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自然体験

自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川
栗谷本さんと自然を楽しむ草玉づくり!&栗拾いと栗きんとん作り体験(名古屋地区)

平成26年9月20日(土)くもり
参加者 21組56名

  • 案内人/栗谷本征二さん
    中津川環境団体等連絡協議会代表、岐阜県森林・里山インストラクター、日本ネイチャーゲーム協会指導員、NNN(ネイチャーネットワーク中津川)代表、中津川市観光協会自然花部会代表・常任理事、日本山岳会自然保護指導員。
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ヤマボウシ、ナツハゼ、アケビ、ヌルデ......東白川村の秋の訪れは、山の木の実が教えてくれる。実り多い初秋の里山を一日中思う存分楽しんだ。

10:40~

開会式

 東白川村こもれびの館にて、東白川村の村雲和裕さんより本日のスケジュールと村の紹介がされた。続いて本日のスペシャルゲスト今井俊郎村長が紹介されると参加者から歓声と拍手が。「岐阜県には現在、白川村と東白川村の二つしか村が残っていません。125年続くこの村は日本の原風景である美しい村です。こうして皆さま方が来てくれることが村の何よりの応援となります。今日は村の秋を存分に楽しんでください」とあいさつをいただく。最後に案内人の栗谷本征二さんが自作の竹笛を演奏しながら登場。「これは地元の竹を使って作った竹笛です。今日は五感を使って楽しんでいただきたい」とあいさつされた。

山村たいけんをナビゲートしてくれる栗谷本さん
11:05~

植物のお話

 「ちょっとこれを見てください」と栗谷本さんが洒落たミニ盆栽をいくつか参加者に見せる。「使わなくなった陶器の底を、先のとがった金槌でコンコンと根気よく叩いて穴をあけると植木鉢が作れる。これはそうして作った植木鉢に直接種をまいて育てたものです。これから山はいろんな種が落ちる季節なので、やってみると楽しいですよ」。簡単な植物の植え方、楽しみ方を最初に聞いて参加者のテンションがぐっと上がってきた。
 「植物を知るといろんな遊びが広がります」と、続いて栗谷本さんが取り出したのは、ゼンマイの茎。ナイフで割いて端からクルクルと巻いていくとカタツムリの完成!次に取り出したのはシロモジの葉。「この葉っぱは動物の鳴き声を出しますよ~」と言って、葉っぱを一カ所折ると葉っぱが猫の輪郭にそっくり!「ほら、ニャー(笑)」そのまま葉っぱを揉んで香りを嗅ぐと覚えのある香りが......。昔はこのシロモジの葉を乾燥させてネットに入れタンスで防虫剤の代わりにしたそう。最後にソヨゴの葉の裏をライターで炙ると「アツイ!」と言う?面白実験(実際にはパチパチと音を立てて燃える)。ソヨゴが左義長などで松・竹と共に燃やされるのは、この音によって年の最初の行事が賑々しく始められるように使うという説もあるとか。
 身近な植物の雑学を、五感をフル稼働させながら聞くと参加者は興味津々だった。

ゼンマイで作ったカタツムリだって!
11:40~

草玉作り

 いよいよお待ちかね草玉作り。「材料となるケト土は、川や池に堆積した植物が分解してドロ状になったもの。肥料成分に富んでいて水もちがいいので、4~5年は楽しめますよ」。今回栗谷本さんが用意してくださったのは木と山野草の組み合わせで一人2種類ずつ。まずは苗が植えてあるポットの土をすべて落とし、真っ黒のケト土をつけて丸めていく。今回は山栗の実も一緒に植え込んで来年の春の芽吹きを楽しむ仕掛けも。仕上げはケト土の表面に苔をつけて黒い木綿糸でぐるぐると巻いていく。形を整えたら完成!「あとは、毎日の日光・水やり・肥料・掛け声が大事。枯れる原因のほとんどは冬場の水切れです。室内で楽しむのは週3日が限度。いくつかの草玉をうまくローテーションして楽しむのがおすすめです」と栗谷本さん。
 「植物は身の丈に合った生き方をしていきます。草玉の大きさに合わせて葉っぱを小さくしたり、少ない水や養分で生きていけるよう究極のエコ生活を送っていくのです」自らを置かれた環境に合わせて変化し生きていく姿に、人間も学ぶことがある......栗谷本さんのお話は、私たちの生き方を考えさせられるきっかけとなった。
 「作るだけでなく、管理法や知識まで盛りだくさん。大事にしたいと思った(70代女性)」

「大切に育ててほしい」と栗谷本さん
12:40~

山の幸バイキング

 お待ちかね、山の幸バイキングの昼食へ。栗おこわや田舎汁などの郷土料理や、トマトのフライなどのオリジナル料理、地元の手作りこんにゃくなどの特産品も盛り込まれた9種類のメニューのほか4種類の自家製カレー、サラダバー、ブルーベリー・栗・リンゴを使った3種類の地産地消スイーツ。
 「材料・メニュー・味付けのすべてにオリジナリティを感じた(60代夫婦)」

13:45~

栗拾い体験

 「人が早いかイノシシが早いかの競争を毎日やっています。今日のイノシシの晩御飯がなくなるぐらいに頑張って拾いましょう」と村雲さん。腰に籠をつけて茶畑の間を歩いて栗畑に到着すると、早速栗拾いスタート!拾った分だけ参加者で山分けなので、参加者も懸命に畑の中を探し回る。畑の持ち主でもあるスタッフの藤井さんは「今年は日照時間が短く、少し心配していましたが、栗の出来具合はまずまず」とのこと。賞品がかかった大きい栗・小さい栗コンテストの栗探しも熱戦が繰り広げられた。
 「緑がきれいで空気もいいし季節もいい。親族で揃って参加できて本当に楽しかった(60代男女)」

栗拾いって本当に楽しい!
14:50~

栗きんとん作り

 栗きんとん作りに挑戦。30~40分塩茹でにした栗を半分に切って中をくりぬき、砂糖を混ぜたら電子レンジで軽く温めて混ぜて絞るだけの超簡単レシピ。
 「市販のものに慣れていたが、手作りした方がおいしいとわかった(40代女性)」

夫婦の時間を楽しめました
15:40~

閉会式

 最後にコンテストの結果発表!大きい栗1位は35.9g、小さい栗1位は0.2g。それぞれ5位まで、栗谷本さんから手作りのバードコールやトロンボーン、手作りおもちゃなどの賞品が手渡された。またイノシシの晩御飯がなくなるほど拾った努力が実り、おみやげは一人当たり350gとなった。「街もいいけれど、時々ちょっと田舎に来て心のリフレッシュをしてほしい。そして歳を重ねるごとに心豊かに過ごしていただきたい」と栗谷本さんがあいさつ。
 「病気がちでこんなイベントには出たことがない。今日は来てみて本当によかった(80代男性)」

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