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自然体験 | 組合員レポート

親子ふるさと体験IN恵那 秋の里山で芸術体験

親子ふるさと体験IN恵那 「秋の里山で芸術体験」
「岐阜県恵那市飯地高原自然テント村にて」

平成13年10月14日(日)快晴

どこまでも高く、真っ青に晴れわたった空。赤や黄色に色づき始めた木々もちらほら。騒がしかったセミの合唱も終わり、静けさに包まれた飯地高原の朝は、秋の匂いがいっぱい。集合場所の広場では、ドングリや栗がコロコロとお出迎え。自然の大好きな53名の参加者が集まり、ゲームやアートで秋の里山を満喫した。

09:55~

開会式

10:00~

Aコース、Bコース、Cコースに分かれてプログラムスタート!


<Aコース>午前
ネイチャーゲームで木と友達になろう!
講師 原 令子さん(恵那山ネイチャーゲームの会)

自然の中に隠されたいくつかの人工物を探し出すゲーム「カモフラージュ」からスタート。自然の中でじっと目を凝らすと、今まで見えなかったいろんなものが見えてくるから不思議。次に、虫になったつもりで地面にはいつくばり、虫めがねでミクロの世界をのぞく「ミクロハイク」に挑戦。アリが食糧を運んでいるところ、ザトウムシ、キノコのカサの裏など、不思議の世界に子どもも親もおばあちゃんも夢中。

←「ミクロハイク」。自分も虫になったつもりでミクロの世界を探検!

最後はバンダナで目かくしをしてみんなでイモ虫のように連なって林の中へ。木をさわったり葉っぱのにおいをかいだりして視覚以外の感覚をとぎすまして自然を感じた後、静かな林の中でしばらくじっと耳を澄まして・・・「目かくしイモ虫」というこのゲームは、参加者に大好評。「日本の自然っていいな!」「単純なことなのにすごく楽しい!家に帰ってやってみたい」とご満悦。
そんな気持ちを詩で表現したお父さんの作品をひとつ。「“さ”わかやに秋の光に包まれて“と”きを忘れて子どもと親が“や”さしい気持ちになれる村“ま”た来てみたい飯地高原、ありがとう」


<Bコース>前半
葉っぱでアートをつくろう~草木染め~
講師 無量小路 共美さん(環境教育研究家)

本日の参加者2家族は、なんとどちらもリピーター。夏のイベントで無量小路さんのコースに参加した無量小路ファン!それだけにはじめからアットホームな雰囲気で進行する。最初は軟らかい葉っぱと硬い葉っぱを一人1枚ずつ集める。
それぞれの葉っぱを「染める」とどうなるか?硬い葉っぱは色が出にくく、軟らかい葉っぱは色が出やすい、と知る。そこでヨモギを中心に染め物用の葉っぱや小枝を集める。途中、トノサマバッタが飛び出し、昆虫解説が加わる一場面も。

←講師の無量小路さんが大好き!の姉妹。材料集めも和気あいあいと。

集めた材料を大きな鍋に入れ、煮込んで染液を作っている間に、石と輪ゴムで絹の布に絞り模様をつけていく。参加者は、染め上がりを想像しながら真剣に絞りの作業。小枝に印をつけて、自分の布を間違えないようにしたら、できあがった染液の中へ浸す。さあ、秋の色をいただいて、布がどんな色に変身するのか?
期待が高まる。


<Cコース>前半
森のおみやげをつくろう!
講師 氏福 直樹さん(「木人工房」主宰)

午後からつくる作品の材料集めに出発!「今から実は作品づくりが始まっていますよ」と、はじめに氏福さんのアドバイス。いろんな植物の解説を聞きながら雑木林の中へ。ここ飯地は実に多様な植物が見られる。ツリガネニンジン、センブリ、ゲンノショウコ、ヘクソカズラなどの薬草や、シオデ、ショウジョウバカマ、ヨメナ、コシアブラなどの食べるとおいしい山菜など。生活に密着した、明日からでもすぐ使える氏福さんの植物解説は、参加者に大好評。

