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自然体験

自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川
森の恵 クラフト体験と栗拾い&栗きんとん作り体験(名古屋発)

令和1年9月14日(土)晴れ
参加者 17組40名

  • 案内人/栗谷本征二さん
    中津川環境団体等連絡協議会代表、岐阜県森林・里山インストラクター、日本ネイチャーゲーム協会指導員、NNN(ネイチャーネットワーク中津川)代表、中津川市観光協会自然花部会代表・常任理事、日本山岳会自然保護指導員
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ハギ、ススキ、ガマズミの赤い実......そこかしこに秋の訪れを感じる初秋の東白川村へ。村は実りの秋まっさかり。思わず深呼吸したくなる澄み切った空気の中で初秋の里山を思う存分楽しんだ。

10:40~

開会式

 東白川村こもれびの館にて開会式。同村の村雲和裕さんから本日のスケジュールが案内された。続いて多忙な公務の合間を縫って来場してくださった同村の今井俊郎村長から歓迎のあいさつをいただく。「岐阜には村が二つしかないので村長も二人だけ。貴重な村長です。明治時代の廃仏毀釈以降、今も寺のない神道の村で、お葬式も神道という珍しい村です。村の90%が山林で東濃ヒノキの産地です。地元のヒノキを使った住宅作りや来年の東京オリンピックの選手村にも東濃ヒノキを提供することになりました。都会の皆さんに村へ来ていただくことで村が潤い、山を守っていけます。村から街へきれいな水を届けることにもつながります。明日は村の郷土歌舞伎に出演するので、最後はその口上で締めくくります」と述べ、「隅から隅まで、ずずずい~っと希い(こいねがい)上げ奉りまする」とおなじみの口上で締めくくると、参加者から拍手喝采!
 案内人の栗谷本征二さんは木の端材で自作した鼻笛、竹で作ったトロンボーン、朴の木の端材で作った笛、バードコールなどを次々と演奏。「今日だけ東白川村に来た方だけの特別な体験を、まるっと一日楽しんでいってください」とあいさつ。

11:00~

朴の木のカトラリー作り

 体験工房へ移動して、栗谷本さんのお話を聞く。「今日は朴の木のカトラリーを作ります。朴の葉はとても大きく、殺菌力が高いことで知られています。郷土料理の朴葉寿司や朴葉餅などにも使われ、地元では庭に必ず一本は植える木です。皆さんのテーブルの上に置いてあるのは去年から私が一年かけて陰干しして原形を作った朴の木のカトラリーです」。参加者は一つひとつ形や大きさの違うカトラリーを手で触ったりほかの参加者と比べたり。このカトラリーの仕上げをするのが今日の体験。

朴の葉を見せながら語る栗谷本さん

 「紙ヤスリをかける前に木のことを知る実験を一つ。よく木の家は温かい、と言われますがそれは木にはたくさんの穴が開いていてそこに空気が入るから、というのは皆さんもよくご存じの事。では今から木には穴が開いていることを証明しますよ」と栗谷本さんが木の輪切りの表面にシャボン玉液をつけて、反対側の面からプーと吹くと細かい泡がブクブクと出てきて、参加者はビックリ!

栗谷本さんに教えてもらいながら

 「カトラリー作りで大切なのは女性がお化粧をする時のようによく見ながら磨くこと。150番→240番と順番に目の細かい紙ヤスリに変えて磨いていきます。手抜きをするとツヤが出ません」
 集中して磨いた後、コンプレッサーで粉を飛ばし、最後に柄の部分に電気ゴテでネームやマークを焼き入れ、スポンジにしみこませたエゴマオイルを塗って完成!
「思わず夢中になっちゃった!(70代夫婦)」「すごいすごい!こんな体験初めて!自分で作ったカトラリー、ずっと大切にしたい(60代女性)」

こんなに素敵にできました!
12:30~

山の幸バイキング

 山の幸バイキングの昼食へ。東白川村産の新米で炊いた栗味ごはんのほかアマゴの唐揚げやミョウガ汁などの郷土料理、トマトのフライなどのオリジナル料理、地元の手作りこんにゃくなどの特産品も盛り込まれた11種類のメニューのほか、4種類の自家製カレー、サラダバー、ブルーベリーや白川茶を使った3種類の地産地消スイーツも大好評!
「生のトマト、トマトフライ、トマトカレー、トマトジャム、トマトジュース......トマトのものが全部美味しかった(40代女性)」

13:40~

栗拾い体験

 腰に籠、手には軍手と火ばさみというスタイルで徒歩5分ほどの栗畑へと歩いていく。今年の栗は例年に比べて収穫が少し遅れ気味。「拾い残すとイノシシのご飯になってしまうので拾い残しのないように拾ってくださいね」と村雲さん。拾った分だけ参加者で山分けということもあり、全員が畑の隅から隅まで探索。栗谷本さん手作りの賞品をゲットするぞ!と大きい栗コンテストに向けての接戦も。
「気候もよく、酸素が濃い感じがして呼吸がしやすい。里山の景色を眺めながらの栗拾いは最高(60代女性)」

大きい栗はどこかな
14:30~

栗きんとん作り

 「今から作る栗きんとんは無農薬の栗と少量の砂糖だけです」と村雲さん。30~40分塩茹でにした栗を半分に切ってスプーンで中をくりぬき、砂糖を混ぜたら電子レンジで軽く温め、混ぜてラップで絞るだけの簡単レシピ。作った栗きんとんはパックに詰めておみやげに。
「面倒でなかなか家では作らない。ひと手間かけるとやっぱりおいしい(70代女性)」

つぶしたり丸めたりが楽しい
15:10~

閉会式

 栗コンテストの結果発表!大きい栗1~10位の表彰、9月生まれの参加者などの表彰も。栗谷本さんから木や竹を使った手作りの楽器や玩具などの賞品が手渡された。拾った栗は山分けにしてもらいおみやげに。
 最後に栗谷本さんがあいさつ。「自然を壊さない幸せな生活、パートナーシップが壊れない生き方をしていきましょう。自分の方にかき寄せるのではなく、社会貢献しているとやがて自分のところに返ってきます」。
「一か所に何時間も居られるの?と思ったがすごく楽しかった。一か所でこんなに深くいろいろ体験するツアーは新鮮(50代男性)」「人生初栗拾い!うれしかった(70代男性)」

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