組合員サービス
自然体験
自然体験
平成12年11月12日(日)
恵那市飯地町・4.5kmコース
灰白色の雲の切れ間から時々暖かい日差しを感じる晩秋の恵那の里。名古屋近 辺から参加者109名(うち子ども35名)が集合し、静かな里山の風情を楽しんだ。案内人は、恵那を中心に森を守る活動を展開する"マモさん"こと吉澤守 さん。里を囲む山々には鮮やかな赤や黄色のアクセント。棚田、ススキ野小川、軒先につるされた干し柿、田んぼを耕すおじいさん......どこか懐かしい景色の中を、ゆっくりのんびり、心の旅にしゅっぱ~つ!
08:30~ | 受付スタート地点である飯地公民館に続々と参加者が集合。開会式が始まるのを待つ間、グラウンドでフリスビーやサッカーなどで思い思いに遊ぶ参加者。子どもた ちは朝から元気いっぱい。 |
||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10:00~ | 開会式スタッフ紹介の最後に、参加者が「マモさ?ん!」と呼んで案内人登場。「ガイ ドをするような有名なところはないけれど、ゆっくり楽しんで心の旅をしていただきたいと思います」ということで、まずは"五感のストレッチ"で頭の中を全開に。
|
||||||||
10:15~ | さあ出発!二列に並び、先頭の男の子とマモさんが握手をしてスタート。「頼りないくらいゆっくりと歩こうね」。スタートそうそう、朴葉を拾ったり、赤や紫の実を採る子どもたち。ホコリタケを指ではじいて胞子を飛ばしたり、草笛を吹いたり... ...。ハクセキレイやシジュウカラの鳴き声と子どもたちの元気な声が静かな里に響く。人工林を抜け、冬枯れたススキが現れたと思ったら、眼下に里山の風景 が。まさに日本の原風景といった風情にみんな感激。
|
||||||||
10:40~ | 一軒の民家の近くで休憩つつましやかに土手を彩るツリガネニンジンやカンワラビの写真を撮ったり、近くで鳴くモズを双眼鏡で探したり......里山の小さな発見を楽しんだ。 |
||||||||
10:50~ | 沖の洞田んぼ道ススキ野を抜けて一面の田んぼの中の一本道に。小川に沿って、伸びた草を踏みしめながら一列になって歩く。草むらを枝でたたきながらイナゴを探す家族も。アッという間に三匹ゲット!澄んだ水が流れる小川には小さな魚や底にはたく さんのタニシやカワニナが。初夏にはこれらをエサにするホタルの里になると か。チチチッと甲高く鳴くのはカワセミの声。どこかで魚をねらっているのかな?
|
||||||||
11:15~ | 小休憩&里の道について説明再び林の中の舗装された道に。道はあちこちで二股に分かれている。「この町にはほとんど四つ辻がありません。四つ辻は都市計画で造られた道。第一級の里山 は人的な開発がないから、ほとんどの道が枝分かれしています。どっちに行けば いいか選ぶには五感が必要。人生と一緒かもしれないね」 |
||||||||
11:35~ | テント村展望台&昼食お腹ペコペコでやっと飯地高原自然テント村へ到着。子どもたちの手には色とり どりの実やキノコ、カマキリの卵などたくさんの宝物が。恵那山と恵那の町が一望できる展望台で眺望を楽しんだ後、お待ちかねの昼食タイム。名古屋の料理研究家・岡崎典子さんによる炒り大豆の炊き込みご飯と豚汁、金時豆・蒸し昆布の煮物、野菜のカレーピクルスなど自然の恵みいっぱいの豊富なメニュー。デザートには恵那特産の栗粉餅が付いて、みんな「おいしかった」と大満足。
|
||||||||
13:30~ | 山の古道へ出発午後からは、戦国時代以前から使われていたという人々の生活と密着した山の古道ウォーク。「"里山"というのは自然に憧れる都会の人が言い出した言葉。絶対的にこういうものであるというのはない。感じようとする一人ひとりの胸の中 にあるものが里山です。午後からはゆっくり歴史を感じながら歩きましょう」と、マモさん。ポツポツと並ぶ民家の間を抜け、弘法堂で手を合わせた後、いよいよ山の古道へ。人ひとりがやっと通れる林の中の古道は落ち葉が積もってふっ かふか。木漏れ日を浴びながら坂道を黙々と登っていく。
|
||||||||
14:05~ | 太田神社で休憩飯地町で一番大きな太田神社に到着。坂道でも子どもたちはヘッチャラ。「もう着いちゃった。つまんない」 |
||||||||
14:15~ | ゴールへ向けて出発雑木林のわきの小さな田んぼに農作業小屋、葉を落とし小さな実をいっぱいつけ た柿の木......最後まで里山の風景が心をなごませてくれた。 |
||||||||
14:30~ | 閉会式&記念撮影やわらかな陽が照る静かなグラウンドで紅葉をバックに記念撮影。里山の風景を心に刻んでそれぞれの家路に。 |