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自然体験
自然体験
平成13年9月2日(日) 晴れ
セミの声に、たくさんの虫たちが加わって合奏する里山の道は、すっかり秋めいて、都会の暑さが嘘のよう。ファンフォーレストにもホトトギスの花や、コナラのドングリ、あちらこちらにキノコが顔を出して、少しずつ始まっている森の秋支度。
9月最初のツリークライミングには、11家族53名の参加者が集まった。
09:00~ | 受付&準備受付が終わると、TCJ(ツリークライミングジャパン)のスタッフの指導のもと、クライミングサドルを装着。サドルをつけた子どもたちはワクワクと待ちきれない様子。ジョン・ギャスライト氏がリスの食痕、通称エビフライを探していると、いつの間にかその周りには子どもたちの輪が。「この木の根っこ、どんなふうに見える?根っこはね、地面の下をはって、森を守ってるよ」「木はじゃま者がいても泣かないよ。ぐるーっと回って、上へ上へと伸びていくんだよ。すごいねー」「森は宝箱ね。ほら(枝を拾って)、何に見える?ドラゴンに見えない?」急きょ始まったギャスライト氏のネイチャー講座に子どもたちは興味しんしん。 |
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10:00~ | 森の中の開会式森の広場から少し上がった小高い場所で開会式。「まず、手をつないで輪になって」とギャスライト氏。参加者全員と一緒に木を囲んで大きな輪になる。「(上を見上げながら)森がいらっしゃーいって言ってるね」「ツリークライミングは登るだけじゃないね。木と友だちになって、いろんな高さの視線から森を見よう。パパ・ママ・子どもたち、み~んな一緒になって参加してね」とあいさつ。 |
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10:10~ | 木のものまねストレッチまずは、両手を上に伸ばしスギになりきる。上に、思いっきりのびのび~、風が吹いてゆ~らゆら。次にコナラになって枝(腕)をあちこちにクニャクニャ伸ばし「ハイ、ポーズ」で、ぴたっと止まる。縄文スギでは、力士のようにドッシドッシとシコを踏み、根(足)を張るまねでアキレス腱伸ばし。最後はマツボックリになって体を縮ませたら、大きくジャンプ! |
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10:15~ | ツリークライミングインストラクター紹介の後、コナラ、アカマツ、ケヤキ、カラマツの4つのグループに分かれて、ツリークライミング開始。さっそく子どもたちから登り始める。協力しあう兄弟がいれば、競い合う兄弟もあり、登り方にもそれぞれ個性が現れる。
「楽しい!木の上から見る森は素敵!違って見える」「少し、手が痛いけど平気。気持ちいい!怖くなかったよ。下、見なかったもん」と、子どもたちは興奮ぎみ。中には「ただいまー」と木から下りてくる冷静な子も。
「楽になるね~、ふわ~っとね。いい揺らぎがあって気持ちいい」「木の上はとってもおだやかで気持ちいい。(サドルをつけているので)お尻の安定感があって、イスと一緒に上がっていく感じ。安心」と、お父さん、お母さんはリラックスモード。本日、最年長の68歳のおじいちゃんは、孫と一緒に「ア~アア~」とターザンごっこで元気炸裂!
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12:00~ | 昼食落ち葉のじゅうたんの上で思い思いにシートを広げ、昼食タイム。ギャスライト氏が昼食中の家族を回り、一緒に合い言葉の「Tree!」を叫んで、にっこり記念撮影。 |
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12:35~ | ネイチャーゲーム「森の動物園」お昼休みは「恵那山ネイチャーゲームの会」によるネイチャーゲーム「森の動物園」を楽しんだ。わずか10分ほどで、小枝やドングリ、マツボックリなどの木の実から、動物たちが誕生。ツリークライミングとは一転して、低い視線での森体験も好評だった。 |
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12:50~ | 森の音楽会自作の木製楽器を使って地元で演奏活動を展開する「カタリコ」による音楽会。ホオやマツをくり抜いて作った「うくんく」「ドラスリ」という打楽器、おひつで作った「まんま」という弦楽器に、夏を惜しむセミの鳴き声、木立の間を吹き抜ける風の音も加わり、心地よいハーモニーを奏でる。本番前、一緒にフリーセッションを楽しんだためか、子どもたちはノリノリムード。リラックスして聞き入る親たちとは対照的に、踊る子、一緒に切り株を叩いて参加する子、かぶりついて熱心に聞く子など楽しそう。どこからともなくチョウもやってきて、一緒にダンス、ダンス。 |
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13:30~ | ロープ(ショットパウチ&スローライン)投げギャスライト氏がショットパウチとスローラインという道具や、大きなパチンコを使って「木にロープをかける方法」をレクチャー。ロープを投げたい子どもたちは奥の森へ移動。小さい子と大きい子のグループに分かれ、順に木の上めがけて思い切り投げる。大きい子はかなり大きな枝に挑戦。失敗すると真剣に悔しがる子どもたちを相手に、ギャスライト氏が熱心に指導。
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14:00~ | ツリークライミング午後の部
地下足袋に日本手ぬぐいという、いなせな江戸っ子風コスチュームに身を包んだ植木屋さんのお父さんは、よく通る声で子どもや甥っ子たちを励ましていて、本日のムードメーカー。「馬鹿と煙はなんとやら、ってんでしょ?(笑)楽しいねぇ。仕事ではなくて、ただ、ただ木に登る。無になったね」とご満悦。
同じく「木の上にいると無になる」と話してくれたのが最年長のおじいちゃん。高い木の上にセミのように登ってなかなか下りてこず、呼んでも聞こえないほど木の上が気に入ってしまったよう。疲れ知らずで、終わった後も笑顔!
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15:30~ | 閉会式&記念撮影はしゃぎすぎた子どもたちは少しバテぎみ。もう登れないといった面持ちで、閉会式へ。 |