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自然体験

自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川
森の恵 クラフト体験&栗拾い&栗きんとん作り体験(名古屋発)

平成30年9月15日(土)雨
参加者 13組38名

  • 案内人/栗谷本征二さん
    中津川環境団体等連絡協議会代表、岐阜県森林・里山インストラクター、日本ネイチャーゲーム協会指導員、NNN(ネイチャーネットワーク中津川)代表、中津川市観光協会自然花部会代表・常任理事、日本山岳会自然保護指導員
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秋雨前線の影響で朝からあいにくの空模様。先日までの暑さが嘘のようにすっかり秋めいた東白川村へ。栗、山梨、柿......秋の恵みに迎えられて、初秋の東白川村を満喫した。

10:45~

開会式

 東白川村こもれびの館にて開会式。同村の村雲和裕さんから本日のスケジュールが案内された。続いて多忙な公務の合間を縫って来場してくださった同村の今井俊郎村長から歓迎のあいさつをいただく。「同村は来年で開村130周年を迎えます。明治時代の廃仏毀釈以降、今も寺のない神道の村で、お葬式も神道という珍しい村です。日本で一番ツチノコの目撃情報が多い村でもあり、毎年5月に開催する『つちのこフェスタ』では人口2,300人の村に3,000人もの来場があります。皆さんがたくさん訪れていただくことで村が潤い、街へ送る水や空気を守っていけます」。
 案内人の栗谷本征二さんは、東白川村の木の端材で作った鼻笛を演奏。スイスの民族楽器アルプホルンもお目見えし、これもまた一本の木から作られていると解説。迫力ある大きさと音に圧倒される。「木にはいろいろな使い方があるということを知ってもらう一日にしたいと思います」とあいさつ。

11:15~

木のスプーンづくり

 体験工房へ移動して、栗谷本さんのお話を聞く。「今日だけ、ここだけ、あなただけ、今日は世界に一つだけの木のスプーン作りをします。皆さんのテーブルの上に置いてあるのは去年から一年かけて私が朴の木の丸太から切り出して作ったスプーンです」。参加者はそれぞれに形や大きさの違うスプーンを手で触ったりほかの参加者と比べたり。このスプーンの仕上げをするのが今日の体験。
「朴は朴葉寿司の朴です。木目がまっすぐ通っていて折れにくく、殺菌力もあるのでスプーンにするにはピッタリの木。初めにスプーンの部位の名前、覚えてください。口に入る部分のオモテからさじ面、さじ裏、くびれたところを首、手に持つところを柄(え)、端っこをおしりと呼びます。まず柄の方から磨きます」。ヤスリは三つ折りにして指をピースにして使い、240番→400番→600番と順番に紙ヤスリを変えて磨いていく。特にさじ面、さじ裏はやさしく。力より回数が大事と教わる。「手抜きをするとザラザラ感が残るので注意してください。OK?」。栗谷本さんの言葉に笑顔いっぱいで「OK!」と返す参加者。
 「よく木は呼吸している、と言われますが、それを目で見てもらえる実験があります」と栗谷本さんが木の輪切りの表面にシャボン玉液をつけて、プーと吹くと細かい泡がブクブクと出てきて、参加者はビックリ!

泡がブクブク!木が呼吸している証拠

 かなり集中して磨いた後、コンプレッサーで粉を飛ばし、ウエットティッシュでスプーン全体を拭く。湿ったスプーンをドライヤーで乾燥させると再び表面が毛羽立つので最終的に600番のヤスリで仕上げていく。最後に柄の裏側に電気ゴテでネームやマークを焼き入れ、エゴマオイルを塗ったら完成!

栗谷本さんに教えてもらいながら

「ひたすら磨いてツルツルにすることだけに集中した(小4男子)」「説明がわかりやすくて貴重な体験をさせてもらった。丸太からスプーンの形にする工程はさぞ大変だったと思う(60代女性)」

12:35~

山の幸バイキング

 山の幸バイキングの昼食へ。今回参加者から歓声が上がったのが東白川村産の新米で炊いた栗味ごはん。そのほかアマゴの唐揚げやミョウガ汁などの郷土料理、トマトのフライなどのオリジナル料理、地元の手作りこんにゃくなどの特産品も盛り込まれた10種類のメニューのほか、タヒチカレーなど4種類の自家製カレー、サラダバー、ブドウやトマトやバターナッツカボチャを使った3種類の地産地消スイーツも大好評!
「ドリンクバーに地元産のトマトジュースや、お茶の産地ならではの煎茶・ほうじ茶・和紅茶の水出しが3種類もあったりとこだわりを感じた(70代男性)」

13:40~

栗拾い体験

 小雨の中、栗拾い決行!腰に籠、手には軍手と火ばさみというスタイルで近くの栗畑へと歩いていく。今年の栗の出来栄えは、花が咲いた頃の天候が良くなかったため例年の三分の一。その代わり栗虫は少ないそう。「イノシシのエサにならないよう一つ残らず拾ってください!」と村雲さん。栗の重さコンテストもあり、栗谷本さんが素敵な賞品を準備。拾った分だけ参加者で山分けということもあり、雨の中楽しむ参加者の声が響き渡った。
「野に咲く花など自然を楽しみながら拾った。イノシシの食痕も見ることができた(70代女性)」

小雨の中、いっぱい拾えた
14:35~

栗きんとん作り

 「今から作る栗きんとんは無農薬の栗と少量の砂糖だけです」と村雲さん。30~40分塩茹でにした栗を半分に切って中をくりぬき、砂糖を混ぜたら電子レンジで軽く温めて混ぜてラップで絞るだけの簡単レシピ。
「食べるだけじゃなくて自分で作るというのがいい(60代男性)」

自分で作った栗きんとん、おいしい!
15:15~

閉会式

 栗コンテストの結果発表!大きい栗、小さい栗それぞれ1~5位の表彰、最年長の参加者などの表彰も。栗谷本さんから木や竹を使った手作りの楽器や日用品などの賞品が手渡された。全員に参加賞も。おみやげの栗も大粒揃いで大満足!
 最後に栗谷本さんがあいさつ。「木は切られても第二第三の人生がある。人間もチャレンジすることで前向きに人生を切り開いていきましょう」。
「企画もスタッフの心遣いもとてもいい!どの年代の人も楽しめるようになっている(30代女性)」「今回このイベントを初めて知り、初めての体験ばかりでワクワクした(70代女性)」

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