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自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川 「森へ探検と栗拾いに栗きんとん作り」

平成20年9月27日(土)曇り
参加者 15組39名

  • 案内人/ 栗谷本征二さん(自然体験塾「栗くり工房」主宰)
    岐阜県花アドバイザー、岐阜県寄せ植え華道協会理事・正師範、岐阜県森林・里山インストラクター、日本ネイチャーゲーム協会指導員、NHK教育テレビ「おしゃれ工房」講師、NHK教育テレビ「趣味の園芸」講師、NNN(ネイチャーネットワーク中津川)代表、中津川市観光協会自然花部会代表・常任理事、日本山岳会自然保護指導員。
  • 自然案内人/東白川村の方々
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台風に見舞われ、一週遅れての開催となった今回の山村たいけん。肌寒さを感じるほどすっかり秋めいた東白川村では、今年もたくさんの栗が実り、収穫の時を待っていてくれた。

9:55~

開会式

こもれびの里クラフト工房にて。「ここには、遊びの材料がいっぱいあります!」。本日の案内人、栗谷本征二さんが自作の遊び道具を次々と披露。木で作った鼻笛、クリアケースやコンビニ弁当のふたを弁にした竹笛、竹とペットボトルのラッパ、串と竹を組み合わせたトロンボーン、木の股のけん玉、リョウブの木のバードコール、東白川村の木工の端材で作ったパズル。「何でも使い捨てにせず、一工夫すればいろんなものができるんです」と栗谷本さん。
続いてテーブルの上に用意されたノリウツギの葉をそっとちぎって、中からクモの糸のような繊維が出てくることを体験。昔はこの繊維を和紙のつなぎに使ったことを教わる。名のウツギは"打つ木"が転じたもので、昔、屋根が木の皮でできていた頃、この茎の部分を釘代わりにして屋根を打ち付けたのだとか。
次に緑色の小さな実を割って中を見ると、キウィそっくり!こもれびの里でも毎年実るキウィの原種、サルナシだ。「鳥が早いか人間が早いかという実。おいしい実はみんな知っています」と栗谷本さん。ほかにも、エノコログサはイネ科でコメの原種であることからフライパンで炒ると細かいポン菓子になる話など、参加者は思わず「食べてみたーい」。

あ~、ほんとに中がキウィだ!

「植物は風や人間や鳥やアリなど、いろいろなものの力を借りて種を散布しています。私たちも同じ。まわりのいろいろな力を借りて生きている。植物から私たちの生き方を学べます。山へ来て『何もない』と思うのと『楽しもう』『見よう』と思うのでは全然違います」。栗谷本さんの言葉に参加者は大きくうなずいていた。
「昔、野山で遊んだ時のワクワクした気持ちを思い出しました(50代女性)」

10:40~

オナモミダーツ

植物の種の話にちなんで、オナモミを使ったダーツに挑戦。オナモミは通称「ひっつきむし」と呼ばれる植物の種。ベリッとはがしたりくっつけたりできる、あの便利な面ファスナーの発明のヒントにもなったのだそうだ。
フェルト生地でつくった的に一人5個ずつのオナモミを投げてくっつけ、点数を競った。「今はテレビゲームばかり。外へ行けばこんなに楽しい遊びがあることを、子どもたちに伝授していってほしい」と栗谷本さん。

予想外に難しく、大いに盛り上がったオナモミダーツ
10:55~

ササの葉宝船レース

続いて、森の入り口で各自ササの葉を採取し、その葉で船を作って水に浮かべ、上に1円玉がいくつ載るかを競うレースに挑戦。大きい葉っぱで、なるべく底の面積を広くなるように作るのがコツ。浮かべるためには細かい毛が生えている面を下にすることも忘れずに。水の入ったタルのまわりに4、5人ずつが集まって対戦した。

初めて作る人、昔作った人、どの人も夢中になった

最後はオナモミダーツの入賞者3名と、ササの葉宝船レースの入賞者4名に、栗谷本さんから手づくりのバードコールや楽器などが贈られた。
「童心に帰りました(40代男性)」「こういう遊びの楽しさはお金では買えない価値があると思います。これからは庭の草が宝物に見えると思う。みんなに教えてあげたいです!(10代男性)」

12:00~

昼食

「レストラン味彩」にて、栗おこわと秋の味覚バイキングの昼食。栗おこわや田舎汁、手作り刺身こんにゃくなど12種類のオリジナル料理と4種類のカレーはどれも大人気。トマトや栗といった地元の食材を使った3種類のスイーツもあっという間にお腹の中へ。
「食の不安が広がる中、地元の食材で作った料理は安心して食べられたし、すごくおいしかった(50代男性)」

13:00~

栗拾い

腰にカゴをぶらさげ、手には軍手と火ばさみ。栗拾いの装備が整ったところで、東白川村の村雲和裕さんから栗拾いの説明を受け、栗の畑まで移動する。
畑には一足先のお客様であるイノシシが食べた栗の殻があちこちに。おいしいものは、いつも動物に先を越されるようだ。採った栗はすべて参加者で山分けとあって、参加者全員真剣そのものだった。
例年通り大きい栗と小さい栗のコンテストも行われ、一番大きな栗は幅5.5cmにもおよび、これが本当のビックリ!栗谷本さんから上位各3名に手作りの賞品が贈られた。
「栗拾いは初めてです。栗がはじけて転がっているとは思いませんでした(60代女性)」「イガを足でこじあけるのが楽しかった(10代女性)」

今すぐ食べたーい
14:20~

栗きんとん作り

栗拾いの後は、栗を使った和の定番スイーツ栗きんとん作り。家ではなかなか面倒な栗きんとんも、みんなで一緒に作れば楽しいひとときになるから不思議。砂糖は栗の重量に対して15%。甘すぎない絶妙な加減だそう。温かい白川茶と共にいただき、残りはおみやげに。

栗のお菓子初めて作ったよ
14:55~

閉会式

「人生の中で、どれだけ多くの深い体験をできるかが大事です。いろんな感動体験を積み重ねることで人生を楽しくしましょう!」。最後は栗谷本さんの味わい深い言葉で締めくくり。参加者には先ほど拾った栗のおみやげも手渡され、満面の笑みが広がった。
「楽しいだけじゃなく、草や木のことがとても勉強になりました(60代女性)」「ここに来るまでは長時間のイベントだなと思っていましたが、実際体験してみるともっとここにいたい!と思いました(40代男性)」

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