愛知県共済

“日焼け止め”は室内でも使うべき!? 知っておきたい「光老化」と正しい紫外線対策法

「まだ本格的な夏じゃないから、日焼け止めは必要ない?」と思っていませんか? でもそれは間違いです。そこで今回は、今すぐにでも意識していただきたい“正しい紫外線対策法”を紹介します。

お肌の老化に加速をかける「光老化」って何?

「光老化」の原因はUVAです。波長の長いUVAは真皮にまで届きます。UVAは、真皮の弾力繊維の部分(エラスチン繊維)を変質させ、変質した状態のまま必要以上に増殖させます。その一方でコラーゲン線維も減少させてしまうので、お肌の張りや弾力が一気に減ってしまいます。

さらにUVAは、角質細胞を増やし、メラニン細胞を機能不全にしてメラニン色素を増加させます。その結果、お肌がくすんで固くごわついた感じにもなって、お顔が老けて見えるような感じがします。このように、紫外線(光)によってお顔が老けていくので「光老化」と呼ばれています。

紫外線はお肌トラブルの増加の原因にも?

UVBを長時間浴び続けると、日焼けの症状が出るだけでなく、表皮細胞の中のランゲルハンス細胞という免疫細胞が減少してしまいます。

ランゲルハンス細胞は、免疫細胞の中では少数派ですが、お肌にトラブルを起こしてしまう細菌・アレルギー物質等がお肌に侵入したことをリンパ球(体内に侵入した異物をやっつける免疫細胞)に知らせる重要な働きをしています。

このランゲルハンス細胞が減少すると、お肌トラブルの原因になってしまう細菌やウイルスがお肌に侵入しても、リンパ球にその情報が伝わりにくくなってしまうので、細菌やウイルスは大喜びで活動し、「お肌トラブル発生」となります。

こうして、日焼けの後は、お肌のトラブルが増えてしまうというのです。

紫外線からお肌を守る正しいUV対策とは?

光老化やお肌のトラブルを防ぐために、「太陽の光を浴びないのが一番!」かもしれませんが、それでは健康によくありません。
そこで、正しいUVケアをご紹介しましょう。

UVケアの表示の意味

UVケア商品にはSPFPAという表示があります。

SPF日焼け止めをつけて皮膚が赤くなるまでの最小紫外線量 ][ 何もつけずに皮膚が赤くなるまでの最小紫外線量 ]

PA=何も塗らない時に比べて日焼けを送らせる程度の目安

SPF:効き目の目安時間の表記

SPFは世界共通の表示です。すっぴん状態では、日本人は炎天下1520分で、皮膚が赤くなります。日焼け止めをすることで、この皮膚が赤くなるまでの時間がどの程度延長するかの目安がSPFなのです。

[SPFの効果の継続時間の目安の計算例]

SPF23 (1520)×2360分 =  5.757.6 時間
SPF30 (1520)×3060分 =  7.510.0 時間
SPF50 (1520)×5060分 = 12.516.6 時間

※極端に汗をかいたり、雨に濡れたりして、日焼け止めが落ちてしまうようなことがあった場合は例外ですが、効果の目安として使いましょう。

 PA :強さの目安表記

日本人特有の表示です。UVAを防ぐ効果のランクを表しています。

PA++++ :極めて効果が高い
PA+++  :非常に効果がある
PA++   :かなり効果がある
PA+ :効果がある

 

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