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自然体験

自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川 「森の恵みを満喫! 栗拾いに栗きんとん作り」

平成22年9月25日(土)晴れ
参加者 26組58名

  • 案内人/栗谷本征二さん(自然体験塾「栗くり工房」主宰)
    岐阜県花アドバイザー、
    岐阜県寄せ植え華道協会理事・正師範、
    岐阜県森林・里山インストラクター、
    日本ネイチャーゲーム協会指導員、
    NHK教育テレビ「おしゃれ工房」講師、
    NHK教育テレビ「趣味の園芸」講師、
    NNN(ネイチャーネットワーク中津川)代表、
    中津川市観光協会自然花部会代表・常任理事、日本山岳会自然保護指導員。
  • 自然案内人/東白川村の方々
  • ※このページにある写真をクリックすると拡大写真を見ることができます。

残暑厳しく、まだ秋には程遠いと思われた初秋だが、サルナシや栗の実、ススキの穂......東白川の自然の営みは、今年もゆっくりと秋の訪れを教えてくれる。

9:55~

開会式

 こもれびの里クラフト工房にて、東白川村の村雲和裕さんより本日のスケジュールが案内された後「午前中は、栗くりワールドの世界をお楽しみください!」と、案内人の栗谷本征二さんが紹介された。

10:05~

鼻笛を吹く

 「何にも代えがたい最高の天気が今日一日を応援してくれます」の言葉で始まった栗くりワールド。まずは「父嫌(パパイヤ)」などの読み当てクイズで頭の体操。脳が目覚めたところで、栗谷本さんが取り出したのは木の端材や竹を使った楽器にバードコール、そしてラップの芯などの資源を再活用した自作のおもちゃの数々。
 続いて木の端材で作った鼻笛を取り出し演奏を披露する栗谷本さん。オカリナのような美しい音色だ。「吹いてみてください」と参加者一人ずつにも貸し出され、しばし体験タイム。鼻で吹くといっても鼻息を出せば鳴るわけではなく、ちょっとしたコツが要る。栗谷本さん曰く「リラックスして気恥ずかしさやプライドなど雑念を捨てる」と吹けるようになるとか。15分ほど練習すると少し吹けるようになる人も......。「帰りまでには吹けるように今日一日お貸しします!」との栗谷本さんのはからいに「こんなに夢中になったのは久しぶり。帰りまでにマスターしたい(60代男性)」と意欲的な参加者も。

鼻笛は思った以上に難しい
10:45~

オナモミダーツに挑戦

 オナモミは通称「ひっつきむし」とも呼ばれる植物の種。あの便利な面ファスナーの発明のヒントになった偉大な植物だ。そのくっつく習性を利用したのがオナモミダーツ。点数の書かれたフエルト製の的めがけてダーツさながらに投げ、くっついたところの点数を競う。投げ方もオナモミ選びも自由。まずは3班に分かれて練習したが思った以上に難しい。予選リーグで参加者の表情は真剣そのものに。投げ方を変えたり、力の入れ具合を調整したり。なるほど自然と向き合うには知恵と工夫が必要だ。
 「初めてくっついた時は感激した(30代女性)」「緊張するとうまくいかないのは鼻笛と同じ。肩の力を抜いて生きなさいと教えられた気がした(60代女性)」

いつの間にか真剣な表情に
11:15~

栗谷本流自然の楽しみ方

 「村内にあるものだけでこんなにいろいろ楽しめる。自然の中には宝がいっぱいです。オナモミダーツは同じように投げても毎回同じようにはいかない。でもそれこそが自然のいいところ。自然界にはお金で買えないものがあります」。栗谷本さんの言葉をうなずきながら聞く参加者。
 途中、特別ゲストとして東白川村の安江眞一村長から「次は家族でまた来てください」とサプライズな歓迎のあいさつもあった。

栗谷本さんのユニークな話術に引き込まれる
12:00~

山の幸バイキング

 おまちかねの昼食は、こもれびの里レストランで地元の食材をふんだんに使った山の幸バイキング。栗味おこわ、田舎汁をはじめ秋の味覚満載12種類のオリジナルメニューや4種類のカレー、特産のジュース、トマトや抹茶などの特産品を使ったオリジナルスイーツまでいたれりつくせりの内容で「食べ物の香りが普段食べているものとぜんぜん違う!」と参加者に大好評だった。

13:00~

栗拾い&栗の大きさコンテスト

 ススキの穂や朴葉が風にそよぐ田舎道を通って栗の畑に移動。絶好の栗拾い日和だ。
 今年は、例年にも増してイノシシの数が多いとか。7頭ほどのイノシシが毎晩この栗畑に晩ごはんを食べにやってくるという。それもそのはず、栗畑に入ると大きな栗がごろごろと転がっている。無農薬有機肥料で育てられた栗の木は、今年で32歳。猛暑でも影響を受けず、たくさんの実をつけた。「わーどれからとろうか迷っちゃう(50代女性)」と参加者はうれしい悲鳴。腰のカゴはあっという間にずっしりと重くなった。
 一番大きい栗と小さい栗を競う「栗の大きさコンテスト」にも、ほとんどの参加者がエントリー。大人も童心に帰って、計測係の栗谷本さんを囲んで「勝った!」「負けた!」と盛り上がった。

大きな栗みーつけた
14:20~

栗きんとん作り

 最後の体験は東白川村の栗きんとん作り名人に教わりながらの栗きんとん作り。栗をすぐに食べない時は生のまま冷凍できること、栗がかぶるくらいの水とたっぷりの塩を入れ水からゆでること、30分ぐらいゆでることなど、ポイントを教わりながら栗きんとんを作った。できあがった栗きんとんは温かい白川茶と共にいただき、残りはおみやげに。

おいしくできたかな
14:55~

表彰式&閉会式

 熱戦が繰り広げられたオナモミダーツは4位まで、栗の大きさコンテストは大小各3位までが表彰されることに。オナモミダーツの優勝者は80代の方!そして、一番大きな栗は幅56.2ミリ、小さな栗は17.3ミリ!栗谷本さんお手製のバードコールや竹のトロンボーンなどが贈られた。
 「五感を使って自然と触れ合い始めると、楽しみは無限大。楽しめるか、楽しめないかは自分の心次第です」。栗谷本流自然の楽しみ方は、生きるうえで大切なメッセージが盛りだくさんだ。
 「深呼吸したくなるほど空気がおいしかった(50代女性)」「6年間応募し続けて、初めて当選!自然の中でワクワクしっぱなしでした(70代ご夫婦)」「先生の話がすごくおもしろかった!(60代男性)」と大満足の声もたくさん聞かれた。

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