愛知県共済

組合員サービス

自然体験

自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川 森へ探検と栗拾いに栗きんとん作り

平成19年9月15日(土)くもり一時雨
参加者 19組62名

  • 叩き染め指導/ 栗谷本征二さん(自然体験工房「栗くり工房」主宰)
    岐阜県花アドバイザー、岐阜県寄せ植え華道協会理事・正師範、岐阜県森林・里山インストラクター、日本ネイチャーゲーム協会指導員、NHK教育テレビ「おしゃれ工房」講師、NHK教育テレビ「趣味の園芸」講師、NNN(ネイチャーネットワーク中津川)代表、中津川市観光協会自然花部会代表・常任理事、日本山岳会自然保護指導員。
  • 栗拾いと栗きんとん作り指導/ 藤井茂樹さん ほか東白川村の方々
  • ※このページにある写真をクリックすると拡大写真を見ることができます。

山栗やヤマボウシ、サルナシの実が色づき始め、そこかしこで秋の装いが始まっている東白川村。今年は例年になく残暑が厳しく、汗いっぱいの山村たいけんとなった。

10:00~

開会式

栗拾い名人、藤井茂樹さんが「一般的に農作物には 1 年おきにオモテ年(豊作)、ウラ年(不作)というものがあります。実は東白川村の栗は一昨年、昨年と 2年続けてオモテ年だったんです。だから今年はウラ年......と思いきや、今年は一昨年、昨年を上回るオモテ年! こんなことは今までに例がありません」と、あいさつ。参加者は、うれしいニュースに思わず拍手!

本日の案内人、栗谷本征二さんが今日挑戦する叩き染めを紹介。続いて自然素材でできた手作りの楽器やクラフトを使いながら「自然の中にあるものは、どんなものでも素晴らしい材料になります」と自然素材の魅力を語った。

10:30~

叩き染めの材料集め

「今日は森の恵みに感謝しながら、染め物の材料を自然の中からちょっとだけいただきましょう」と栗谷本さん。こもれびの里の道端には、真っ赤に色づいたトウカエデの葉や、青々としたサクラの葉、大きく開いたワラビの葉、平べったいヒノキの葉や、ふさふさとしたススキの穂など、染め物の材料が豊富に揃う。仕上がりを考えながらの材料集めは、自然をいつもと違う視点で見つめることにつながり、新たな発見もいっぱいだった。

←栗谷本さんに相談しながら、材料を吟味
10:45~

叩き染め

集めた材料を使って、叩き染めのスタート。染まりやすいよう牛乳で煮詰めて下処理をしてあるハンカチの下に材料を置き、ハンカチの上に紙をのせてトンカチで叩いていく。直感で作る人、慎重に作りこむ人、叩くことが楽しい子どもたち。どの人も一心不乱にトントントントン......。しばらくすると、緑、赤、紫、茶、黄......自然からいただいたいのちは、実に見事にいろんな表情を見せてくれた。参加者は、思いもよらない色、予想もつかなかった形にワクワクしたりドキドキしたり。敬老の日にちなみ、メッセージを書き込んでプレゼントにする姿もちらほら。
「どんな風に使っても、いい味わいになってくれるのが自然素材のいいところ」と栗谷本さん。自然との新たなつきあい方を発見したひとときでもあった。

←さあ、うまく染まるかな?
←思わず夢中になっちゃった

3グループに分かれて、完成作品を手に記念撮影。ほかの人の作品鑑賞もできて一石二鳥。「こんなに楽しいとは思わなかった。もっと長い時間やりたかった(50 代女性)」との声多数。

12:00~

昼食

「レストラン味彩」にて、山村たいけんスペシャルメニュー「栗おこわと山の幸バイキング」の昼食をいただく。東白川村特産のトマトを使ったトマトフライやトマトのレッドカレー、トマトのシフォンケーキをはじめ、珍しいそうめんカボチャの甘酢和え、アマゴの甘酢あんかけなど、地元の食材をふんだんに使ったオリジナル料理十数種類がずらり

13:00~

栗拾い

栗拾い名人の藤井さんより、栗拾いにあたっての注意とコツを聞いてから、栗畑まで約 5 分の道のりを歩いて移動。

木を低く仕立てる一般的な栗拾いの畑とは異なり、自然栽培で木が高く仕立ててあるので、畑の雰囲気は抜群だ。今年はイノシシの被害が多く、入り口にやむなく張られたネットをはずしてから栗拾いのスタートとなった。「イガから飛び出して散らばっている栗がおいしいですよ」「拾った栗はすべて参加者で山分けして持ち帰ってもらいます。がんばって拾っておみやげを増やしてください」と藤井さん。

途中小雨が降る場面もあったものの、暑さの中、汗びっしょりになって栗拾いを楽しんだ。

←見て、こんなにいっぱいの栗!

栗拾いの後は恒例の「小さい栗と大きい栗のコンテスト」。豆粒ほどの小さな栗や、はちきれんばかりの大きな栗が次々と審判の栗谷本さんの所へ。優勝した小さい栗はわずか直径11.5 ㎜、大きい栗は直径 47.8 ㎜。白い栗(未成熟)を拾った女の子は栗谷本賞!今日が誕生日という岡田優紀くん( 6 歳)に「おめでとう!」のサプライズもあり、大いに盛り上がった。

14:15~

栗きんとん作り

栗拾いの後は、「食の体験工房 味彩」にて栗きんとん作りに挑戦。ゆでた栗から中身をこそぎ出し、砂糖を加えて電子レンジで約 1分半加熱。熱いうちにすりこぎでつぶし、ラップで絞って形を整えればできあがり。簡単だけれど、なかなか家では作らないお菓子だけに、みんな興味しんしん。「切りたい」「混ぜたい」「絞りたい」子どもたちと、ぱぱっと作りたい大人たちが見事共存して、個性あふれる栗きんとんが完成。名産の白川茶と共に一服し、残った栗きんとんはおみやげに。

←おいしい栗きんとん作るぞ~
14:55~

閉会式

「今日の栗のおみやげはなんと一人 1 ㎏!去年は 450 gだったので大健闘です」と藤井さんからうれしい報告。栗谷本さんは「私たちは案外自然のことを見過ごしがちです。今日の感動や気づきを栗きんとんと一緒に、家の人へのおみやげにしてください」とあいさつ。

参加者からは「栗拾いの栗が本当に新鮮で食事も充実していて大満足( 60 代男性)」「期待以上に楽しめました。栗の量にびっくり!( 30代男性)」「子どもたちに、ものづくりを体験させてやれるところがいいですね( 50 代女性)」「いろんな年代の人がいるのでとても雰囲気がよく参加しやすい(60 代女性)」と喜びの声が寄せられた。

このページの一番上へ