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自然体験 | 組合員レポート

ジョンさんと森で遊ぼう! ファンフォーレスト

平成16年6月12日(土)曇り
参加者 7組37名

  • 自然体験プログラム講師/
    清藤奈津子さん(森林インストラクター)
  • 自然体験プログラム講師/ 原 令子さん
    (「恵那山ネイチャーゲームの会」 運営委員長、(社)日本ネイチャーゲーム協会インストラクター)
  • ※このページにある写真をクリックすると拡大写真を見ることができます。

白い花が咲いたヤマアジサイ、日陰に群生したギンリョウソウ(別名ユウレイタケ) など、ファンフォーレストは初夏の装い。梅雨空のもと、今年2回目となるツリークライミング(TC)と自然体験プログラムが開かれた。

09:55~

開会式

新緑の頃、広場に落ちていたドングリ(コナラ)が芽を出して小さな葉を広げ、森の息吹を感じる。集まった参加者のなかにはTCのリピーターもちらほら。和やかな雰囲気の中で開会式が始まり、一日のスケジュールが説明された。

10:10~

ツリークライミング前の準備運動

開会式が終わると、姿を見せないジョン・ギャスライトさんを探して森へ。坂道を上っていくとマツの木の上から「ヘ~イ!」と声がして、ジョンさんがロープを伝って降りてきた。
早速みんなで広場に集まり、森の話に耳を傾けた。「木は助け合って大きくなるよ。人間も一人では生きられない。今日は木に登って、木や森からたくさんのことを教えてもらおうね」と元気に話すジョンさん。みんなで輪になると、「モクモク体操」の 始まりだ。ドングリ、ヒノキ、縄文杉など木や木の実になりきって、腕や背筋を伸ばす、ひざを屈伸するなどして全身をほぐしていった。

←ドングリが芽ぶき、コナラの葉が出てきた。「踏まないように注意してね」とジョンさん。
10:25~

ツリークライミングを満喫

5つのグループに分かれ、各リーダーを囲んで自己紹介。登る木の根元に集まると、「登る前に約束があります」とリーダーから注意が。ロープのこぶ(団子)を下から 押し上げる登り方の基本、安全確保のためのロープの結び方、降りるときの注意などを聞いた参加者は、結び方を各自で確認して自分のペースで登り始めた。 5本の木を順にジョンさんが回って、登っている人をくすぐったり、「ツリー!」と 叫んで一緒に記念写真に写ったり賑やか。はじめは1mの高さで立ち往生していた男 の子も、コツをつかむと一気に10m近くまで登っていた。別の場所で見学していた お母さんは、「下から見ていると楽しそう」と感想をもらす。 木の間に吊してあるツリーボートでくつろいでいたお父さんは、「ツリーボートがほしくなっちゃいましたよ」と微笑む。登るロープを代えて、何度も挑戦する子もいて、最後は「降りたくない~」。

←ロープだけのブランコに子どもたちは大喜び。
←ツリーボートの上でゆったり。「降りるのがもったいない!」
12:30~

昼食タイム

木から降りると参加者はそれぞれに下の広場で昼食タイム。前日の大雨がうそのように日差しがでて、日なたにいると汗ばむほどだった。

13:15~

森の葉っぱで楽しく"お化粧"

午後からの自然体験プログラムは清藤奈津子さんによる「葉っぱでメイクアップップ」でスタート。これは植物の葉っぱを森から集めてきて、それを顔に貼り付ける遊 び。前日の雨で湿った葉っぱをペタリと顔に貼って"お化粧"していく。細長い葉や丸い葉、カエデ、シロモジ、シダなど葉っぱにもいろんな形がある。頬・鼻・額に貼 る人、両目に貼ってしまうお父さん、髪の毛に長い葉をはさむ子もいてどれも個性的だ。でき上がるとグループ順に披露していき、広場は笑いのうずに包まれた。

←「こんなにたくさん付けちゃった」
13:45~

ネイチャーゲームで盛り上がる

次いで上の広場に集合。「自然のなかで五感を使って遊びましょう」とあいさつした原令子さんによるネイチャーゲームが始まった。最初のゲーム「木をつくろう」は、参加者全員が木の一部を体で表現して楽しみながら、木の気持ちを知ることが狙い。木の芯役の回りに立った根っこ役が水を「す~っ」と吸い上げると、地面から上に水 を送る役がしゃがんでジャンプ! さらに木の葉役は両手をひらひらと動かして木に 栄養を送る動作。これを繰り返していると、カミキリ虫役のジョンさんが登場。皮を破って蜜を吸おうとするカミキリ虫を、木の皮役の人たちが追い返して木を守った。
次は家族が1組になって行う「目かくしイモ虫」。メンバーは目かくしをして前の人の肩に両手をかけ縦一列に。リーダーの案内で「聞く、触る、嗅ぐ」感覚をフル回 転させて森を散策する。ときどき立ち止まり、木の幹や切り株、石に触れたり、地面の感触を確かめていく。最後に触った木を「この穴で分かったよ。僕の登った木だ!」 と見事に当てる男の子もいた。
さらに「木の鼓動」というゲーム。聴診器を木肌にあて耳をすませていた人は「あっ、"ボコボコッ"て音が聞こえる!」と驚いた様子。「木はいつもはこんな音を感 じているんだね」と木の鼓動に聞き入っていた。
最後は「サウンドマップ」づくり。森で聞こえる音を探し、カードに思い思いの記 号や絵で表現していく。森で鳴く野鳥、遠くを飛ぶジェット機、ざわざわと揺れる木 の葉、ブーンと飛ぶ虫、人が落ち葉を踏む足音、誰かの話し声やくしゃみ...など。耳をすまして聞いた自分だけの音の地図ができ上がった。

←メンバーが役割を分担して、大きな木が育っていく。
←「これは腰かけ?」「うむ。木の切り株かな?」
15:15~

閉会式

下の広場にみんなが集まると、ミミズが主役の絵本を読み始めた原さん。子どもたちはじっと絵を見て、お話に耳を傾けている。最後にジョンさんの発案で、全員が輪になってお礼のあいさつ。そして記念撮影でイベントを締めくくった。
「一日いろいろ体験できてめちゃくちゃ有意義でした。子どもも楽しそうで、私たちも大満足!」と帰り支度をするお父さんからは笑顔がこぼれていた。

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