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自然体験

自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川
X'masミニツリーづくり体験と花餅作り体験(豊橋発)

平成30年12月2日(日)晴れ
参加者 18組41名

  • 案内人/川尻秀樹さん
    技術士(林業部門)、樹木医、森林インストラクター、きのこアドバイザー。
    現在、岐阜県立森林文化アカデミー副学長、NPO法人ツリークライミングジャパン副理事長など、多方面で活躍中。
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例年よりも暖かな12月初冬。晴天に恵まれ、終わりゆく紅葉を愛でながら東白川村へ。澄んだ空気に包まれて、伝承文化を学びながら年末年始の飾り作りを楽しんだ。

10:30~

開会式

 バスで東白川村こもれびの里へ到着すると、囲炉裏と薪ストーブのある「こもれびの館 母屋」にて温かい白川茶をいただきながら開会式。案内人の川尻秀樹さんより、東白川村の今井俊郎村長が紹介され、歓迎のあいさつを頂戴する。「岐阜で二つしかない村の村長です。今年も5月3日に開催予定だった30回目の"つちのこフェスタ"は雨で流れてしまいましたが、来年は村も130周年を迎える記念の年なのでぜひ皆さんお越しください。同村は9割が山林で、村の特産はそのほとんどを占める東濃ヒノキです。住宅を建てると柱を全部プレゼントする事業も運営しています。もう一つの特産は白川茶。六本木ヒルズで新商品を発売予定です。今日作る花餅は、この地域の風習です。昔、餅は貴重なものだったので米への感謝も含まれています。伝承文化を体験し、これからも東白川村と交流してください」。続いて案内人の川尻さんより本日のスケジュールが案内され、クリスマス、木にまつわる雑学などをレクチャーされた。

10:45~

川尻さんのお話

 「東白川村は白川茶発祥の地としても有名。お茶の栽培の北限で、朝夕の寒暖差がおいしいお茶を作ります。昔、この村に来ていたお坊さんが石垣に種を植えたのが白川茶の始まりです。白川茶の名は、長野の高遠から石工さんが出稼ぎに来て、おいしいからとお茶を持ち帰り、どこのお茶かと尋ねられた時、近くに白川が流れていたので白川茶と呼んだことに由来するといわれています。今日は常緑樹であるヒノキを使ってツリーを作ります。ちなみにクリスマスリースには、もともと常緑樹のヤドリギと西洋ヒイラギが使われました。常緑樹は一年中枯れない事から永遠の生命の象徴であり、魔よけに使われる。またその実が、それぞれ男女の生理の象徴で生命の誕生を意味しているんです」。川尻さんの伝承文化に関するレクチャーに、参加者は大きくうなずきながら聞き入った。

11:30~

X'masミニツリーづくり

 「置いてある赤い実はイイギリ。別名をナンテンギリといいますが、ナンテンではありません。南天箸の原料は大半がナンテンではなくナンテンギリです。マツボックリとヒノキの実は拾ったものではなく、すべて木からもいで乾燥させたのできれいです。マツは神を待つの意味もあります。ヒノキの枝は密に入れた方がきれいに見えます。見本通りに作るのではなく、ぜひ自分のオリジナルを作ってください」と川尻さん。

案内人の川尻さんに教えてもらいながら

 オアシスに四方からどんどんヒノキの枝を刺してツリーのようにこんもりと仕上げる。リボンや千日紅のドライフラワー、マツボックリ、大玉ビーズをホットボンドでくっつけてできあがり。
「知識が増えて、体験に深みが増した(70代女性)」「リース作りの体験はよくあるが、東濃ヒノキを使ったオリジナルツリーはほかにないし大満足(40代女性)」

ツリーの出来栄えに大満足の笑顔!
12:30~

山の幸バイキング

 薪ストーブのあるレストランにて「山の幸バイキング」の昼食。栗味ごはん、きのこ汁などの郷土料理や、アユの唐揚げ、トマトのフライなどオリジナル料理、地元の手作りこんにゃくなどの特産品も盛り込まれた12種類のメニューのほか、4種類の自家製カレー、サラダバー、ブルーベリー・バターナッツカボチャ・ブドウを使った3種類の地産地消スイーツも大好評!
「自分たちの村のもので自分たちで作り上げる!素晴らしいね(70代男性)」

13:40~

花餅作り

笑顔の花も咲いた

 午後は再び、「こもれびの館 母屋」の和室にて正月飾りの花餅作りに挑戦。
 まずは、川尻さんから花餅の材料や風習について学ぶ。「花餅作りに使うのは、ネジキ(カツウルシ)やカエデやエゴノキです。ネジキは今年伸びた枝だけが赤く、昔から最高級。枝の曲がりや葉っぱも味のうちです」。台座にはサクラとケヤキが準備され、モチキビ、ナンテン、ヒカゲノカズラ、マツボックリで台座を飾る。これもすべて地元の素材だ。
 枝が整ったらビーツ(赤ダイコン)のおろし汁で着色した赤ののし餅と、白ののし餅を包丁で小さく切って枝に巻きつけていく。あっという間に華やかな花餅の完成!
「見るのも作るのも初めてだったがすごく楽しめた(40代男性)」

どこに飾ろうかな
14:40~

餅つき&白川茶で一服

 本日最後の体験は、こもれびの館の土間で、石臼と杵を使った昔ながらの餅つき。白餅とヨモギ餅を、老若男女の参加者も一緒に力強く手際よくつき上げた。つきたてのお餅は、きなこやしょうゆをかけて、白川茶と共に。
「皆さんでもてなしてくれて、温かい気持ちになった(50代女性)」

大人になっても覚えていてね
15:20~

閉会式

 「今日は地元の素材でいろいろ作る体験、食べる体験をしていただきました。ここ"こもれびの里"は、山の幸バイキングは4人から予約できるし、パンやうどん作りなどの体験もできます。第二のふるさととしてまた訪れてください」と川尻さんが締めくくった。自然の恵みと伝承文化の大切さに気づいた体験となった。
「親子三代で楽しませてもらった(60代女性)」「子どもと一緒だったのでスタッフのサポートがありがたく、心強かった(30代男性)」「村の良さや山の恵みを存分に感じられる体験だった(70代女性)」

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