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自然体験

自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川
森の恵 クラフト体験と栗拾い&栗きんとん作り体験(豊橋発)

令和1年9月21日(土)雨のちくもり
参加者 18組45名

  • 案内人/栗谷本征二さん
    中津川環境団体等連絡協議会代表、岐阜県森林・里山インストラクター、日本ネイチャーゲーム協会指導員、NNN(ネイチャーネットワーク中津川)代表、中津川市観光協会自然花部会代表・常任理事、日本山岳会自然保護指導員
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ハギ、ススキ、ガマズミの赤い実......そこかしこに秋の訪れを感じる初秋の東白川村へ。村は実りの秋まっさかり。初秋の里山を思う存分楽しんだ。

10:40~

開会式

 東白川村こもれびの館にて開会式。同村の村雲和裕さんから村の紹介と本日のスケジュールが案内された。「東白川村は明治時代の廃仏毀釈以降、今も寺のない神道の村です。白川茶発祥の地であり、東濃ヒノキの産地としても有名で、全国で最もツチノコの目撃情報が多い場所としても知られています。毎年5月にはツチノコを探す『つちのこフェスタ』も開催しており、村の人口を上回る来場者が訪れます。今日は大きい栗のコンテストもしますので奮ってエントリーしてください。栗谷本さんからの賞品もたくさんあるのでお楽しみに!」。
 案内人の栗谷本征二さんは「クリクリ、クリさんと呼んでください。これは東白川村でいただいた木の端材で作った楽器です」とあいさつの後、鼻笛と竹のトロンボーンの演奏を披露すると参加の子どもたちが大喜び。廃材を使った玩具では栗谷本さんお得意のユニークなパフォーマンス。参加者の緊張もほぐれ場の雰囲気がすっかり和んだ。

11:00~

朴の木のカトラリー作り

 「今日は世界に一つ、あなただけの朴の木のカトラリーを作ります。朴の葉はとても大きく、抗菌作用があることで知られ、郷土料理の朴葉寿司にも使われます。葉は遊びにも使い、飛行機はよく飛びます。皆さんのテーブルの上に置いてあるのは去年から私が一年かけて作った朴の木のカトラリーです」。

朴の葉を見せながら語る栗谷本さん

 参加者は一つひとつ形や大きさの違う個性的なカトラリーに目が釘付け。このカトラリーの仕上げをするのが今日の体験。
 「ヤスリをかける前にちょっと実験。よく木の家は温かいと言われますが、木には小さな穴がいっぱい開いていて、そこに空気が入るからなんです」。木の輪切りの片面にシャボン玉液をつけて、もう反対側からプーっと思い切り吹くと泡がブクブク!参加者一同「おおーっ」と感嘆の声。「木は切られてもこうして使われると第二の人生です。木の命は長いんです。長く愛用できるものを作ってください」と、大正時代のお盆や古い道具などを見せる栗谷本さん。
 木の良さを味わいながら、面取りしてあるところを目の粗いヤスリで磨きコンプレッサーでエアブローして粉を飛ばし、次に目の細かいヤスリでやさしく丁寧に磨いていく。

栗谷本さんに教えてもらいながら

 途中、栗谷本さんによるバンブーホルンやアボリジニの楽器ディジュリドゥの演奏も。
 最後に柄の部分に電気ゴテで文字や模様を焼き入れ、スポンジにしみこませたエゴマオイルを塗って完成!「オイルは亜麻仁やクルミの茶巾搾りでもいいです。直射日光と食洗器はダメ。自分の作品、楽しんで使ってください」
「実用的で日付も入れられて思い出になった(40代夫婦)」「朴の木で作るオリジナルの道具。珍しいものが出来て大満足(40代男性)」

大切に使います
12:30~

山の幸バイキング

 集中したらお腹もペコペコ。おまちかね、山の幸バイキングの昼食へ。東白川村産の新米で炊いた栗味ごはんのほかアマゴの唐揚げやミョウガ汁などの郷土料理、トマトのフライなどのオリジナル料理、地元の手作りこんにゃくなどの特産品も盛り込まれた11種類のメニューのほか、4種類の自家製カレー、サラダバー、ブルーベリーや白川茶を使った3種類の地産地消スイーツも大好評!
「四角豆やそうめんカボチャなど珍しい野菜がワクワクした。味付けもすごくいい(70代女性)」

13:30~

栗拾い体験

 腰に籠、手には軍手と火ばさみ。帽子を被ったら、坂を下って徒歩5分ほどの栗畑へと出発。無農薬の畑だ。天候の影響で、今年の栗は例年に比べて収穫が少し遅れ気味。「栗の殻があちこちに落ちているのはイノシシの仕業です。拾い残すとイノシシのご飯になってしまうので全部拾ってくださいね。拾った栗はコンテナへ。山分けなので張り切ってください!」と村雲さん。イノシシには渡せない、とばかりに全員が畑の隅から隅まで探索。大きい栗もしっかり収穫。
「妻に誘われて嫌々来たが、栗拾いをすごく楽しめた(70代男性)」

大きい栗拾ったよ
14:30~

栗きんとん作り

 「今から作る栗きんとんは無農薬の栗と少量の砂糖だけです」と村雲さん。30~40分塩茹でにした栗を半分に切ってスプーンで中をくりぬき、砂糖を混ぜたら電子レンジで軽く温め、混ぜてラップで絞るだけの簡単レシピ。栗きんとんの有名店にも負けない出来栄えに参加者も満足感いっぱい。
「スイートポテトは作ったことあるけど栗きんとんは初めて。うちでまたママと作ってみたい(小学生女子)」

ラップで茶巾搾りに
15:10~

閉会式

 待ちに待った栗コンテストの結果発表!大きい栗1~10位の表彰に加え、9月生まれ、最年少、最高齢の参加者などにも栗谷本さんから木や竹を使った手作りの楽器や玩具などの賞品が手渡された。拾った栗は山分けにしてもらいおみやげに。
 最後に栗谷本さんがあいさつ。「この歳になるとどう生きていくかが大事。私も後期高齢者、ポジティブに考えてどう過ごしていくかは自分次第。欲を出してかき寄せるばかりではなく、少し向こう側へ押してやるといつか自分に戻ってきます。どうぞ豊かな人生を」。
「迎えてくれる先生やスタッフの皆さん、村の方々がとにかく温かく普通の旅行とは違い思い出に残る旅(70代女性)」「子どもに危ない事をさせなかったりするが、栗谷本さんの話を聞いて、電気ゴテで名前を書かせたり、栗を火ばさみで拾ったり。手を添えてさせてみたら意外とうまくできてためになった(30代女性)」

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