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インターネット公開文化講座

文化講座

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健康はこころと身体から

Dr.BEAUT・ソフィーリッチ代表
医学博士 山中 直樹

"パンデミック禍"とデジタル化時代の健康:1 自分のウェルビーイング・多幸感を求める

 一人ひとりの健康はこころと身体がウェルビーイング・多幸感ある心境になることがまず、重要だと思います。
 しかし、人それぞれに自分の望むウェルビーイングがあり、心身のウェルビーイングには食や運動が不可欠です。

 私は、こころの持ちようが、まず第一に重要だと思っています。
 社会的な状況を心配するのは身の毒であり自分のこころの持ちよう次第で変わります。
 身体が良好な状態と言っても、人それぞれでその満足度は違うと思います。
 必ずしも五体満足であれば良いわけではありません。
 パラリンピックの選手、身体に何らかの障がいや欠けることがある人たちが活き活きと健康的な意欲に満ちているのは珍しいことではありません。
 病身の人でも生き生きとしている人は多いのです。
 「今を生きよう」とネバーギブアップの諦めないこころで一歩一歩踏み出している人たちだと思います。

 私自身の「今」を考えてみます。
 身体的にはがんを患い、腰痛で自由に歩けなくなっています。
 介護ベッド上で天井を見上げて多くの時間を過ごしています。
 長年続けていたジョギングどころか二足歩行すら不十分な生活です。
 自分が求める今を生きるこころの持ちようをウェルビーイング・多幸な状態にするかは私自身にとって切迫している課題です。
 日常茶飯は、昭和レトロ時代に育った私にはなかったIT機器のパソコン、タブレット、スマートフォンなどの装置・情報端末に囲まれた生活となり助かっています。
 加えて、COVID-19のパンデミック禍が蔓延していますから引き籠りもあまり苦痛とはなっていません。
 私は"今を生きる"ウェルビーイングを求めて日々に一生懸命です。
 まず、二本足歩行を復活して、再びジョギングをしたい第一の目標です。
 もう一つ、私を活気づけて最も多幸感を感ずるのは新しい発見に気付いた時です。
 創造性・想像性を働かせて、何かを考えたり、気付いたり、追求して面白いことを見つけるのです。
 いろいろな人たちと対面で自由に話せないのは残念ですが、日々に新しい発見のためにマイクロソフトCEOのサティア・ナデラが言う「これまでの主義や信条を放り投げよ」と今を生きるのです。
 そして、ビジョンハッカー(Vision Hacker)やゲームチェンジャー(Game Changer)になりたいのです。
 身体が不自由でも、脳が活動していたらベッド上で天井を見上げた生活であっても、自分が何かを考えることまで奪われないから幸いです。

 "パンデミック禍"社会は今までの人とひとの関係が個人的にも社会的にも大きな影響を受けてウェルビーイングの意味も変わります。
 我が国では遅れていたデジタル化とコロナ禍パンデミックによって個人の社会生活や常識は大きく変わっていると思います。
 ロシアのプーチンが自分の強権でウェルビーイングな人の命を奪っています。
 また、我が国の若者は2040年までに半分になると予想されています。
 末法的に危険な「今」を一人ひとりはどのようなウェルビーイング・多幸な生活や社会を期待するのか⁉

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