愛知県共済

組合員サービス

自然体験

自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川 「クリスマスカードと花餅作り」

平成21年12月5日(土)曇りのち雨
参加者 23組55名

  • 案内人/ 菊池千春さん(不思議な花倶楽部インストラクター)
    郡上市名宝出身、名古屋市緑区在住。
    2000年世界押し花芸術協会奨励賞受賞
    2001年和歌山県教育委員会賞受賞
    2003年長野県知事賞受賞
    その他佳作・入選多数。現在自宅アトリエにて押し花教室を開催。
  • ※このページにある写真をクリックすると拡大写真を見ることができます。

渓流から霧が立ち上り、あたり一面霧に包まれた東白川村。幻想的な風景は、茶どころならでは。クリスマス、お正月を目前に控えた師走の一日、年の瀬を楽しく迎えるためのイベントが行われた。

9:55~

開会式

 囲炉裏のあるこもれびの館母屋にて開会式。「何もないのが、東白川村のいいところ。明治時代に市町村制ができてからずっと合併することなく今に至り、現在岐阜県で村は白川村と東白川村の二つだけ。今年は120周年を迎えました。うちの村では、12名ほどツチノコを見た人がいます。毎年5月3日に『つちのこフェスタ』というイベントを開催しており、来年はツチノコ発見者の賞金が120万円になります。よかったらまたぜひお越しください」特別ゲストの安江眞一村長からユニークな歓迎のあいさつをいただき、参加者は笑いに包まれた。
 次に味彩工房へ会場を移し、お待ちかねのクリスマスカード作りだ。会場にはすでに材料となる押し花がテーブルの上にずらり。本日の案内人、菊池千春さんから作り方の解説をしてもらう。

押し花の世界を楽しく教えてくれた菊池千春さん
10:15~

クリスマスカード作り

 クリスマスカードは、表面にのりがスプレーされたA4サイズとはがきサイズのカードに、それぞれ押し花を自由に選んで載せていき、ラミネート加工して作る。極めてシンプルだ。
 それにしても、驚きは押し花の種類の多さと、その色の鮮やかさ!カラムシソウ、オクラ、レースフラワー、パンジー、シクラメン、キンモクセイ、アジサイ、アジアンタム......約30種類の色とりどりの花や葉っぱや野菜などがずらりと並び、さながら押し花のバイキングだ。すべて、菊池さんが日々育てたり採集したりして作ったもので、見事な押し花に仕立ててある。生花そのものの鮮やかな色の秘密は、乾燥剤を染み込ませた紙に挟んで本などで重石をし、2~3日で急速乾燥させてあるためだ。

息を吹きかけて飛ばさないよう注意しながら

 「目にとまったものを直感で選んで載せていくといいものができますよ」と菊池さん。見本を2、3種類見せてもらい、すぐに製作にとりかかる。蝶やツリー、森に遊ぶ妖精など、一人ひとりがじぶんのイメージの世界を表現し、誰もがアーティストそのもの!
 「いろんな色や形の葉っぱや花があって楽しかった!(小学生男子)」「ストーリーを考えながら作っていたら夢中になりました(40代男性)」

どの作品も、みんな違ってみんないい
12:00~

山の幸バイキング

 押し花のバイキングをたっぷり楽しんで心を満たした後は、隣のレストラン味彩で山の幸バイキングの昼食。地元の食材をふんだんに使った山の幸バイキングは、これもまたすべて手作りのオリジナルメニュー。地元の手作りこんにゃくや豆腐、ジュースといった特産品も盛り込まれた10種類のメニューや4種類のカレー、オリジナルスイーツが3種類と、ほかでは食べられない東白川村限定の味だけに、参加者の満足度は120%!

13:00~

花餅作り

 丸太小屋に移動して、今回作るもう一つの花「花餅」作りに挑戦!生花が少なくなる冬場に、餅を花に見立てて華やぎを演出したのが花餅の始まり。 岐阜県の風物詩でもあるが、最近はできあいのものを買ってきて飾る家も多いとか。  今日は、サワラやヒノキの輪切りに穴を開けたものに、ネジキ(カツウルシ)の枝をホットボンドで固定して土台を作る。そこにビーツ(赤ダイコン)のおろし汁で着色した赤ののし餅と、白ののし餅を包丁で小さく切って枝に巻きつける。  今でこそ紅白の餅を使うが、昔は着色材料がなく白い餅だけの花餅だった。赤いカツウルシの枝を使うのは、その白い餅が映えるという理由からだ。そんな昔の人たちの知恵に思いをはせながら、餅の花を咲かせていくと、1時間足らずであっという間にできあがった。

花が咲いたように華やかな花餅
14:00~

餅つき体験&白川茶で一服

 最後の体験は、石臼と杵を使った餅つき。白餅と手摘みのヨモギを入れたヨモギ餅の2種類をついた。あちらこちらから「懐かしいねえ」「昔は家でこうやってついてたわ」の声。最初に年配の参加者が進んで手返しを買って出ると、子どもたちや若いお父さんたちも次々と参戦。ペッタンペッタンというリズミカルな音が鳴り響き、大歓声と拍手喝采で約20分かけて気持ちのこもった餅がつきあがった。
 おいしい白川茶と一緒に食べるつきたての餅は、最高!

子どもたちも大奮闘!
14:45~

閉会式&記念撮影

 押し花の楽しい世界の扉を開けてくださった菊池さんのあいさつ、東白川村の紹介の後、こもれびの館母屋にて、記念撮影。一人ひとり違う花を咲かせる、喜び満開の一日となった。
 「植物や花を見る目が変わりますね。花がいとおしくなりました(50代女性)」「カードも花餅も大勢で会話しながら一緒に作ることが楽しかったです(60代女性)」

このページの一番上へ