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自然体験

自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川 栗ざんまいで実りの秋を体感しよう!

平成16年9月18日(土)曇りときどき小雨
参加者 16組60名

  • 案内人/鉄崎幹人さん(タレント)
    名古屋きってのアウトドア派タレント。CBCテレビ「そこが知りたい 特捜!板東リサーチ」などの案内役として出演。自然をテーマにした講演やコンサートでも活躍中。
  • ふろしき講座講師/浜口美穂さん(ふろしき研究会会員)
  • 自然案内人/藤井茂樹さん
  • ※このページにある写真をクリックすると拡大写真を見ることができます。

道端をコスモスやハギなど秋の草花が彩り、こもれびの里は初秋の装い。今回は恒例の栗拾いと栗のいが染め、ふろしき講座など盛りだくさんの内容で山里の秋を満喫した。

10:05~

開会式&栗いが染め1(しぼり&染液)

昨秋に続いての栗づくしイベント。今年はさらに内容を充実させての開催となった。開会式では「今日は"小さな秋"を見つけながら、東白川村で一日楽しくすごしましょう」と鉄ちゃんこと鉄崎幹人さんがあいさつ。
最初のプログラムは栗のいが染め準備から。各自には一辺90cm四方の白い綿布が用意された。布の数か所を、思い思いに輪ゴムでしばっていく。しばり方によって、「しぼり」模様に変化がでるため、ここが工夫のしどころ。なかには布を短冊状に折りたたんでしばる奇抜なアイデアを考えた人も。作業が終わると、いがを煮出した茶色い染液入りの鍋に布をつけて、煮始める。

10:50~

栗拾い&栗いが染め2(媒染&煮染め)

こもれびの館から歩いて数分のところにある栗林へ出発。茶畑や道路脇の草花を観察しながらの移動で、草むらで虫捕りに熱中する男の子もいた。
現地に到着すると、「最後にコンテストをやります。大きな栗、小さな栗、変わった植物を見つけた人は持ってきてください」と鉄ちゃんから一声。藤井茂樹さんからは、地面に落ちたいが栗を靴底で踏んで火箸で実を取り出す方法などの注意があった。栗拾いが始まると「こんなの見つけたよ」と、タマゴナスやニガウリ、ヒョウタンなどの"変わりダネ"を、宝探し気分で発見した子どもたちは嬉しそう。実はこれ、スタッフがあらかじめ準備していたもの。
ぷりぷりした大きな栗を腰のかごに入れて満足げなお母さん、まだ枝についた栗を採った人は「ちょっと早いかな...」。大人も子どもも地面や木に目をやり真剣に栗を探していた。
こもれびの館に戻って、再びいが染め作業。スタッフが媒染液に浸していた布を絞って、もう一度染液が入った鍋に浸す。布をさらに濃く染めるためだ。

←大きな栗コンテストでは「う~む。こっちの勝ち!」と鉄ちゃんが楽しく審査。
←煮染めると真っ白な布がこんなに茶色く染まる。
12:00~

栗おこわの昼食タイム

昼食は栗おこわのほか、きのこ汁、刺身コンニャク、マイタケなど。食事が終わった子どもたちは敷地内の池で生き物観察。「おっ、これはゲンゴロウの仲間のガムシだな」と水生昆虫を小さな水槽に入れて見せる鉄ちゃん。周りには子どもたちが集まり、さながら昆虫教室だ。

12:50~

栗いが染め3(水洗い&乾燥)

午後からはいが染めの作業を続けて腹ごなし。布をしぼるために付けた輪ゴムを今度は丁寧に取り外して、布を水道水で十分に水洗いする。水気をよくしぼり、それを乾燥させるとできあがり。自然乾燥は時間がかかるため、今回はスタッフが乾燥機で行った。

13:10~

ふろしき講座

次のプログラムはハマちゃんこと浜口美穂さんによるふろしき(風呂敷)講座だ。「ふろしきの良さは、中に入れる物の形に沿って美しいラインが出ることです」と説明の後、手頃な大きさのバンダナを使ってみんなでウォーミングアップ。四隅をそれぞれひとつ結びにすると、サイズが自由自在の帽子が簡単にできた。さらに一部を結び直してミニバッグに。次に広げ直してバンダナをズボンのベルト通しに結びつけるとウエストポーチに変身した。
続いて大きなふろしきを使った「バスケット包み」に挑戦。これはスーパーなどでの買い物袋に使えそう。リバーシブルのふろしきを使ったハマちゃんオリジナルの「うさぎ包み」は部屋のインテリアにも良さそうで、子どもたちにも人気だった。
「すいか包み」「びん包み」「ワイン包み」のほか、最後は2枚のふろしきを使った「ふろしきリュック」まで登場した。結び方は「こま結び(真結び)」と呼ばれる結びが基本。「こんなにいろんなものを簡単に包めるなんてビックリ」という女性もいて、1時間があっという間にすぎた。

←「ほら、できたできた!」とバンダナ帽子をかぶって得意顔。
←ふろしきで包む面白さを次から次へと伝授したハマちゃん。
14:15~

栗きんとんづくり

栗づくしの締めは栗きんとんづくり。つくり方はゆでてある栗を半分に切り、スプーンで中味を取り出してボウルに入れていく。これをすりこ木でつぶす。「栗は全部きれいにつぶさずに、少しかたまりを残すのが美味しくつくるコツ。渋皮を少し入れると野性的な味が楽しめるよ」と鉄ちゃんのアドバイス。
栗に砂糖を加えてさらによくまぜ、レンジで温める。少し冷めたら一口分をラップにくるみ、ギュッとしぼって固めて完成。鉄ちゃんの「途中でつまみ食いせず、最後までガマンすることもポイントだよ」との指摘に笑い声も。

14:55~

白川茶で一服

でき上がると、さっそく試食タイム。
「普段この子はあまり栗を食べないんですが、今日はお昼の栗おこわも栗きんとんもきれいに食べてます。やはり自然のなかで味わう栗は格別です」とお母さん。白川茶と栗きんとんがよく合って、素朴な甘みが心地よい。
さて、一服したら今度は栗コンテスト。一番大きな栗、小さな栗、変わりダネ部門では首長ヒョウタンを栗林で見つけた人が表彰され、鉄ちゃんから各自に記念品が渡された。

←それぞれに個性豊かな栗いが染めの作品ができあがった。
15:20~

閉会式

イベントの終了が近づく頃、完成したいが染めの生地が各自に渡された。自分が染めた布を広げ、みんなに披露する姿はどこか誇らしげ。
男性の一人は「イベントには何度か参加していますが、今日も孫と一緒に楽しい体験ができましたよ」。栗づくしの一日をすごした参加者たちは、栗を手土産に雨が降り始めたこもれびの里を後にした。

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