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自然体験

自然体験 | 組合員レポート

ジョンさんと森で遊ぼう!ファンフォーレスト

平成16年10月23日(土) 晴れ
参加者 12組45名

  • 自然体験プログラム講師
    吉澤 守さん(日本森林環境隊・理事長)
  • 自然体験プログラム協力
    恵那山ネイチャーゲームの会の皆さん
  • ※このページにある写真をクリックすると拡大写真を見ることができます。

木陰になった地面のところどころにかわいいツルリンドウの赤い実が顔を出し、木々の葉も少しずつ色づき始めた森を舞台に、ツリークライミング(TC)とコナラの苗木植えで思い切り自然に親しんだ。

10:05~

開会式&ストレッチ体操

会場に到着してジョンさんを見つけると、早速周りを取り囲む子供たち。一緒にイノシシの足跡を探したり、ウサギのフンを見つけたりして、森は元気な声に包まれた。
上の広場に移動して、イベントが始まった。まずは恒例となった「モクモク体操」 で身体をほぐす。コナラ、ドングリ、縄文杉などさまざまな樹木や木の実をまねて、身体をほぐしていく。それが終わると、ツリークライミング(TC)の道具を手にしたジョンさんが「みんなどうやって木の上にロープをかけているか知ってる? このショットパウチという道具を使うんだよ」と説明。細いロープの先端におもりがついた道具を手に、太い木の枝めがけて投げる。するすると枝を越えて向こう側へ落ちるとみんなから拍手がわき起こった。
「ツリークライミングで大切なことが2つある。木を傷めないこと。そして楽しく登ること。競争じゃないよ。OK?」。そしてTCの始まり始まり。

←ジョンさんと一緒に子どもたちが元気に森を探検。
←高い木にロープをかけるときに使う大型パチンコの使い方をジョンさんが披露した。
10:25~

ツリークライミング開始

グループに分かれて自己紹介をした後、自然に親しむため森をちょっと散策。地面に生えた草花、木の株、虫などを観察するうちに、子どもたちが虫探しに熱中する一幕も。ロープを準備してある木までたどり着き、チームリーダーから説明を聞いてから、装備の確認をしていよいよ登り始める。人によってゆっくり楽しんだり、急いで登ったり、あくまでもマイペースだ。
最初は恐る恐るだったお母さんも登るにつれて「木の上からは景色が変わって感激!」と笑みがこぼれる。木の上の同じ高さでゆらゆらしていたグループは、木とロープを伝って、少しずつ隣同士の人が手をつなぎ、苦労の末に最後は8人で見事な「輪」をつくり「やったぁ~!」。ロープからぶら下がって、木とともに身体も揺れたお父さんは「気持ちいいね」とリラックスした表情。木に親しみ、遊びながら、地上では味わえない楽しい時間をすごした。

←こもれびをバックに木の上で人文字(!?)。
12:30~

昼食

昼食は各自が森のなかや広場にお弁当を広げた。野鳥の声や葉のさえずりをBGMに食欲ももりもり!

13:30~

コナラの苗木を植える

「コナラの苗木を森に植えよう」と題した午後からのプログラムは、森林をよみがえらせるプロ・吉澤守さんが講師。みんなは森のなかのゆるい傾斜がある場所に集まった。「ここは今は何もありませんが、昔は建物があった場所です。今日はここにコナラの若い苗を植えて、森を育てて自然にもどしてあげましょう。楽しいよ」と笑顔であいさつ。
グループごとに渡された資料には、コナラやカシ、シイ、アベマキなど、ドングリの仲間がイラストで描いてある。「ドングリっていう木があるわけではないのは知っているかな。ここに描いてあるのは全部ドングリがなる木。ブナの仲間たちですね。この森のなかでドングリができる木はどれか分かるかな?」と吉澤さん。みんなはドングリや森の基礎知識を学んでいった。
次はコナラの植え方の説明。「苗はこの森から探してきてください。苗の根や茎を引っ張らないで、苗の周りを広めに掘って土ごと持ってきます。"地球ごと"持ってきて植えるのがポイント」と吉澤さん。
コツを聞いたら、早速苗探しの開始。園芸用スコップ、移植ゴテなどを手に各自が森に散らばった。大きなコナラの下には、地面から高さ10cmほどに顔を出した若いコナラがいっぱい。これは春にドングリから芽吹いて育ったもの。「20年ほどで、小さなコナラも立派な木になるよ」と説明が入る。
等間隔に印をつけてある場所に、各自が穴を掘ってコナラの苗を植えていく。小さな女の子も苗を穴に入れて土をやさしくかけていた。

←コナラの苗木植えで、ユーモアたっぷりに説明した講師の吉澤さん。
14:30~

木のポットを若木で飾る

コナラの植え替えが終わると、今度は持ち帰り用の苗木ポットをつくるプログラム。参加者それぞれが好きな苗を探して、自分で木製の小さなポットに木の苗木をアレンジしていくものだ。「コナラは着床しにくいので、カエデでもいいですよ」という吉澤さんの声に、さまざまな木の若木を掘り起こす参加者たち。思い思いに見つけた小さな苗を盆栽風にしてポットに植えていく。なかにはカエデのほかキノコやホコリタケまで植えている男の子も。作業が終わるとジョンさんが「コナラの赤ちゃんをつくってくれた森に、大きな拍手をしよう」。自然に感謝して森でのイベントを終えた。

←木のポットに好みの苗木をアレンジして3人とも満足げな表情だ。
15:10~

閉会式

最後は下の広場に集まって、記念撮影。秋晴れの森で楽しくすごした参加者たちは、笑顔で会場を後にした。

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