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アロマハンドトリートメント~現代社会の中で活かすコミュニケーションと自然療法による癒し

一般社団法人アロマハンドトリートメント協会代表理事
木之下 恵美 Megumi kinoshita

コミュニケーションヒーリングとしてのアロマハンドドリートメント

私にとって、「アロマハンドトリートメント」は、それまで行ってきたアロマテラピーとマッサージ(=トリートメント)を融合させるものでした。それから数年後、縁あって、2009年12月、それまで一講師としての講座での活動として行ってきた「アロマハンドトリートメント」を、社団法人とすることを決断しました。

これから、しばらくの間、『現代社会の中でできるコミュニケーションと自然療法による癒し』としての「アロマハンドトリートメント」をお話ししていきたいと思います。

1995年を境に、阪神・淡路大震災、アメリカ同時多発テロなどの多くの目に見えない不安がストレスを呼び、そのストレスから人々は心と体に不調を来すことが知られるようになると、日本でのアロマテラピーは、急速に発展を遂げ始め、日本でのアロマテラピー団体が各地でつくられ始めます。
数多くの人が、アロマテラピー=芳香療法を求めることとなります。テロや内紛、経済的な不安などが世界を駆け巡る度に、その必要性は確かなものになってきたようにも感じます。そして今再び、2011年、2012年と続く、震災や経済危機などが、再び出口の見えない世界観をストレスとして私たちに投げかけています。

ふと、見渡すと多くの人がいて、そこに生きる自分がいるけれど、触れ合いはあるのだろうか。
ましてや、年齢を重ね介護施設や医療施設で過ごす方々はどうだろう。

アロマテラピー=芳香療法は、心身の健康にとてもよい自然療法のツールだけれど、それぞれのセルフケアとしての位置づけが大きく、そこにコミュニケーションを加えたら、もっと広がりのあるものになるのではないか。

リフレクソロジーや全身のマッサージの技法が、サービスを受ける側とする側という癒しであるが、これをコミュニケーション化させ、お互いの手と手を使うコミュニケーションによる癒しとして、アロマテラピーを活かしたらどうだろうか。

私自身が20年前から行い伝えてきたハーブやアロマテラピー、リフレクソロジー、アロマテラピートリートメントなどの手技手法を全部活かせるような気がしたのです。

アロマハンドトリートメントを
コミュニケーションヒーリングとして活かす。

これが始まりで、ここにコミュニケーションヒーリングという言葉を初めて生み出すことになりました。

陰には、医療現場の現状と現場のジレンマと人の痛みをわかる看護を追い続けたスタッフの想いがありました。

看護、介護など医療の現場とその周辺を追求していく中で、再び目に見えない不安とストレスの中、一般社会で生きる私たちの生活も見えてきました。24時間休みのないコンピューター社会と、近接になった国々の関係、ストレスを蓄積させる子どもたちや大人たち。

コミュニケーションヒーリングを伝えるアロマハンドトリートメントの講座の中で、初めて会う人と、手を触れ合うことが、どれくらい緊張を取り去り、笑顔を生み出すことができるか、驚くばかりでした。
手と手で行う自然療法のコミュニケーションヒーリングを講座の中で話し、アクションすることによって、その意味合いを日々感じています。この学術的な提案は、アクティブタッチと神経心理学の岩村吉晃博士の「タッチ」が大きな教えを与えてくれました。

触れると触れられるは、表裏一体にあり、触れられると触れているし、触れていると触れられていることが、大げさな言い方かもしれませんが、生きている意味を教えるきっかけになる気がするのです。
こころが開く感じがする・・というのでしょうか。ぎゅっと固くなった空気が和らぐ瞬間を感じます。
また、それが、タッチ=触覚という複雑な感覚によるものであることを講座の中でお話ししていきます。
納得と理解とタッチのアクションが、講座の空間を生きたものにしてくれます。

触れ合いと本質的な自然療法、そしてアクション、ケア・・・目に見えない不安やストレスを軽減することができることを、実感する日々です。


環境省認可法人(社)日本アロマ環境協会インストラクター
初穂香房主宰
Lavozouアロマテラピー講師
栄中日文化センター講師
1995年よりアロマテラピー講師として活動
ホームページアドレス  http://www.lavozou.com/index.html


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