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自然体験

自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川
けやき台付きコケ玉づくり!&栗拾いと栗きんとん作り体験(三河地区)

平成28年9月24日(土)くもり
参加者 28組63名

  • 案内人/栗谷本征二さん
    中津川環境団体等連絡協議会代表、岐阜県森林・里山インストラクター、日本ネイチャーゲーム協会指導員、NNN(ネイチャーネットワーク中津川)代表、中津川市観光協会自然花部会代表・常任理事、日本山岳会自然保護指導員
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9月の長雨の影響で、いつもは穏やかな流れをたたえる飛騨川や白川が激しくうねり、自然への畏怖を抱きながら東白川村へ。山は実りのシーズン真っ只中。自然に囲まれて里山の深まりゆく秋を存分に堪能した一日となった。

10:40~

開会式

 東白川村こもれびの館にて、同村の村雲和裕さんより本日のスケジュール案内がされた。続いて同村の今井俊郎村長が歓迎のため来場、あいさつをいただく。「村の人口は現在約2,300人、毎年50人ぐらいずつ減っています。ここに生活する者は山の番人。日本という国は都会ばかりでは成り立ちません。都会と田舎の物や人の交流によって経済は成り立ちます。今日は村の秋を存分に楽しんでください」。最後に案内人の栗谷本征二さんが登場。笑いを交えて竹や木で作った楽器を演奏し「これらはみんな地元でとれたもので作った楽器です。田舎は都会と比べて何もないように思われますが、自然という資源がたくさんあります」とあいさつされた。

案内人の栗谷本さんが竹で作った口琴を演奏
11:05~

植物のお話

 「植物を枯らさない秘訣は、植物をよく知ることから」そう言って栗谷本さんが取り出したのは、陶器のコーヒーカップや湯呑みに種をまいて育てたミニ盆栽。「使わなくなった湯呑みなどの底を、先のとがった金槌でコンコンと根気よく叩いて穴をあけ、土を入れて直接種をまく。これから種を採るにはいい季節。ただし、春先にまいても一年以上芽が出ないような植物もある。でも慌てず騒がず、水を枯らさないように。枯れる原因のほとんどは冬場の水切れ。冬になって葉っぱが落ちたり、枯れてしまってもコケ玉の水やりは週に一度バケツに水を入れてドボンとつける。すると、また春になって芽吹きます。肥(肥料)かけと声掛けも忘れずに」と栗谷本さん。
 そのほかにも、水に松の葉を浸して作る松の葉のジュースや、ネコジャラシの種を炒って作るポップコーンや、ナシの原種のヤマナシなど「えーっ!」と驚く珍しいお話の連続で、参加者の自然に対する関心がぐっと高まった。

11:20~

コケ玉作り

 お話の後は、腕まくりをしてコケ玉作り。今回栗谷本さんが用意してくださったのは種から育てた地元の木や山野草を一人1種類と、ケヤキの端材をくり抜いた土台。どちらも栗谷本さんお手製だ。まずは苗が植えてあるポットの土をすべて落とし、真っ黒のケト土(川や池に堆積した植物が泥状になったもの)とピートモス・富士砂などのブレンド用土をつけて丸めていく。手袋はあえてしない。自然の感触を楽しんでもらうためだ。仕上げはケト土の表面にコケをかぶせて黒い木綿糸でぐるぐると巻く。形を整えたら土台へ乗せて完成!

栗谷本さんに教えてもらいながら

 最後は質疑応答で大盛り上がり!「コケを枯らさないためには?」「もし宿主を本当に枯らしてしまったら?」「種のまき時は?」参加者の素朴な質問に栗谷本さんが明確に答えるたびに、会場が感心の声で包まれた。
 「作る前まではコケ玉に興味がなかったけれど、自分で作ってみたらすごく愛着がわいた。大切に育てたい(30代女性)」「コケと泥の感触が楽しかった(40代女性)」

大満足の出来栄え
12:20~

山の幸バイキング

 お待ちかね、山の幸バイキングの昼食へ。栗おこわなどの郷土料理や、アユの唐揚げ・トマトのフライなどのオリジナル料理、地元の手作りこんにゃくなどの特産品も盛り込まれた10種類のメニューのほか、4種類の自家製カレー、サラダバー、白川茶・バターナッツカボチャ・リンゴを使った3種類の地産地消スイーツも大好評!
 「トマトの味が濃い!(60代男性)」

13:30~

栗拾い体験

 「雨が降る前に急いで拾いましょう!一つ残らず拾ってもらうと、イノシシの餌がなくなって、明日からイノシシが来なくなるので頑張って拾ってください!」と村雲さん。腰に籠をつけて徒歩で約5分。栗畑に到着すると早速栗拾いスタート!拾った分だけ参加者で山分けと聞き、懸命に栗畑の中を探し回る。「これどうかな?」「チャンピオン狙える?」と、賞品がかかった大きい栗コンテストの栗探しも熱戦が繰り広げられた。

優勝を狙いまーす
14:15~

栗きんとん作り

 最後の体験、栗きんとん作りに挑戦。30~40分塩茹でにした栗を半分に切って中をくりぬき、砂糖を混ぜたら電子レンジで軽く温めて混ぜて絞るだけの超簡単レシピ。

早く食べたいな
14:55~

閉会式

 コンテストの結果発表!大きい栗1位は大人の部47g、子どもの部40g。それぞれ上位7人まで表彰。栗谷本さんから手作りの楽器やおもちゃ、スプーンなどの賞品が手渡された。エントリーの中で一番小さかった28gの栗、そして最高齢の方2名と9月誕生日の方3名にも栗谷本さんからプレゼント&皆さんで祝福。おみやげの栗も大粒揃いで大満足!
 最後に栗谷本さんが「この東白川村では自然が一番の宝物。足るを知るということを教えてくれます」とあいさつ。
 「スタッフのおもてなしの心に感心した。本当に隅々まで心が行き届いていると感じた(60代女性)」「東白川村は本当に大切で身近な草花のような場所。とても味わい深い(60代男性)」

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