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自然体験

自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川 森へ探検と栗拾いに栗きんとん作り

平成18年9月16日(土) 小雨
参加者 18組62名

  • 自然観察とネイチャークラフト指導/栗谷本征二さん
    自然体験工房「栗くり工房」主宰
  • 栗拾いと栗きんとん作り指導/藤井茂樹さん ほか東白川村の方々
  • ※このページにある写真をクリックすると拡大写真を見ることができます。

オミナエシの白い花や、赤く色づきはじめたガマズミの実、ミズヒキにムカゴなど、そこかしこに秋の気配が感じられる東白川村。こもれびの里では、たわわに実ったサルナシの青い実が出迎えてくれた。あいにくの天候ではあったが、雨もまた一興。涼しい初秋を満喫した。

09:55~

開会式

バスで到着した参加者は、受付横に飾られた「歓迎の花」に興味しんしん。竹製の大きなザルに秋の草花や実など秋の訪れを告げる風物詩が満載で、気分も盛り上がる。
本日の案内人、栗谷本征二さんの紹介の後、栗谷本さんから森歩きのためのウォーミングアップとして漢字を使ったクイズが出題され、軽く脳をほぐす。
東白川村の栗拾い名人、藤井茂樹さんが「今年は去年に続いて栗の出来はオモテ年。いっぱい拾って帰ってください」とあいさつ。
引き続き栗谷本さんから森歩きを楽しむための予備知識を聞く。栗拾いにちなんで、栗をはじめとしたさまざまな種子(クルミ、ユリ、綿花など)についてのレクチャーを受ける。「植物はいろんな知恵を持って生活しているんです」と栗谷本さん。

10:30~

クラフト体験

雨が本降りとなり、午前中に予定していた森の探検は急きょクラフト体験に変更。「栗のクマさんトロンボーン」という楽器を作ることに。各地でクラフト教室を開いている栗谷本さんお手製の竹のトロンボーンが一つずつ配られ、その先に栗の殻をくっつけ、黒いハスの実を耳に、大豆を二つ割りにして目に見立てて貼り付けていく。慣れないグルーガン(電気でスティック状の樹脂を溶かして接着する道具)を使っての作業だったが、中には綿花のワタをひげやまゆげに見立ててユニークな表情を作り上げた参加者もいて、なんともかわいらしいクマが完成!
自分で作ったクマをくっつけると、トロンボーンへの愛着もひとしお。栗谷本さんの提案で演奏会を行なうことに。吹き方のテクニックを教わり大合奏。ピピピピピ、プププププ、プォーン、ポヨーン――まるでたくさんの鳥たちがやってきたような賑やかさ!続いて、竹や建築廃材などを使った栗谷本さんお手製のハナブエやバードコール、けん玉、おもちゃなども披露され、ネイチャークラフトの楽しい世界にどっぷり浸った。「歳を忘れて楽しみました。すごくよかった(50代女性)」「栗拾いに来てこんな体験ができるとは思ってもみなかった。有意義でした(60代女性)」と大いに楽しんだ。

←クマの顔をくっつけたトロンボーンが完成
11:40~

森のカモフラージュ

雨が小降りになり、森の入口で「森のカモフラージュ」というネイチャーゲームを楽しむことに。15mほどの区間に隠された、本来自然の中にあるはずのない人工物を探していくゲーム。大人も子どもも夢中になってゲームを楽しみ、いろいろな視点で自然を見ると、森歩きも楽しくなることを実感した。

←森のカモフラージュで盛り上がる
12:05~

昼食

「レストラン味彩」にて、本日のイベントのためのスペシャルメニュー「栗おこわと山の幸バイキング」の昼食をいただく。地元産の食材を使って100%手作りされた料理は、東白川村ならではの秋の味覚が盛りだくさんで、お腹も心も大満足だった。

13:25~

栗拾いに出発

栗拾い名人の藤井さんより、栗拾いにあたっての注意とコツを聞いてから、栗畑まで歩いていく。道すがら、栗谷本さんから常緑樹のコウヤマキが寒さに強い知恵を持っていることを教わる。

13:35~

栗拾いスタート

栗畑に到着し、栗拾いスタート!「栗はイガに入っていないものの方がおいしいですよ」「青くて割れていないイガに入っている栗はおいしくないです」「栗の殻が裂けているものはおいしい証拠ですよ」など、普段はなかなか聞けない、おいしい栗の見分け方を藤井さんに教わりながらせっせと栗を拾う。中には「栗が落ちているところを見たのは初めて(20代女性)」という声も。子どもたちは栗もさることながら「大きなミミズ発見!」など、自然を満喫していた。

←大きな栗をいっぱい拾えたよ

栗拾いの後は「小さい栗と大きい栗のコンテスト」。直径5mmほどのチビ栗や普通の栗の2倍もあるようなデカ栗が審判の栗谷本さんのところに続々と持ち込まれる。優勝は高桑奈歩ちゃん(5歳)のチビ栗と松本航平くん(7歳)のデカ栗に決定!「いろんな大きさや形の栗を見ることができておもしろかった(9歳男の子)」との声も。

←どっちの栗が大きいかな?
14:20~

栗きんとん作り

栗拾いの後は、「食の体験工房 味彩」にて栗きんとん作りに挑戦。ゆでた栗を反割にし、中身をスプーンでこそげ出し、栗に対して15%の砂糖を加えて電子レンジで1分30秒加熱。熱いうちにすりこぎでつぶし、ラップで絞って形を整えたら完成。早く食べたーいと、はやる気持ちをぐっと抑えて作る大人の横で、パクッと味見をする子どもたち......。丸っこいのや平べったいの、大きさもまちまちの栗きんとんが完成したところで、名産の白川茶と共に一服。残った栗きんとんはおみやげに。

←おいしい栗きんとんを作るぞ~
15:05~

閉会式

「今日はみなさん頑張って拾った甲斐あって、一人あたり450gも栗のおみやげができました」と藤井さんから参加者に栗が手渡されると、みなさんホクホク顔。参加者からは「地元の人たちが一体となって行なうイベントの仕組みに感心した(60代男性)」「有料でもいいので、また栗拾いのイベントをやってほしい(30代女性)」と満足感いっぱいの声が寄せられた。

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