←工作だけでなく、生活に役立つ氏福さんの自然解説。

「フジヅルは採ったその日に使うと軟らかくて扱いやすい。切るときは必ず1~2メートル残すこと」「ホオバは、ぬるま湯につけて水気をふき、木工用ボンドで空き箱に貼ると素敵なギフトボックスに」など、材料の扱い方も参考になるものばかり。ツルや木の実、枝など、参加者の手の中には、解説を聞きながら着々と材料が集まっていく。


12:00~

昼食

12:55~

民話語り

お腹も一杯になった頃、芝生広場の中央テントに集まって、東濃地方に伝わる民話の語り部、三戸律子さんによる民話語り。「今から話すのは、全部飯地に伝わる本当の話だよ」と、語りかける三戸さん。東濃地方の方言で語られる民話は、どれも楽しい話ばかり。子どもも大人も、不思議な民話の世界に心を遊ばせた。

13:30~

再び、Aコース、Bコース、Cコースに分かれて午後のプログラムスタート!


<Aコース>午後
夕焼け小焼けの赤トンボをつくろう!
講師 栗谷本 征二さん(「栗くり工房」主宰)

午前中にネイチャーゲームで自然を満喫した親子は、午後からはネイチャークラフトに挑戦。「ネイチャークラフトは、自分で自然の中へ行って探した物を必ず1点入れることが大事」と言う講師の栗谷本さんと一緒に、まずは材料集め。
赤トンボがとまるための木の枝をそれぞれにチョイス。赤トンボの羽に見立てて使う、カエデの種の解説や自然界の不思議などのお話を聞いた後、大豆・ウズラ豆・トウガラシ・カエデの種を使った赤トンボづくりにとりかかる。「みんな違うからおもしろい。それにつくっているときの表情がいい。無心になっている目だよね。ほら、あの子、口元がとがってる。一生懸命なんだよね」と栗谷本さん。どの参加者の木の枝にも、まるで本物さながらに赤トンボがとまっていた。

←本物の赤トンボみたいでしょ?

<Bコース>後半
葉っぱでアートをつくろう~草木染め~
講師 無量小路 共美さん(環境教育研究家)

午前中に布を浸した染液の鍋の中に、ミョウバンを入れて、再びグツグツ。少し煮詰めた後、火を止め、染液を冷ましながら布に色を定着させる。「待っている間に、リースでもつくりましょうか」という無量小路さんの提案に、参加者全員「わーい」とうれしそう。フットワークの軽さが、少数クラスのいいところ。
早速、材料集めに出かける。「ここに来ると、子どもたちがまったくいやにならずに、一日楽しそうに遊ぶんです。自分たちで勝手に遊ぶ物を見つけてくるんですよね」と参加者のお父さん。子どもたちにとって、自然は一番の遊び相手のようだ。リラックスムードでクラフトを楽しんだあと、いよいよ絞りをオープン!
なんともいえない美しいオリーブ色に染め上がり、みんな大満足。

←初めてだったけど、ほら、こんなにきれいに染まったよ!

<Cコース>後半
森のおみやげをつくろう!
講師 氏福 直樹さん(「木人工房」主宰)

午前中に集めた材料を使って、森のおみやげづくりスタート!
「できるだけナチュラル状態で使いましょう」という氏福さんのアドバイスもあって、ペンなどで着色する参加者はほとんどゼロ。自然のままの形をうまく使った作品ができあがっていく。クリスマス用にリースをつくるお母さん。氏福さんに教えてもらったドリームキャッチャー(ネイティブアメリカンの魔よけ)づくりにハマるお父さんなど。同じ材料でも人によってまったく違う使い方をしていておもしろい。
「僕は講師というよりガイド係。作品のヒントと道具の使い方を教えるだけ。あとはみなさんの創造力の世界」と氏福さん。思い出のいっぱい詰まった、世界でたった一つの森のおみやげが完成!

←ね、これすごいでしょ? 僕のお母さんは、森のアーティス トなんだよ!

15:30~

記念撮影

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