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自然体験

自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川
森の恵 クラフト体験と栗拾い&栗きんとん作り体験(名古屋発)

令和1年9月15日(日)晴れ
参加者 17組45名

  • 案内人/栗谷本征二さん
    中津川環境団体等連絡協議会代表、岐阜県森林・里山インストラクター、日本ネイチャーゲーム協会指導員、NNN(ネイチャーネットワーク中津川)代表、中津川市観光協会自然花部会代表・常任理事、日本山岳会自然保護指導員
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ハギ、ススキ、ガマズミの赤い実......そこかしこに秋の訪れを感じる初秋の東白川村へ。村は実りの秋まっさかり。思わず深呼吸したくなる澄み切った空気の中で、初秋の里山を思う存分楽しんだ。

10:30~

開会式

 東白川村こもれびの館にて開会式。同村の村雲和裕さんから本日のスケジュールが案内された。続いて多忙な公務の合間を縫って来場してくださった同村の安江誠参事から歓迎のあいさつをいただく。「今日は村歌舞伎を開催しており、村長も出演のために今化粧をしているところです。村では毎年5月にツチノコを探す『つちのこフェスタ』も開催しております。今年は令和初開催で30回目を迎え大変賑わいました。東白川村は明治時代の廃仏毀釈以降、今も寺のない神道の村です。白川茶発祥の地、お米もおいしいと評判です。人口2,200人の小さな村ですが、当施設スタッフ含めみんなで頑張っております」。
 案内人の栗谷本征二さんは「帽子を被ると52歳、取ると82歳。実際は古稀を迎えます。なぜ元気かというと、身体を動かしているからです」とあいさつの後、竹で自作したトロンボーン、オカリナなどの演奏を披露。「本日、大きな栗を拾った方に私が手作りの作品をプレゼントするコンテストもあります。今日は一日楽しく過ごしましょう」とあいさつ。

10:55~

朴の木のカトラリー作り

 まずは旅の疲れと緊張をほぐす、ユニークな絵文字クイズからスタート。答えを当てた参加者には賞品がプレゼントされ笑顔が広がった。続いて栗谷本さんが各国で見つけた竹や木の手作り楽器で演奏を披露。「今日は朴の木のカトラリーを作ります。朴の葉はとても大きく、抗菌作用があることで知られ、郷土料理の朴葉寿司にも使われます。葉は遊びにも使い、飛行機はよく飛びます。木は版画の板にもよく使われます。皆さんのテーブルの上に置いてあるのは去年から私が一年かけて作った朴の木のカトラリーです」。

朴の葉を見せながら語る栗谷本さん

 参加者は一つひとつ形や大きさの違うカトラリーを手で触ったりほかの参加者と比べたり。このカトラリーの仕上げをするのが今日の体験。
 「面取りしてあるところを二つのヤスリで磨きます。ヤスリを半分に折って使い、やさしく磨いてツルツルにしていきます。目の粗いヤスリが終わったらコンプレッサーでエアブローして粉を飛ばし、目の細かいヤスリでやさしく丁寧に磨いていくと愛着が湧きます」。

栗谷本さんに教えてもらいながら

 最後に柄の部分に電気ゴテで文字や模様を焼き入れ、スポンジにしみこませたエゴマオイルを塗って完成!少々の失敗も味のうち。
「持ちやすいようにと思ってヤスリをかけた。おばあちゃんにあげたい(中2男子)」「木にポツッと入った黒い点は、本来は枝になる予定だった場所で普通は廃材になってしまうことを聞いた。かえってアクセントになって味わいがある(40代女性)」

大切に使います
12:30~

山の幸バイキング

 集中したらお腹もペコペコ。おまちかね、山の幸バイキングの昼食へ。東白川村産の新米で炊いた栗味ごはんのほかアマゴの唐揚げやミョウガ汁などの郷土料理、トマトのフライなどのオリジナル料理、地元の手作りこんにゃくなどの特産品も盛り込まれた11種類のメニューのほか、4種類の自家製カレー、サラダバー、ブルーベリーや白川茶を使った3種類の地産地消スイーツも大好評!
「そうめんカボチャがシャキシャキでおいしかった(50代女性)」

13:30~

栗拾い体験

 腰に籠、手には軍手と火ばさみ。帽子も忘れず。食後の腹ごなしにちょうどいい徒歩5分ほどの栗畑へと出発。天候の影響で、今年の栗は例年に比べて収穫が少し遅れ気味。「栗の殻があちこちに落ちているのはイノシシが中身だけ食べたものです。拾い残すとイノシシのご飯になってしまうので拾い残しのないように拾ってくださいね。拾った栗はコンテナへ入れてもらい、参加者で山分けなので張り切ってください!」と村雲さん。イノシシには渡せない、とばかりに全員が畑の隅から隅まで探索。栗谷本さん手作りの賞品も欲しいから、と大きい栗コンテストに向けての意気込みも上々。
「5歳の子は山に来るのが初めて。栗拾いしている姿がかわいかった(40代男性)」

大きい栗拾ったよ
14:30~

栗きんとん作り

 「今から作る栗きんとんの材料は無農薬の栗と少量の砂糖だけです」と村雲さん。30~40分塩茹でにした栗を半分に切ってスプーンで中をくりぬき、砂糖を混ぜたら電子レンジで軽く温め、混ぜてラップで絞るだけの簡単レシピ。栗きんとんの有名店にも負けない出来栄えに参加者も満足感いっぱい。「栗きんとん、少し苦手でしたが自分で作ったのは甘さもちょうど良くておいしい(70代女性)」

つぶしたり丸めたりが楽しい
15:10~

閉会式

 待ちに待った、栗コンテストの結果発表!1位の栗はなんと41.3g!大きい栗1~10位の表彰に加え、9月生まれの人、敬老の日に因みご年配のご夫婦などにも栗谷本さんから木や竹を使った手作りの楽器や玩具などの賞品が手渡された。拾った栗は山分けにしてもらいおみやげに。
 最後に栗谷本さんがあいさつ。「皆さんも山の恩恵を受けて暮らしています。いろいろなものに感謝していきましょう。すべてはハート。自然にも人にもやさしく接すること。欲を出してかき寄せるばかりでは脇からもれます。少し向こう側へ返すといつか自分に戻ってきます。豊かな人生を」。
「豊富な自然の材料と、栗谷本さんの豊富な知識で満足感いっぱい(70代男性)」「参加者全員で一緒に体験できる一体感が良かった(40代男性)」

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