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自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川 お茶摘みと茶もみ&山菜採り体験

平成18年6月24日(土) 晴れ
参加者 22組54名

  • 案内人/川尻秀樹さん
    技術士(林業部門)、樹木医、森林インストラクター、きのこアドバイザー。現在、NPO法人ツリークライミングジャパン副理事長、NPO法人メタセコイアの森の仲間たち顧問など、多方面で活躍中。
  • 自然案内人/藤井茂樹さん ほか東白川村の方々
  • ※このページにある写真をクリックすると拡大写真を見ることができます。

梅雨の合間、夏空が広がった東白川村で今年初めての野外イベントが開かれた。こもれびの里を舞台に、恒例の茶摘みに加え、わらび採り、茶もみなどを参加者たちは体験した。

10:00~

開会式&茶摘み体験

名古屋駅から貸切バスで東白川村・こもれびの里に到着した参加者たち。会場に一同が集合すると、さっそく開会式が始まった。案内人の川尻秀樹さんが「ここはこもれびの里ですが、今日は"こもれび"よりもさらに日差しが強くなりそうです(笑)。暑さに負けず楽しくすごしましょう」とあいさつ。さらに地元の藤井茂樹さんがヤマウルシ、トックリバチの巣などを手に、野外での注意点を説明した。
1日の日程を簡単に説明し終わると、近くの茶畑まで歩いて移動。途中、切り株近くで虫を探す親子がいたり、10センチほどの小さなヘビを見つけて一同で観察したり、道草もまた楽しい。
茶畑では、はじめに藤井さんの説明を聞いた。この地域では5月10日頃から茶摘みを始め、6月下旬から7月はじめにかけて二番茶を摘むとのこと。「今の時期は少し葉が硬いので、柔らかい若い葉を探して摘んでください」。参加者は目と手で探りながら、若葉を摘んでいった。一部には天ぷら用の茶葉を確保する人もいた。
一通り摘み終わると、茶ばさみ、剪定用機械の説明、そして茶摘み機械の実演が始まった。機械の操作は2人1組で行なう。畑の畝(うね)をはさんで互いに機械の両端をもって移動することで、のこぎり状の歯が茶葉を刈っていく。参加者も機械刈りに挑戦。体験した女の子からは「思ったよりも軽かった。楽しかったよ」と元気な声が返ってきた。

←「これくらいの柔らかさでいいのかなぁ?」
←小さな子どもも茶摘み機械に挑戦!
11:25~

わらび採り

地元産のお茶で一息ついた後は、山の斜面に広がる茶畑一帯でわらび採りが始まった。丘の斜面にはササユリが可憐に咲く姿も見られる。ときどきウグイスやホトトギスの鳴き声も聞こえ、周囲にはのどかな里山の風景が広がる。
各自が思い思いに畑の周り、道ばた、草むら...などでわらびを探して歩く。散策がてらゆっくり探す人、草むらの奥まで入り込む人などみなさんマイペース。「私の背丈よりも長いよ」と2メートル近いわらびを見つけて微笑む人も。30分ほどで袋にいっぱいの収穫があった。
そして、こもれびの里に戻ると、わらびコンテストの開始だ。審判役の川尻さんが各自が差し出すわらびの長さを計測。「おお、これは長い」と、審査していった。

←わらび採りの秘訣を伝授する案内人の川尻さん(右・帽子姿)。
←身長よりも長いわらびに、ちょっと得意顔。
12:30~

コンテスト表彰&昼食タイム

レストラン味彩での食事前、わらびコンテストの発表があった。優勝は何と長さ2メートル41センチのわらびを探した男性。上位4位までに地元産トマトジュースなどの記念品が渡され、盛んな拍手が送られた。
昼食は山・川の幸を使ったバイキング料理。アマゴを使った炒め物、ウドやヨモギ、茶葉の天ぷら、ほうれん草カレー、枝豆の冷スープなど。子どもから大人まで、手作りの味を楽しんだ。

13:30~

茶もみ体験

午後からは茶もみを体験した。会場には緑茶の効能、茶の作り方を解説した説明板などもおかれていた。今回は短時間で緑茶・紅茶の2種類の茶葉をつくるため忙しい。効率よく作業を進めるため、先に緑茶をつくる班、先に紅茶をつくる班に分けて、交代することに。
緑茶づくりでは、午前中に収穫した茶葉も一緒にまぜて生の葉を使った。まず葉を釜で煎る。三つ又になった棒を使って葉を手際よく混ぜてこがさないことがポイントだ。次に釜からおろした葉をござに広げて冷まし、両手のひらで葉をしっかりもんでゆく。根気がいる作業にお母さんからは「お茶づくりは大変な作業なんですねぇ...」との声も。さらに緑茶は、天日で軽く干して一応のでき上がり。
紅茶はすでに半発酵させた葉を使用。葉を手でもみ、試飲分をフライパンでこがさないように煎っていく。なかには「緑茶と紅茶が同じ葉っぱだとは、この年まで知らなかった」と新たな発見に苦笑いする年配の方もいた。

←夫婦で息を合わせて、仲良く茶葉を煎るひとコマも。
←紅茶づくりでは、しっかり葉をもむことが大切だ。
14:45~

手もみ茶とわらび餅で一服

さて、茶もみ作業が終わったら、わらび餅を食べながらの試飲タイムだ。座敷に場所を移して、できたての緑茶を飲んでみる。濃い色が出ているグループ、色が淡いグループなど、もみ方や煎り加減によって色や香り、味に差が出る。周囲では「自分たちで苦労してつくったお茶だから、美味しいわ」との声が聞こえてくる。さらに手もみ紅茶、そして既製品の新茶と飲み比べ、お茶づくりの奥深さを体感した。

15:20~

閉会式&記念撮影

閉会式では新茶などの記念品が参加グループごとに渡された。最後は駐車場に集合して、記念写真をパチリ。「今回が初めての参加。こんな企画があるとは知らなくて、次もぜひ応募したい」「1日、どれも面白かったですよ」と笑顔で話すみなさん。そして、参加者たちは新茶やわらびを手土産に帰りのバスに乗り込んだ。

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