴のミヤコザサ、昔は実をお歯黒の原料にしたヌルデ、赤い実がなるガマズミ、地元でキンギョモと呼ばれるヒカゲノカズラなど。知識が広がると、森歩きがさらに楽しくなる。
しばらく行くと、2つ目のゲームが用意してあった。「ここから"森のカモフラージュ"を始めます。一列に並んでください」と川尻さん。小道沿いの地面に伸ばしたロープよりも山側には、事前に人工物が置いてある。自然のなかに紛れた物を探して、その数を当てるゲームだ。
草むらや樹木の枝などにじっと目を凝らすと、模型のクワガタや栗、赤い布、マジックペンなどが隠されている。ロープの向こうで待つ藤井さんに、各自が小声で数を告げるが、なかなか正解者が出ない。なかには「7個?」と回答し、藤井さんから「も?っと多いよ」と言われ、再び最初の列に戻って木々や地面を真剣に観察する姿も見られた。最後の回答発表では、それぞれの人工物を確認。目線を変えてみたり、視野を広げて周囲を眺めることで、新しい発見があることを理解できた。
ゲームが終わってまた歩き始めた一行は、急坂の途中でコガタスズメバチの巣を観察。さらに、グループ単位に分かれ「フィールドビンゴ」というゲームで散策路沿いにある自然を観察して歩いた。カードに書かれた項目を見つけるごとにチェックし、縦・横・斜めの項目が4つ並んだらOK。グループごとに道の両脇の植物やクモの巣、ぬけがらなどを注意深く探したり、水音を聞こうと耳をすませたり...。ゆっくりと観察を続けるうちに、こもれびの里に到着し、午前のプログラムを無事終えた。

←「うむ。あれ、本物かなぁ?」と、見分けるのも一苦労。
←植物に関する川尻さんの解説に、参加者は真剣に耳を傾けていた。
12:00~

昼食タイム

自然のなかで動き回った後は、レストランで山の幸バイキングの昼食。料理の種類も豊富で、皆さん大満足の様子だった。

13:10~

栗拾いに出発

午後からはいよいよ栗拾い。こもれびの里から歩いて栗林へ向かう。 現地に着くと、藤井さんの説明が終わらないうちに、早くも栗拾いに熱中する人も。合図で手には軍手と火ばさみ、腰にはかごの姿で栗拾いを開始した。
前の人が拾った後も、角度を変えてみると栗が落ちていることもある。地面に落ちていても、イガが割れていないものは、まだ実の熟していない栗が多い。なかにはイノシシがきれいに食べた残骸も見受けられた。
「やった。これ大きそう!」と大きな栗を見つけた女の子の声も聞こえる。栗を拾い終わったら、栗コンテストの始まり始まり。大きい栗部門では手からあふれそうなぷりぷりの栗が優勝。小さい栗部門で1位になった栗はわずか数mmで米粒ほどの大きさだった。

←「あっ、ここにもあった」と栗拾いに熱中。
14:00~

栗きんとんづくり&白川茶で試食

こもれびの里に戻ると、次は栗きんとんづくりだ。 すでにゆでてある栗を包丁で半分に切っていく。スプーンで実を取り出して器に集め、砂糖を加えてすりこ木で細かくつぶす。これを電子レンジで温めて、少し冷めるのを待つ。そして、一口程度をラップにくるんで形を整え、ラップをギュッと絞るとでき上がりだ。
その後は白川茶を飲みながら一服。多い人で一人当たり8個程度の栗きんとんが完成したが、上手に形を整えた女性は試食して、「店で売っている栗きんとんよりも美味しい!」と満足げだった。

←栗きんとん用の栗も、つい試食したくなる!
14:50~

閉会式

楽しかったイベントを無事終えた参加者たち。閉会式でもらった土産の栗を手に、再びバスに乗り、名古屋への帰路についた。

←収穫された大きな栗は、全員の手土産に。
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