愛知県共済

組合員サービス

自然体験

自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川
流木と自然の草樹で楽しむコケ玉づくり!&栗拾いと栗きんとん作り体験(名古屋地区)

平成27年9月19日(土)快晴
参加者 22組52名

  • 案内人/栗谷本征二さん
    中津川環境団体等連絡協議会代表、岐阜県森林・里山インストラクター、日本ネイチャーゲーム協会指導員、NNN(ネイチャーネットワーク中津川)代表、中津川市観光協会自然花部会代表・常任理事、日本山岳会自然保護指導員。
  • ※ このページにある写真をクリックすると拡大写真を見ることができます。

雨ばかりが続く連日の空模様の中で、奇跡的な快晴!心地良い秋晴れの一日、実り多き初秋の東白川村で、里山ならではの体験を思う存分楽しんだ。

10:20~

開会式

 東白川村こもれびの館にて、同村の村雲和裕さんより本日のスケジュール案内がされた。続いて同村の今井俊郎村長が歓迎のため来場、あいさつをいただく。「岐阜県には現在、白川村と東白川村の二つしか村が残っていません。125年続くこの村には自慢が2つ。一つは『東濃ひのき』、もう一つは『白川茶』です。最近は家で煎茶を入れて飲む習慣が少なくなっています。今日は煎茶のおみやげも用意しました。一日、村の秋を存分に楽しんでください」。思わぬスペシャルゲストに拍手喝采!最後に案内人の栗谷本征二さんが登場。地元の竹を使って作った口琴を演奏し「今日は体験を通じて東白川村の匂い、風、味など、五感で自然を楽しんでください」とあいさつされた。

山村たいけん案内人の栗谷本さん
10:45~

植物のお話

 「自然のブルーベリーです。味見してみてください」。初めに、栗谷本さんが取り出したのはナツハゼの枝。実を参加者に回すと、皆さん興味津々で味わった。続いてミニ盆栽をいくつか取り出し「使わなくなった湯呑みなどの底を、先のとがった金槌でコンコンと根気よく叩いて穴をあけるとこんな植木鉢に。そこへ直接種をまく。これから種を採るにはいい季節。ぜひおうちでもやってみてください」。ヒノキの実やアカマツのマツボックリは箱に入れて乾燥させると種がパラパラと出てくる、ドングリはそのまま土へ、モミジは落ちる寸前の実を採り種だけ取り出す、など植物の知識満載のお話が次々と繰り広げられた。

ナツハゼの実は少し酸っぱい

 他にも、染料になるヌルデに寄生したヌルデミミフシという昆虫の虫こぶを見せてもらったり(こぶの中にはヌルデシロアブラムシがいっぱい!)、クズは万能植物(葉は馬や牛の餌に、茎はロープ代わりに、新芽や根は食用に)で人間の関節のようなものがあり葉の向きを暑さ寒さによって自由に変えることができるなど、興味深い植物の話が盛りだくさん!
最後は「リラックスしないといいものはできません」と、栗谷本さんからユニークな漢字クイズが出題され、大盛り上がり!

11:15~

コケ玉作り

 いよいよお待ちかねコケ玉作り。今回栗谷本さんが用意してくださったのは種から育てた地元の木や山野草を一人1種類と、川で採取して加工した流木の土台。どちらも栗谷本さんお手製だ。まずは苗が植えてあるポットの土をすべて落とし、真っ黒のケト土をつけて丸めていく。手袋はあえてしない。自然の感触を楽しんでもらうためだ。仕上げはケト土の表面にシノズゴケをかぶせて黒い木綿糸でぐるぐると巻く。形を整えたら流木の上へ乗せて完成!

土のひんやりとした感触も楽しみながら

 「枯れる原因のほとんどは冬場の水切れ。水やりは毎日。バケツに水を入れてドボンとつける。10日に1度はその水に液肥を入れて。室内で楽しむのは週2日だけ。あとは外で陽に当ててやらないと枯れてきます」と栗谷本さん。「植物は伸びたいように伸びていく。まっすぐしようとしないで。その味を楽しみましょう」。健康管理はしっかり、そしてありのままを受け止め楽しむ術......栗谷本さんのお話には、私たちの生き方をも考えさせられる。
「土、コケを触ったのが初めて。気持ちよかった。私のところに来てくれた山野草との縁を感じていとおしい。大切にしたいと思った(50代・60代女性)」

12:30~

山の幸バイキング

 お待ちかね、山の幸バイキングの昼食へ。栗おこわや山菜の天ぷらなどの郷土料理や、トマトのフライなどのオリジナル料理、地元の手作りこんにゃくなどの特産品も盛り込まれた12種類のメニューのほか4種類の自家製カレー、サラダバー、ブルーベリー・ムラサキイモ・バターナッツカボチャを使った3種類の地産地消スイーツも大好評。
 「フライやカレーにもトマトが使ってあって、初めて食べる料理もいっぱいで大満足(40代女性)」

13:40~

栗拾い体験

 「人が早いかイノシシが早いかの競争を毎日やっています。一つ残らず拾ってもらうと、イノシシの餌がなくなって、明日からイノシシが来なくなるので頑張って拾ってください!」と村雲さん。腰に籠をつけて徒歩で約5分。栗畑に到着すると早速栗拾いスタート!拾った分だけ参加者で山分けなので、参加者も懸命に畑の中を探し回る。賞品がかかった大きい栗コンテストの栗探しも熱戦が繰り広げられた。
「栗のイガの中も見ることができて、栗の成長の仕方がよくわかった(40代女性)」

大きい栗、拾ったよ!
14:45~

栗きんとん作り

 栗きんとん作りに挑戦。30~40分塩茹でにした栗を半分に切って中をくりぬき、砂糖を混ぜたら電子レンジで軽く温めて混ぜて絞るだけの超簡単レシピ。
 「甘味が加減できるので、栗本来の味を楽しめた(60代男性)」

おみやげの分までできました
15:20~

閉会式

 最後にコンテストの結果発表!大きい栗1位は男性女性共に37g。それぞれ5位まで、栗谷本さんから手作り楽器やおもちゃ、キーホルダーなどの賞品が手渡された。また、9月の誕生日の方にも栗谷本さんからプレゼントがあり、皆さんで祝福!おみやげは昨年を大きく上回る一人当たり485g!「五感を使った体験は何よりも大事。一生の中でいろんな体験をいかにするかが人生の豊かさに通じます」と栗谷本さんがあいさつ。
 「夫婦だけだと喧嘩ばかりなので孫も一緒に。年齢に関係なく楽しめる工夫がされていてすごくよかった(60代ご夫婦)」

このページの一番上へ