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自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川 ジョンさんと楽しむ初夏の里山散策とお茶摘みと山菜採り体験

平成19年6月9日(土)くもりのち雨
参加者 30組96名

  • 案内人/ジョン・ギャスライトさん
    コラムニストなどとして幅広く活躍。「ツリークライミングジャパン」代表。「東白川村里山アカデミー」名誉学長としても活躍中。
  • 自然案内人/藤井茂樹さん ほか東白川村の方々
  • ※このページにある写真をクリックすると拡大写真を見ることができます。

雨に洗われた山の緑が、しっとりと美しい初夏の東白川村。渓流からあがる霧の合間に白く見えるのは、甘くかぐわしい香りを放つホオの花。今年は例年になく花の数が多いようだ。時折ウグイスの声もこだまし、初夏ならではの自然の営みに心癒される。

09:55~

開会式

夕べからの雨が止み、晴れ間が見え始める。3台のバスで到着した参加者は、はなのき会館のホールへ。

東白川村の茶摘み名人藤井茂樹さんより、茶の摘み方と種類の説明を聞く。続いて本日の案内人ジョン・ギャスライトさん登場。故郷カナダのバンクーバーで、日本から漂着した一升びんや枡(ます)、下駄などを海で拾っては、日本への憧れを募らせていたという幼少時代の思い出話がユーモアたっぷりに披露され、会場は和やかな雰囲気に。

10:35~

茶摘み体験

午後からは雨の予報のため予定を変更。午前中に茶摘みとワラビ採りをすることに。藤井さんの茶畑まで歩いて移動する。

大人の胸元ほどまで高さのある茶の木に、驚いたり感心したりの参加者。「天ぷら用、自家製のお茶用の茶葉を摘んでください」との声で茶摘みが始まる。ただし、それだけではないのが今日の茶摘み体験。摘んだ茶の茎の長さを競う「茶の長さコンテスト」、茶畑に隠されたツチノコの木型を探す「ツチノコ探し」など、遊び心をかきたてる仕掛けがいろいろ。高級茶を目指す人、天ぷら用に摘む人、長さコンテストの優勝を狙う人、ツチノコ発見に懸命な子どもたち......。そのとき「ほら、これ長いよー」と長~い茶の茎を自慢気に見せたのはジョンさん。「すご~い!」と歓声が上がったのもつかの間、参加者の「あれぇ?」という声で、笹の茎の先に茶の茎をくっつけたダミーだということが発覚。お茶目なジョンさんのいたずらに、どっと笑いが沸き起こる。

←ジョンさん、長~い茶の茎を発見!?

摘んだお茶を手に、「ツリー!」の掛け声でジョンさんと元気に記念撮影。

「茶摘みは、なかなかできない貴重な体験。手摘みの大変さがわかり、お茶を大切に飲みたいと思いました(50代女性)」「茶摘みは初めて。いいですね、こんな素敵なところに住みたいです(60代男性)」と参加者は笑顔いっぱいだった。

←赤ちゃんも一緒に茶摘みしたよ
11:20~

ワラビ採り

はなのき会館へ戻る道すがら、ワラビを採ることに。「どんなのを採ればいいの?」「ワラビ見るの初めて~」と小学生の子どもたち。「実は初めてなんです」という大人も多数。 しばらくすると雨が本格的に降り始め、早々に終了。

←短い時間だったけど、ワラビいっぱい採れたよ!
11:50~

茶の長さコンテスト説

はなのき会館へ戻ったら、各々長さ自慢の茶の茎を持って舞台へ。ジョンさんと藤井さんが審査員となり、上位3名を決定。茶畑でツチノコ(の木型)を発見した2名の参加者と共に表彰され、賞品が手渡された。

←「どっちが長いかな?」勝ち抜き方式で勝者を決定
12:00~

山の幸バイキングの昼食り

別館のふれあいホールへ移動し、おまちかねの昼食タイム。朴葉ずし、田舎汁、茶葉・ウドの葉・ヨメナの天ぷら、地元産のこだわり豆腐、茶パスタ、アマゴの唐揚げ、手作りコンニャクの刺身、タケノコの煮物、茶のシフォンケーキ、茶ゼリーなど、地元の食材満載の季節感あふれる料理に大満足。

13:15~

ジョンさんのネイチャートーク

再びはなのき会館へ移動し、ジョンさんのスライド&トークを楽しむ。
18歳でカナダの自然を守るレンジャーになった時、最初に手渡されたというクマ除けのムチ。そのムチのパフォーマンス(銃の発砲音のような激しい音!)で始まったトーク。ジョンさんの生い立ち、家族のこと、地球温暖化の現実、カナダのバンクーバー島の環境汚染、ツリークライミングで出会ったもの、木や森に教わったこと、ジョンさんが目指す活動......スライドとパフォーマンスを交えながらのトークは、気取らずわかりやすくユーモアたっぷり。「木や森は僕たちにいろんなことを教えてくれる先生。時には一緒に遊ぶ友達、僕たちを癒してくれるお医者さんでもある。自然は素晴らしい。人も素晴らしい!」。愛と叡智に満ちた言葉の一つひとつに参加者は大きくうなずいていた。

←実が似ているホオの木とマツの木には意外な関係が......
14:30~

ワラビ餅と白川茶で一服

本ワラビ粉で作ったもっちりとしたワラビ餅と白川茶の香り高い新茶で一服。

14:55~

閉会式

藤井さんから今日摘んだ茶葉を使った「家庭でできるお茶の作り方」を伝授してもらう。
ジョンさんは「僕一人の力ではできないイベント。主催の愛知県共済をはじめ、支えてくれたスタッフに感謝します。これからも岐阜に2つしかない村のうちの1つ、東白川村を応援しましょう!」とあいさつ。

「本当に来てよかった。ジョンさんのトークで学んだ大事なことは、これからまわりのみんなに伝えていきたい(60代女性)」「もっと東白川村で田舎体験するイベントを増やしてほしい。自然が素晴らしいので田んぼの畦(あぜ)を歩くだけのようなイベントでも楽しめそう(30代女性)」と参加者はそれぞれ心のおみやげもいっぱいだった。

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