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自然体験 | 組合員レポート

ジョンさんと森で遊ぼう! ファンフォーレスト

平成16年4月17日(土)晴れ
参加者 10組39名

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新緑のファンフォーレストには可憐に咲いたスミレ、つぼみが今にも花開きそうな山ツツジなど、春の息吹がいっぱい。汗ばむほどの陽気のなかで行われた、今年最初の自然体験イベント。ツリークライミング(TC)と巣づくりなどで楽しい一日をすごした。

10:10~

開会式

朝からよく晴れた森。広場の地面にはどんぐりが芽を出していたり、ウサギの丸いフンがころがっていたり、舞台はまさに自然のまっただ中。受付をすませた参加者たちは、ツリークライミング(TC)用のサドルをつけ、ヘルメットをかぶって心は早くも木の上に。準備を整えた頃、開会式が始まった。

10:15~

木の物まねでストレッチ体操

一日のプログラム説明が終わっても姿が見えないジョン・ギャスライトさん。みんなが探し始めると、「ヒャッホー」と森の方から声が。斜面を上っていき、木の上にジョンさんの姿を発見。木からするすると下りてくるのを見て「すっげぇ」と驚く男の子も。

ジョンさんが合流して、全員で手をつなぎ輪になった。「今朝森を歩いていたらイノシシが地面を掘った跡を見つけた。この森には野生のウサギやカモシカもいるよ」とネイチャートークが始まった。世界で一番大きいシュガーパインのマツボックリに触ったり、高さ100mのジャイアントセコイアに登った話が飛び出したりする。

トークの後は木の姿をまねたストレッチ・モクモク体操。ヒノキ、コナラ、縄文スギ...とさまざまな木を演じながら、体をほぐしていった。そして「植物の新芽はカモシカなどが食べるので、なるべく踏まないでね」との注意を聞きながら、5つのグループに分かれた。

←「ジャイアントセコイアの太さはこれくらい!」とみんなで輪になった。
10:50~

ツリークライミングを楽しもう

TCJ(ツリークライミングジャパン)のインストラクターの指導で、参加者はまずコナラの木に手をあててあいさつし、根っこの周囲に落ち葉をまいた。これは登らせてもらう木への感謝の気持ち。そしてインストラクターからロープを使っての登り方、落下防止のセーフティノット(通称アヒル結び)の結び方、下りるときの注意点などを真剣に聞いた。

基本の動作を覚えた人から順に木に登り始めた。以前TCを体験したことがある参加者もいて、すいすい登っていく。こつをつかむまでが一苦労の初めての人も。「競争ではなく、みんなが自分のペースで楽しめる」のがTCの魅力。こつを覚えた年配のご夫婦も仲良く木の上へ。「木の上は風が気持ちいい」とおばあちゃん。地上から15mほど登って、下界をゆったりと見下ろしていた男の子は余裕の表情だ。

ジョンさんと一緒に地面に仰向けになって、下から木を見上げると、森と空と体が一体になったような気分だ。苦労して登った子は?ちょっと疲れたけど、気持ちよかった」とホッとした様子。木の間にかけられたツリーボートに座った女の子たちからは思わず白い歯がこぼれる。

←「オ~イ。ツリーボートの上は気持ちいいよ」
←家族で「ハァ~~イ」。
12:00~

昼食タイム

昼食は思い思いにシートを敷いて木陰でお弁当。木に登った後は、ご飯がおいしくもりもり食べられる!

12:40~

でき上がった縄で大縄とび

広場では自由参加で午後の自然体験プログラム講師・栗谷本征二さんによる「縄ない機」の実演が始まった。

これは戦時中に使われていたもの。板を踏むと2本のわらが歯車に巻き込まれていき、縄ができる仕組み。集まってきた子どもたちは二手に分かれた。1人が足で板を踏む係、もう1人はわらを入れる係だ。合図で板を踏む。はじめは1回で止まっていた子も、要領が飲み込めるとすいすいと機械が回り、縄ができていく。

縄を手に「昔はこれで縄とびをしたんだよ」と栗谷本さん。実際にとんでみる子どももいて、長い縄では大縄とび、最後には綱引きで盛り上がった。

←縄ない機は子どもたちに大人気!
←これぞ本物の「縄とび」。
13:20~

今回のクラフトは小鳥の巣づくり

自然体験プログラムでは森の素材を生かした巣づくりに挑戦した。用意された小さな籐かごに、集めてきた木の葉などを敷きつめて巣にして、そこに木の実などでつくった小鳥を入れる可愛いクラフトだ。このプログラムでは恵那山ネイチャーゲームの会スタッフが協力した。

鳥の巣づくりは森にある自然の素材集めがポイント。栗谷本さんは「大人の感覚で、 "そんなものはいかんよ"、ではなく自分がいいと思ったものを使って。子どもの発想を生かしてあげて」とアドバイス。そして一同は森へ。落ち葉、小枝、木の実、コケ、マツボックリ、中にはシダや花びらを集めた人もいた。
小鳥をつくる材料の一つ、ユリの種の説明では、人や動物に付着する種、風で飛ぶ種、鳥が食べてふんと一緒に育つ種など、種が運ばれる違いをレクチャー。

さて材料を集めたら、次は小鳥づくりだ。材料はクルミ、タカサゴユリ、キリ、ダイズなど。それらを使って接着剤で胴体や羽、しっぽなどをつけていく。最後に目(ダイズ)をつけて完成。「目は近づけてつけると表情がでるよ」と栗谷本さん。

しっぽを小枝にした作品、足をつけた作品など、個性的な小鳥と巣ができあがった。

←男の子たちも材料集めに夢中。
←グループごとに可愛い小鳥が姿を見せ始めた。
15:00~

全員で記念撮影

イベントの最後は広場に並んで全員で記念撮影。ジョンさんが「地球は大きな緑の貯金箱。自然を大切にして、少しずつ地球に緑を増やしてあげようね」とあいさつして締めくくった。

緑あふれる森ですごした一日。イベントが終了すると、それまで途絶えていた野鳥のさえずりが森に帰ってきた。

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