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自然体験

自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川 「押花で描く絵画アート作り&茶摘み&ワラビ採り体験」

平成23年6月11日(土)雨のち晴れ
参加者 26組60名

  • 案内人/ 菊池千春さん
    岐阜県郡上市明宝出身、名古屋市緑区在住
    2000年 世界押花芸術協会奨励賞
    2001年 和歌山県教育委員会賞
    2003年 長野県知事賞
    その他佳作・入選多数。現在自宅アトリエにて押花教室を開催。
    小さな子どもから年配の方まで幅広く指導している。
  • ※ このページにある写真をクリックすると拡大写真を見ることができます。

しとしとと梅雨時らしい雨模様。霧が立ち上る渓流では初夏の風物詩でもあるアユ釣りの太公望をあちこちで横目に見ながら、目的地の東白川村へ。

10:00~

開会式

 囲炉裏のあるこもれびの館母屋にて参加者が一同に集って開会式。東白川村の村雲和裕さんが「ここは白川茶発祥の地です。今年は春が遅くて新茶の一番茶の茶摘みが遅れたんですよ」とあいさつ。一日のスケジュールが披露された後、本日の案内人菊池千春さんが「今日は、家で育てた花を押し花にしてたくさん用意してきました!」とあいさつ。参加者の期待がぐっと膨らむ。

10:20~

押花アート作り

 会場を味彩工房へ移すと、テーブルには材料となる押し花がずらり。菊池さんの押し花の特徴は普通の押し花と違い、咲いていたときと同じ鮮やかな色がそのまま保たれていること。それはそれはかわいらしい。「わあ、きれい!」会場に入ると同時に参加者のテンションが一気に上がる。
 「花そのものがすでにアートですから、紙の上に置いていくだけで誰でもアーティストになれます。自分の好きな色や形のお花に出合う喜びを、思う存分味わってください」菊池さんの気取らないナビゲートが、緊張気味の参加者の気持ちをときほぐす。まずは色染めの和紙を貼ったポストカードを選び、ビオラ、バラ、アジサイ、ガーベラ、クレマチス、ワスレナグサ、カラムシソウ、シルバーレース、ライスフラワー......とまるで花畑に迷い込んだようなうれしさに包まれて押し花をカードにのせていく。タブやシダなどの葉やキンカンの輪切りなどの実も組み合わせて、しばし自分だけの世界に没頭。

「皆さん仕上がりがすごく早くてびっくり」と菊池さん

 最後にWelcomeの文字を入れてウェルカムボードとして完成した作品は、脱酸素加工したあと額装してもらい、おみやげに。
 「没頭することで癒されました。息を止めて深呼吸もできないくらい集中することは普段の生活であまりない。千利休の世界に通ずるものがありますね(60代男性)」「この歳になってまだ初体験のことがありました(80代男性)」「持ち帰れるなんて最高にうれしい(40代女性)」

深呼吸注意!押し花が飛ばないようにそーっと
12:00~

山の幸バイキング

 集中したせいか作品ができあがる頃にはお腹もペコペコ。隣の「レストラン味彩」へ移動して昼食タイム。毎回大好評の山の幸バイキングは、地元ならではの旬の食材が使われた10種類のメニュー&オリジナルカレー4種にサラダ4種。手作り豆腐、朴葉ずし、手作りこんにゃくの刺身、茶葉・ウド・オカノリの天ぷらなど、どれも絶品! デザート3種にも特産のトマトが盛り込まれ、参加者からは大満足のお墨付きをいただいた。

13:00~

茶摘み体験

 朝からの雨が嘘のように上がり、午後は絶好の茶摘み日和に。東白川村の村雲さんより茶摘みの説明を受け、茶葉を入れる籠を腰につけたらいざ茶畑へ。茶摘みをするのは開墾して40年間一切農薬を使わず栽培している地元農家の茶畑。畝の両サイドに入って昔ながらの方法「一芯二葉(いっしんによう)」で手摘みする。やわらかい新芽の部分なので、天ぷらにしても、手作りの釜煎り茶で味わってもOK。摘んだ茶葉は各自お土産に。
 手摘みのあとは手刈り(ハサミにネットがくっついている道具で刈る)や機械刈りも体験。機械刈りを体験した参加者は「貴重な体験。こんな機械を使うんですね(60代男性)」。

ウグイスの声がこだまする茶畑で茶摘み
13:40~

ワラビ採り

 茶畑の脇や茶畑の周辺に、採ってといわんばかりに生えているワラビの誘惑に耐え切れず、茶摘みを早々に切り上げてワラビを採りを始める参加者もちらほら。スタートと同時に走り出す人もいる一方、初めての人も多く「どれがそうなんですか?」という声も。経験者が見るとどれから採ろうか迷うほど生えている場所でも、初心者は「どこに生えてる?」と見つけられず。目の高さを低くして探すと見つけやすいことを覚え「おもしろい~」とうれしそう。
 あとで行われる恒例のワラビの長さコンテストに向けて、葉の出た長いワラビを懸命に探す参加者もあり、約1時間ワラビ採りを楽しんだ。
 「季節の恵みは、採るのも食べるのも楽しいですね(60代女性)」

ボクにとって大事なのはワラビの長さなんだ
14:30~

白川茶とワラビ餅で一服

 ワラビ採りのあとは、ワラビ粉を使ったモチモチのワラビ餅とおいしい新茶の白川茶をいただく。ワラビ餅をつくるワラビ粉がワラビの根っこからとれるものだと知った参加者は「そうだったんだ!」と驚きの声。

これ、ワラビの根っこでできてるんだって!
14:50~

閉会式

 参加者全員で記念撮影をしたあと、ワラビの長さコンテストの結果発表と表彰式が行われた。今回は接戦が繰り広げられ、3人の参加者が235cmで 2位に。1位は昨年を11cmも上回る241cm! 入賞者には新茶や東白川村特産品のジュース「トマトのまんま」など記念品が手渡された。
 「今日作ってもらった作品は色の鮮やかさが持続するように加工をしてありますので、いつまでも見て飾って楽しんでくださいね」と案内人の菊池さんがあいさつ。続いてお土産の新茶と摘んだ茶葉を釜煎り茶に仕立てるためのレシピ、ワラビのあく抜き用ワラ灰をもらって家路に着いた。「やっぱり体験イベントはいいですね。心にもお土産がいっぱいです(50代女性)」
 自然がくれた贈り物は私たちの心まで豊かにしてくれた。

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