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自然体験

平成15年

自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川 紅葉の東白川ウォーキング「歩いて、食べて。思いっきり秋を体感」

平成15年11月1日(土)晴れ
参加者 22組66名

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今年は紅葉が少し遅れ気味の東白川村は、9月下旬並みの陽気に恵まれ、まさ にウォーキング日和。五感を働かせて歩く秋の里山ウォークに出発!

10:00~

開会式

案内人の吉澤守さんのあいさつ。「東白川村は、心の中にたまったアカを洗い落としてくれる、洗濯機のような役割の村です。里山の感覚をたっぷり味わいながら、五感でいろいろなものを楽しみましょう」。案内人の水戸喜代香さんも「コースでは黄色や赤に色づいた葉が迎えてくれます。いろんな目の高さで自然を楽しんでください」とあいさつ。

10:20~

ウォーキングスタート

吉澤さんと、地元案内人の藤井茂樹さんを先頭にウォーキングスタート。コースの途中で出題される8問のポイントクイズもお楽しみ。初めにこもれびの館の前で、栗の木に宿ったヤドリ木を観察。「木に寄生して生きる常緑樹です。すべての栄養を、宿主からもらっているなまけものです。人間の世界でも同じような人がたまにいますね」と水戸さんのユニークな解説。続いて茶畑の脇に摩訶不思議な黄色いツルを発見。ネナシカズラという寄生植物で、種から根っこを出して他の植物にからみつき、その植物から栄養が取れることがわかると、自分の根を枯らしていく不思議な生態だとか。

10:45~

里山ビューポイント

裏木曽山系が見渡せる高台で、吉澤さんとしばし里山を眺める。「里山とは、こういう景観を言います。日本がもともと持っているこうした美しい風景は、ありそうでなかなかないんです」。

11:05~

つづら坂コース

小休止の後、色づいたアケビや柿を横目に、加舎尾(かしゃお)集落を一望できる茶畑の中へ。

←"里山の珍味"アケビをゲット。

「集落に沿って流れるのは清流白川に注ぐ加舎尾谷です。東濃・三河地方に自生するハナノキも見えます」と、吉澤さんの解説。このあたりからコースのアップダウンが激しくなり、再び小休止。春の山菜の王者と呼ばれるツリガネニンジンを見つけて水戸さんが解説。薄紫色の花に参加者は興味しんしん。休憩を終え、いよいよ今回吉澤さん一押しのつづら坂(折れ曲がった坂)へ。「農作業や、生活の道として長年使われてきたこの道は、歩くのが楽だし、崖崩れなどの災害にも強いんです」と吉澤さん。木の葉のシャワーを浴びながら、どこか懐かしい茶畑の脇のつづら坂をジグザグ歩いて楽しさを実感。

↑吉澤さんと一緒に里山の絶景を発見。 ↑つづら坂をジグザグ歩く。
11:50~

センブリ・ツクバネの自生地

加舎尾集落を抜け、センブリの自生地へ。「誰か勇気のある人、口に入れてみませんか?」という水戸さんの問いかけに「はーい!」と子どもたち。葉っぱを口に含んだ途端「にが~い!」。それもそのはず、センブリは腹痛に効く漢方薬で、その名は千回煎じてもまだ苦いといわれるところからついたものだとか。一方、きれいに紅葉した丸い葉っぱのマルバノキの側には、ツクバネの自生地が。「針葉樹の根に寄生する半寄生植物で、ここではスギに寄生しています。雄雌別株で、雌の木には羽子板の羽根のようなかわいらしい実がなっていますよ」と水戸さん。年配の参加者の興味を集めていた。

←マルバノキとツクバネの自生地。
12:40~

昼食

お待ちかねマツタケごはんの昼食タイム。郷土料理のにごみ、手づくりこんにゃくの刺身、漬物、紫芋のタルトも絶品!

←マツタケごはん最高!
13:45~

午後のふかふかウォーク

午後は、森の中に入り、里山を内側から見ようという試み。森の入口で"和製キウイ"と呼ばれるサルナシの実を試食し、ふかふかの地面を楽しみながら、いざ森の中へ。「こんなふかふかの森、子どもの頃にカブトムシを捕りに行って以来」とお父さん。森の中では、藤井さんと一緒にけもの道やタヌキのトイレを観察。

←タヌキのトイレを観察。

また、マツの枝がくっついたまま成長を続ける木や、窓のような穴がある木、株元から10本以上に枝分かれしている木など、珍しい木を次々と観察し、その要因をみんなで一緒に推理。自然の力の偉大さを目の当たりにした。

←株元から10本以上に枝分かれしている木。
15:15~

ポイントクイズ表彰式&閉会式

ポイントクイズの答え合わせに一喜一憂。6名の参加者に特産品のジュースセット贈呈後、全員で記念撮影。秋の里山で、存分に心の洗濯をした1日となった。

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