自然体験 | 組合員レポート
山村たいけんin東白川 「森の恵みを満喫! 栗拾いに栗きんとん作り」
平成21年9月19日(土)晴れ
参加者 25組62名
- 案内人/ 栗谷本征二さん(自然体験塾「栗くり工房」主宰)
岐阜県花アドバイザー、岐阜県寄せ植え華道協会理事・正師範、岐阜県森林・里山インストラクター、日本ネイチャーゲーム協会指導員、NHK教育テレビ「おしゃれ工房」講師、NHK教育テレビ「趣味の園芸」講師、NNN(ネイチャーネットワーク中津川)代表、中津川市観光協会自然花部会代表・常任理事、日本山岳会自然保護指導員。
- 自然案内人/東白川村の方々
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2週間前には10℃以下にまで気温が下がり、すっかり秋の訪れを感じさせた東白川村。しかし今日はぐんぐん気温が上昇!夏を思わせるほどの日差しの下、山の恵みを満喫した。
9:45~ |
開会式
こもれびの里の入り口には恒例の季節の生け花。今回は栃と栗の実が出迎えてくれた。こもれびの里クラフト工房にて、東白川村の村雲和裕さんより一日のスケジュールが紹介された後、特別ゲストとして東白川村の安江眞一村長から歓迎のあいさつも。
本日の案内人、栗谷本さんが登場し「田舎の山の中に入ると、自然の恵みがいろいろあります」と、取り出したのはトンボやムカデやクワガタ。木の実や枝、葉っぱなどを使って創作した自作の昆虫のクラフトだ。木の端材や竹を使った楽器やバードコール、そしてラップの芯などの資源を再活用した自作の遊び道具も飛び出した。それらを自在に操って演奏やマジックを披露しながら「今日は頭と気持ちをやわらかくして、自然の中で感性を養ってください」と栗谷本さん。
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今にも動き出しそうな昆虫のクラフト |
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10:15~ |
藤ヅルの筆とメッセージカード作り
たくさんの手づくり作品を見て創作意欲が刺激されたところで、次に栗谷本さんが取り出したのは藤ヅル。ツルの先をカナヅチで叩いて繊維をほぐし、細いツルと太いツルで2本のオリジナル筆を作るという。さらにその筆に墨をつけ、『木』の文字を入れたカードも作る。
最初にカナヅチで藤ヅルの先を叩く。叩くほどに表面の皮がはがれて繊維が細かくほぐれ、細い筆なら2~3分、太いツルでも5~6分ほど叩くだけで立派な筆に。「筆で書くのとはまったく別の感覚で書くのがコツ。かすれを楽しんで」との栗谷本さんの声を受けて「げん木(げんき)」と書いたのは、小学生の男の子。小学生の女の子は「大す木(だいすき)」。「まけん木」と書いた男性や「優木(ゆうき)」と書いた女性。「げん木で、ながい木」と、アイデア満載の文章も。
「木で筆ができるなんて大発見!(30代女性)」
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藤ヅルの筆は、書き味最高! |
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11:10~ |
里山レクチャー&秋空展覧会
こもれびの里クラフト工房の外には、この時期おいしい実がお目見えする。キウイの原種サルナシだ。園芸の達人でもある栗谷本さんから「人間が早いか鳥が早いか競争になるおいしいサルナシ」の話と、ツル性の植物のさし木の方法、ドングリの不思議などを詳しく教わる。「一つの木や草も、春夏秋冬見続けていくことで、はじめていろんなことがわかります」とのメッセージに参加者は深くうなずいていた。
レクチャーの後は、秋空の下で筆作品の展覧会が開かれた。「大人は頭が固くてなかなか無心になれませんね(60代女性)」「子どもは発想が自由でのびのびしていてうらやましいです(60代男性)」と参加者の声。
「お金がなくても自然の素材を使って、いろいろな遊びができます。今日の体験が自然を見直すきっかけになってくれたら」と栗谷本さん。
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あっぱれの力作揃い |
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12:00~ |
山の幸バイキング
昼食はこもれびの里レストランで地元の食材をふんだんに使った山の幸バイキング。栗味おこわ、田舎汁、サトイモの揚げ出しなど、秋の味覚満載10種類のオリジナルメニューや4種類のカレー、オリジナルスイーツまでいたれりつくせりの内容で「また仲良しグループで来たい」と参加者に大好評だった。
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13:00~ |
栗拾い&栗の大きさコンテスト
時折そよぐ風に秋の気配を感じながら、ススキの穂が茂る田舎道を通って栗の畑に移動。
「これは、誰が食べた痕でしょう?」栗の畑には、一足早く訪れた動物の形跡が...そこで村雲さんから犯人当て3択クイズが出題された。サル、イノシシ、リス。あまりにもきれいに殻だけが残っているので、参加者の答えはサルに集中。ところが正解はイノシシ!「今晩のイノシシのエサがなくなるくらいに全部拾ってください」との言葉に参加者一同、栗にまっしぐら。今年は梅雨が長かったので、例年に比べて出来がいま一つとのことだったが、腰のカゴはずっしりと重くなった。例年通り大きい栗と小さい栗のコンテストも行われ、一番大きな栗は幅4.84cm、小さい栗は1.45cm。栗谷本さんからそれぞれ上位3名に手作りの賞品が贈られた。
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大きな栗見つけたよ |
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14:20~ |
栗きんとん作り
最後の体験は東白川村の栗きんとん作り名人4名に教わりながらの栗きんとん作り。材料の栗は、さっきの畑で採れた無農薬栽培の栗。スプーンで繰り抜いた実をうっかり口に運んでしまった5歳の男の子や、終始無言で実を繰り抜く4歳の女の子など、ほほえましい場面もいっぱい。できあがった栗きんとんは温かい白川茶と共にいただき、残りはおみやげに。
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子どもたちも大奮闘 |
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14:55~ |
閉会式
「物事は見方、考え方次第で楽しくなるもの。そして、自分から進んで体験を積むと、元気で笑顔も増えて目の色も変わってきます。歳を重ねるごとに楽しい人生になりますように。今日の体験がその小さなきっかけになれば」栗谷本さんのメッセージと今日の思い出が参加者にとってかけがえのないものとなりますように。
「昔を思い出して、すごく元気になりました。ありがとう(60代女性)」「今日の体験を孫に話して聞かせます(60代男性)」
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