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自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川 「お茶摘みとわらび採り体験」

平成16年5月22日(土)曇り
参加者 11組45名

  • 案内人
    鉄崎幹人さん(タレント)
    名古屋きってのアウトドア派のタレントとして、CBCテレビ「そこが知りたい特捜!板東リサーチ」などの案内役として出演。自然をテーマにした講演やコンサートでも活躍中。
  • 茶摘み体験案内人
    藤井茂樹さんほか東白川村の方々
  • ※このページにある写真をクリックすると拡大写真を見ることができます。

東白川は白川茶の産地として知られる村。今回はこもれびの里近くの茶畑周辺を舞台 に、この時期に恒例となった茶摘み体験、午後からはわらび採りが行われた。

10:05~

開会式

こもれびの里では、薄紫色のキリの花が咲き、早朝にはシジュウカラなど野鳥の元気な声が響いていた。早く到着した人は、受付横に置かれたお茶の見本10種類ほどを見て、お茶の違いを比べていた。
開会式では案内人の鉄ちゃんこと鉄崎幹人さんが「今日は自然の中でしか出会えないものを観察し、生き物たちの声を聞いて、一日楽しくすごしましょう」とあいさつ。次いで地元・東白川村の藤井茂樹さんからお茶の話を聞く。同じ茶葉から製法別に蒸し茶や釜炒り茶などの緑茶、抹茶、発酵させる紅茶、半発酵のウーロン茶ができること、また収穫した茶葉を品質や部位別に上級茶、普通茶、茎茶、粉茶などにより分けることなど、レクチャーを受けた。

10:30~

茶摘み&お茶の葉コンテスト

参加者は腰にかごをつけて茶畑へ。「気温が高くなり、寒暖の差が大きいとお茶の苦みや渋みが出ますが、この地域のように気温が低いと、お茶のうま味が出て、おいしいお茶ができます。今年は4月に寒波が来て、一部の茶畑が被害を受けましたが、今日摘むのはその後にのびた茶葉です」と藤井さんが説明。
茶摘みは「1芯3葉」が基本。1本の芯に穂先の新芽を含めて葉が3枚になるように手で摘み取る。お手本を示してもらってから、1つの畝(うね)をはさむように両側に並んで茶摘み体験がスタートした。同じ畝でも場所が1m離れているだけで、お茶の生育や色が違う。お茶が温度や霜の影響を微妙に受ける作物であることを身をもって知った。
作業が一段落すると、地元産の「へえこん茶」を飲みながら休憩。その後は「お茶の葉コンテスト」。これは新しく新茶を摘んできて、茎から茶葉の先までの長さを競うもの。新茶は伸びたところだけ緑色で、根元は茶色。次々と審査員席に持ってくる人たちに、「はい、こっちの方が長い!」「あぁ惜しいけど負け!」とレフェリー役の鉄ちゃん。トップが次々と変わり、茶葉を出す人はどきどき。最後に勝ち残った人の茶葉は長さ25cm。優勝者には鉄ちゃんから記念品が贈られた。

←お茶の生育について熱心に説明する藤井さん。
←茶摘みに慣れてくると会話もはずみ?余裕の笑みも。
11:20~

茶摘み機の実演&体験

茶葉の手摘みはごく一部で、今はほとんど機械で刈り入れている。その機械摘みの実演を藤井さんご夫婦にしてもらった。畝をはさんで2人で向かい合って山なりの形をした機械を持ち、同じ方向に刈りながら移動していく。実演の後は、参加者も体験。機械を支えて、少しずつ前進していくと茶葉が袋に吸い込まれていく。「ほおぉ」と周りからも歓声が。「手がびりびりして、面白かった」と貴重な体験をした女の子はかなり嬉しそう。
茶摘み体験の締めくくりは茶畑での記念撮影。そして一行は雑木林を通って帰路へ。途中で、野鳥の声を聞きつけた鉄ちゃんが「あれはオオルリ。日本三鳴鳥の1つだよ」と解説。さらに「窓がある木」「松の枝と手をつないだソヨゴの木」など、山里ならではの珍しい樹木や草花を観察しつつ戻った。

←機械による茶摘みは貴重な体験だった。
12:25~

山の幸バイキングの昼食タイム

山の幸バイキングでお腹がいっぱいになった子どもたちは、休むのも惜しんで鉄ちゃんとこもれびの里にある池へ。水生昆虫や魚を観察する一幕もあった。

13:45~

待望のわらび採り

午後はわらび採り。薄ピンク色の花が咲くタニウツギ、緑の実がなったグミなど樹木観察も楽しいどんぐりの小径を通って、パンダうさぎ小屋前に集合。中には「今月はこれで3回目の山菜採りです」という男性、「一緒に来た友だちがわらび採りの名人なの」と笑顔の女性など、わらび好きな人たちは早くも期待でいっぱいな様子。約1時間の予定で、茶畑周辺でのわらび採りが始まった。
茶畑の斜面を駆け上ったり、道路脇の草むらに足を踏み入れたり人それぞれ。他の人が採った後でも、姿勢を低くして見ると、若いわらびが発見できることもあり、喜びも倍増する。三々五々集合した人たちの中には、わらびでいっぱいの袋を両手に満足そうなお父さんも。参加者同士すっかりうち解けて、わらび談義に花が咲いていた。

←袋にいっぱい採れちゃった!
15:00~

わらび餅で一服

こもれびの里に戻ってからは、わらび餅とお茶で一服。白川茶と釜煎り茶の2種類が用意された。鉄ちゃんのかけ声とともに、今度は「わらびコンテスト」が始まった。これはと思う、豪華で大きなわらびを審査員席に持って行く。微妙な大きさのわらびはくるくる巻いた先まで延ばして背比べ。結局、最長記録は55cm。鉄ちゃんから優勝した男の子に記念品が贈られた。

←冷たいわらび餅に口元がゆるむ。
15:15~

閉会式

閉会式で鉄ちゃんが「今日は楽しめたかな?」と聞くと、「は~い!」と元気な声が返ってきた。わらびのあく抜き用のワラ灰、新茶や手もみ茶など手土産が参加した全家族に渡され、和やかなうちに山村たいけんが終了した。

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