愛知県共済

「トマトとミニトマト」「ブロッコリーとカリフラワー」どっちを食べる?
“似ている食品”栄養価の違いを専門家が解説

色や大きさが違うだけなど、見た目が似ている食べ物はたくさんありますが、実は栄養価を比べると意外な差があるのです!似た食品の栄養価の違いを、栄養士の筆者が解説します。

ブロッコリーとカリフラワー

色だけの違いのようにも見えるブロッコリーとカリフラワー。アスパラガス同様に、やはり緑色のブロッコリーはβ-カロテンを始め、ビタミンC鉄分、カルシウムなど、多くの栄養分がカリフラワーよりも多く含まれています。
しかし、ブロッコリーもカリフラワーも生で食べることがほとんどないですよね。
カリフラワーは、蕾がぎゅっとしているので、茹でても栄養価の損失が少ないのですが、ブロッコリーは栄養価の損失が大きく、茹でればカリフラワーと同じくらいの栄養価になってしまいます。電子レンジで短時間に熱を加えれば、ブロッコリーの栄養価は比較的保てます。
シチューやスープに使う場合はブロッコリーでもカリフラワーでも栄養価に大きな相違がないので、食感で選ぶといいですね。

トマトとミニトマト

美肌野菜の1つでもある真っ赤なトマト。あの真っ赤な色は“リコピン”という強力な抗酸化成分で、美白作用も期待できるもの。トマト系の食品には多く含まれていますが、ミニトマトは、トマトの2倍以上のリコピンが含まれています。
さらにβ-カロテンビタミンC、鉄分も約2倍、その他の食物繊維カリウム、カルシウムなどの栄養分もミニトマトの方が多く含まれています。ミニでも栄養価は普通のトマトよりも凝縮されているのです。
手軽に栄養分を効率よく取り入れるのであればミニトマトを、よく噛んで満腹感を得る、たくさんの量を調理で使うにはトマトを活用するといいですね。

白菜とオレンジ白菜

スーパーでもよく見かけるようになったオレンジ白菜。これはβ-カロテンを始め、カルシウム鉄分、ビタミンC、食物繊維が白菜よりも多く含まれています。
青臭さがないので、サラダや漬物など色々な料理に活用できます。β-カロテンを効率よく摂りたいのであれば、オリーブオイルをかけたサラダや、油炒めなど油と一緒に摂るといいですね。
似ている食品でも、こんなにも栄養価や食感に差があるものが多くあります。栄養分の働きを考えて、料理の方法に合わせて食材を選ぶことで、期待する栄養分を効率よく食べることができます。是非意識してみてください!

記事提供:ウレぴあ総研