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インターネット公開文化講座

文化講座

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ハーブと精油でつくる家庭の薬箱

一般社団法人アロマハンドトリートメント協会代表理事
木之下 恵美 Megumi kinoshita

ハーブあれこれ話Ⅱ~ハーブティーの飲み方

  

ハーブティーをおいしく飲む時の分量
ハーブティーは、ハーブを楽しむためにもっとも手軽に失敗がなく楽しめる方法です。ハーブに熱いお湯(90度~100度)を注いで、花や葉で3分~5分、根や種子で5~7分ほど蒸らして内服する方法が一般的です。ハーブの容量は、マグカップ1杯分もしくはティーカップ2杯分の熱湯に細かいハーブでティースプーン1~2杯(大きな葉などはカレースプーンなど大きめなスプーンで1~2杯)を目安にします。

3種類のハーブをブレンドするときのコツ
温めて活性させるハーブ、温めて緩めるハーブ、炎症を取って鎮めるハーブのように季節や体質を考慮してブレンドしたり、同じような特性を持つハーブをブレンドする方法が基本的なブレンド法です。たとえばブルーマローとローズケンティフォリア、ベルベーヌは、どれも鎮静作用が高く炎症を取る効果も期待されるハーブです。このブレンドは、リラックス効果とともに炎症を抑え、頭痛やこわばりを改善するブレンドになります。

ハーブティーの飲み方
ハーブに熱湯を注ぎ3分~5分蒸らして飲むハーブティーは、ハーブの水溶性の成分が溶出します。ハーブティーの有効成分は、口から消化管に吸収されると、体内を循環し効果を発揮し始めます。数時間すると体内の毒素やストレス物質を汗や尿などと一緒に排泄されます。そのため有効成分をふんだんに含んだハーブティーは、一度にたくさん内服するよりも、一日になんども内服するほうがより効果的です。朝起きた時、午前中、午後、夕方、入浴後・・・などゆっくりと暖かいうちに香りを楽しみながら内服するとよいでしょう。ハーブティーの香りには、揮発性の有効成分が多く含まれていますので。

ハーブティーベースは何を選びましょう
なにかハーブをストックするとしたら何をストックしましょう。まずは3種類から始めましょう。決める時のポイントは、毎日内服したいハーブを1種類、今お気に入りのハーブを1種類、毎日内服したいハーブと相性がよいハーブを1種類ストックします。

◆毎日内服したいハーブは、葉か花が良いでしょう。ベルベーヌやリンデン、メリッサ、ローズやカモミールなど、飽きのこないベースになるハーブで、その特性とご自分との相性がよいものをおすすめします。
◆リラックスの為のハーブやホルモンバランスを整えるハーブ、浮腫みによい ハーブ、鉄分やビタミンを補給するためのハーブなど、その時々に応じたものを選びます。
◆毎日内服したいハーブと相性がよいハーブとは、内服しても相性が良く、特性としても相性がよいものを選びます。毎日内服したいハーブをリンデンとすると、相性が良いハーブとしては、オレンジフラワーやローズケンティフォリア、ペパーミントやブルーマロー、パッションフラワーなどを。少しずつ  学んで、少しずつストックするハーブに変化をつけていくと楽しいですね。

ハーブティー3種のブレンドのちょっとしたコツのコツ
ベースとなるハーブの中で、他のハーブとの相性がよく穏やかでブレンドしやすいものに、ベルベーヌとリンデンとメリッサがあります。
ベルベーヌは胃腸の不調によく気持ちをすっきりさせ、リンデンは浮腫みや 風邪のひきはじめや神経の緊張に効果的です。またメリッサはアレルギーなどによる炎症に用いたり、神経を鎮静させリフレッシュさせる効果があります。わりあいにどんなハーブとも相性がよいので悩んだ時の一手によいハーブです。
また、もう少しおいしく・・・と感じた時の一手には、ローズヒップ、ペパーミント、アニスがあります。
ローズヒップはビタミンCが豊富でストレス緩和や免疫力向上、便秘や美肌、ストレス緩和に効果的です。ペパーミントは気持ちの鈍化をすーっと楽にし、眠気や偏頭痛、消化不良に効果を発揮します。アニスは上級編ですが、わりあいブレンドしやすくハーブティーの香りを高くします。肝臓の機能低下や眼精疲労、胃腸不良の状態を改善する効果を期待されます。

難しく考えずに、なじみのあるハーブから3種類のハーブを選びましょう。選んだ3種類について、しっかり学びましょう。最初は2週間分程の分量でストックします。こうすると飽きることがないでしょう。好きな本を近くに数冊用意してそこから選択して、ベースのハーブや、それと相性の良いハーブの種類を少しずつ増やしていきます。次に、お気に入りのハーブの種類も少しずつ増やしていきます。続けているうちに、いつの間にかあなたもハーブの魔女になるでしょう!

環境省認可法人(社)日本アロマ環境協会インストラクター
初穂香房主宰
Lavozouアロマテラピー講師
栄中日文化センター講師
1995年よりアロマテラピー講師として活動
ホームページアドレス  http://www.lavozou.com/index.html


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