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「認知症」予防のために食べたほうが良い食材8つ 【管理栄養士が解説】

高齢者に多くみられる「認知症」は根本的な治療法がないため、予防がとても大切です。認知症と食生活は大きく関わっているため、バランスの良い食事が欠かせません。管理栄養士の資格を保有する筆者が、認知症を予防する食材を8つご紹介します。

高齢者に多く見られる認知症。忘れっぽくなったり慣れた道で迷ったり、といった症状が表れ、日常生活に支障が出てしまいます。認知症の予防にはバランスの良い食事や適度な運動、積極的な社会活動などが欠かせません。

この記事では、管理栄養士の資格を保有する筆者が、認知症予防に効果的な食材8選をご紹介します。日々の食事に積極的に取り入れて、認知症を予防しましょう。

 

◆知っておこう!認知症の予防になる食材

高カカオチョコレート

チョコレートに含まれる「カカオポリフェノール」には、脳を活性化させる効果があります。実際に、48ℊの高カカオチョコレートを8日間食べ続けると、新しいスキルの学習に関わる遺伝子が活性化したという研究結果があります。

さらに別の研究では、48gの高カカオチョコレートを食べると、30分後と120分後のどちらも脳の活動が活発に。

なお、ミルクチョコレートやホワイトチョコレートにはポリフェノールがほとんど入っていないため、カカオ70%以上の高カカオチョコレートを選びましょう。

ブルーベリー

ブルーベリーには、抗酸化作用や抗炎症作用を持つ「アントシアニン」が豊富。アントシアニンには、認知機能を向上させる働きや脳細胞間のコミュニケーションを改善する働きがあります。

実際にアメリカの大学で行われた研究では、初期の記憶障害を持つ9人の高齢者にブルーベリージュースを12週間飲んでもらったところ、記憶力が改善し、抑うつ症状も軽減されました。

また、ブルーベリーには食物繊維が豊富。腸は「第二の脳」といわれるほど、脳と大きく関わっています。食物繊維が豊富な食材を食べて腸内環境を整えることで、脳にも良い影響を与えます。