愛知県共済

【お金】値上げラッシュはまだまだ続く? 「家計を守る」5つの方法

物価上昇はこれからも続く可能性が高く、長期目線で考える必要があります。子育て世代が安心してこれからの資金計画を立てるために、家計を守る知恵をわかりやすく解説します。

2022年は、値上げラッシュのニュースが繰り返し伝えられてきました。私たちの家計に与える影響も大きく、総務省の家計調査(二人以上の世帯202212月発表)によると、消費支出は2021年の同月と比べて1.2%増加しており、実収入においては0.9%減少しています。

給料は上がらず、税金や社会保障負担は増え、これから子どもの教育費や老後の年金問題もあるのに、生活費まで値上がりしてしまっては先々が不安と感じる人も少なくないでしょう。

しかし、変化に対応しないままでいることが一番のリスクです。家計に向き合うコツをつかみ、長期目線で実践していきましょう。

◆価値は変わっていくもの

需要と供給のバランス、そして時間や環境によって、同じモノでも消費者の考え方が変われば価値も変わります。

価値が変わることは当たり前のことですが、緩やかに変化していくと気づきにくく、数十年経って実感が湧くことも少なくありません。

日本の平均消費者物価の過去20年間(IMFデータベース 日本の平均消費者物価2002年〜2022年を基に作成)

 

消費者物価の数値が下降すればデフレ、上昇すればインフレになります。「IMFデータベース 日本の平均消費者物価2002年〜2022年」によると、数値は2013年から上昇しています。

スーパーでの買い物等で、商品価格は変わらないけれど、商品の容量やパッケージが小さくなっていることに気づいた方もいるでしょう。昨今の値上げラッシュからインフレが始まったのではなく、約10年前から始まっているのです。

インフレになると、より多くのお金を持たないとモノが買えなくなってしまいます。