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自然体験

自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川 クリスマスキャンドルと花餅作り(名古屋地区)

平成24年12月8日(土)曇り
参加者 24組61名

  • 案内人/川尻秀樹さん
    技術士(林業部門)、樹木医、森林インストラクター、きのこアドバイザー。
    現在、NPO法人ツリークライミングジャパン副理事長、NPO法人メタセコイアの森の仲間たち顧問など、多方面で活躍中。
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昨日は旧暦の大雪。夜半から暦通りの大雪となった東白川村は、山も里も一面の雪化粧!積雪は今年初とのこと。自然がもたらしてくれた最高の演出を楽しみながらのイベントとなった。

10:30~

開会式

 「こもれびの館 母屋」にて開会式。本日の司会進行は、森林インストラクターの小林敏行さん。初めに案内人の川尻秀樹さんが紹介された。「このイベントに合わせるように雪が降ってくれました。一足早いホワイトクリスマスを楽しんでください」とあいさつ。

一足早いホワイトクリスマス!
10:40~

クリスマスキャンドル作り

 「食の体験工房 味彩」へ移動し、クリスマスキャンドルツリー作りの体験。最初に案内人の川尻さんより「一般に欧米では、クリスマスの4週間前から飾り付けを始めます。日本人がお正月を迎えるための準備をするのと同じです。キャンドルも4週間前から灯す習慣があるんですよ」と、クリスマスキャンドルにまつわるお話を聞く。
 続いて東白川村こもれびの里スタッフにキャンドルツリーの作り方を教わって早速挑戦。まずは白いロウソクをポキポキと折って空き缶に入れ、割り箸でかき混ぜながら湯煎で溶かす。溶けたロウを湯煎から上げてかき混ぜ、ドロッと固まったところをツリーの形のカラーキャンドルに割り箸で根気よくつけていくと、まるで雪が積もったツリーのよう!

できたらどこに飾ろうかしら?

 キャンドルができたら、次はミニリースを作ってまわりをデコレーション。リースの素材は地元で育ったサルナシのツルやヒノキの葉、川尻さんが樹上から採ってきてくださったヒノキやスギの実を思い思いに組み合わせていく。「サルナシはマタタビ科の植物でマタタビラクトンという猫が喜ぶ成分を微量に含むので、家に持って帰ると猫が反応するかも」など、川尻さんお得意の森の雑学を教わりながら最後は東白川村特産のヒノキの板にのせて完成!
 「窓外の雪景色が雰囲気満点。クリスマス気分が盛り上がった(50代女性)」「童心に帰った。何歳か若返った(60代女性)」「ヒノキの香りが部屋中に香ってなんともいえない心地良さ(60代女性)」

クリスマスキャンドル完成!
12:00~

山の幸バイキング

 薪ストーブのやわらかな暖かさがうれしい隣のレストラン味彩で山の幸バイキングの昼食。味ごはんや田舎汁・鶏ちゃんなど東白川の郷土料理や、地元の手作りこんにゃく・豆腐など特産品も盛り込まれた11種類のメニューのほか4種類のカレー、特産のトマトやムラサキイモ・梅酒などを使ったオリジナルスイーツが3種類。ほかでは味わえない地産地消の愛情たっぷりオリジナル料理に参加者は大満足!

13:00~

花餅作り

 午後は囲炉裏のあるこもれびの館母屋にて正月飾りの花餅作りに挑戦。
 まずは川尻さんから花餅の風習や材料について学ぶ。花餅の始まりは定かではなく諸説あるが、一般的には生花が少なくなる冬場に餅を花に見立てて華やぎを演出したといわれているそう。飾る期間も1年間飾る地域、15日間だけ飾る地域などまちまち。「今日の花餅作りに使うのは、ネジキ(カツウルシ)の枝。今年伸びた枝だけが赤く、花餅が映えるため好んで使われます。台座にはコナラとサクラ、台座の飾り用にはソヨゴ、ヒカゲノカズラ、アカマツのマツボックリ、モチキビの穂を準備しました。マツは神様をお待ちするという意味。またソヨゴはこの地方ではサカキに代わるもの。玉串にも使われます。燃やすとパチパチという音がするため邪気を払うといわれています」。一つひとつの材料に意味があることを知り、参加者は感慨深く聞き入っていた。

最初に枝を整えるのが難しい

 早速、ビーツ(赤ダイコン)のおろし汁で着色した赤ののし餅と、白ののし餅を包丁で小さく切って枝に巻きつけていく。枝との偶然の出会いを楽しみながら、それぞれ持ち味が生かされた花餅はどれも生き生きとして素晴らしい出来!「お餅をくっつけるのが面白い!(小4男子)」「移動が少なくじっくり取り組めるところがいい(40代女性)」と参加者は夢中になっていた。

色のバランスを考えながら
14:20~

餅つき体験&白川茶で一服

 最後に、テラスで石臼と杵を使った昔ながらの餅つきで手作り体験の締めくくり。「餅つきはこねが一番難しいんです。男性の方お願いします!」と川尻さんの呼びかけに、男性参加者がこねを担当。最初は恥ずかしそうにしていた子どもたちも、一人が張り切って前に出ると次々と手が挙がり、お父さんお母さんも後に続いた。雪がちらちら舞い始め、吐く息が真っ白になるほど冷え込んでいたが、「よいしょ!」「それ!」と参加者の掛け声が一つになって、体も心もほかほか温かくなった。
 つきたてのお餅と白川茶で、一足早いお正月気分を満喫した。

子どもたちも大張り切り!
14:45~

閉会式&記念撮影

 「クリスマスとお正月、両方楽しんでもらえる体験でした。日本人として、心の何かを感じてもらえればと思います。最初、東白川村はどこにあるのかも知らなかった方がほとんどかと思いますが、こうしてご縁ができたことをきっかけに第二のふるさととしてまたぜひ訪れてください」と、川尻さんの言葉で閉会。里山の温かなもてなしに癒される体験となった。
 「若い人に餅つきを伝えられたことがうれしかった(60代男性)」「初めて参加したが、こんなに楽しいなんて。ほかの体験も全部やってみたくなった(70代女性)」

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