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自然体験

自然体験 | 組合員レポート

飯地高原自然テント村 夏休み自然体験教室

夏休み自然体験教室 ~自然が、いちばんの宝物。~
「飯地高原自然テント村にて」

平成13年8月25日(土)・26日(日)

芝生の上をさわやかに吹き抜ける風、すいすいっと飛び交う赤トンボやオニヤンマ。どことなく秋の気配を感じる飯地高原で、8月25・26日の各日、合計31家族がアート&ゲームを楽しんだ。豊かな自然、のんびり流れる時間の中で、五感をとぎすませてひらめきをカタチにしたり、心を開放して遊んだり。親子でたっぷりふれあえた一日だった。


<25日>
10:00~

開会式

10:10~

「Aコース」「Bコース」「Cコース」に分かれてプログラムスタート!

<Aコース>
三宅おじさんと遊ぼう!
講師/三宅邦夫さん他(中日こども会)

自転車のチューブをつないだゴムで小さく丸めた新聞紙の矢を飛ばしたり、新聞ハードル、新聞そり遊び、水道ホースを輪っかにしたもので人間輪投げ・・・。夏の太陽を浴びながら、芝生の上を走ったり飛んだり、力いっぱい遊んだ。途中には、講師の山崎治美さんによる手遊びで親子のスキンシップの時間も。高原に親子の明るい笑い声が響いた。

←「お金をかけなくても、身近にあるものが遊び道具になる。それを生かす発想力を子どもたちに身に付けてもらいたい」と語る三宅おじさん。

<Bコース>
つるでカゴをつくろう!(前半)
講師/川尻秀樹さん(全国森林インストラクター会理事)

午前中は森の中へ。色とりどりのキノコを発見したり、クズの葉でポンっと音を鳴らして遊んだり、山の植物について川尻さんの詳しい解説を聞きながら、ミツバアケビ、ヘクソカズラ、クズなどのつるを採取した。高い木に巻きついていても、やぶの中でも何のその。みんなでつる採りに夢中!

←家族で協力して大物のつるをゲット!

<Cコース>
里山から音をつくろう!(前半)
講師/白石公二さん(創作工房「地木遊人」主宰)

午前中は自然観察を兼ねて「森の音さがし」。森の中で聞こえる音を探して絵や音符などで表現。また、岩に耳をあてたり、ギザギザの葉をさわったり、キノコを見て成長する音をイメージしたり・・・。「森のリズム」を体で感じた。その後、テント村の竹林で楽器の材料にする竹を伐採。たたいてみて気にいった音の出る竹を選んで伐り出した。

←岩に耳を当てて音をイメージ。
12:00~

昼食

12:50~

東濃地方の民話語り

語り部/三戸律子さん

木仏と金仏が相撲を取った話、サトイモの葉っぱをオオカミと間違えた話など、10の民話をたっぷり40分。そよそよとテントの中を心地よい風が吹き抜ける中、お母さんの腕に抱かれて聴く子どもたち、横になってうとうとするお父さん。ゆったりとした里山の時間が流れていた。

←子どもたち一人ひとりの顔を見ながら身ぶり手ぶりを交えて語りかける三戸さん。
13:30~

午後のプログラムスタート

<Aコース>
ネイチャーゲームで夏の自然を感じよう!
講師/原 令子さん他(恵那山ネイチャーゲームの会)

昆虫や動物を表現する「動物ジェスチャー」の後は、森の中へ入って「フィールドビンゴ」。数字の代わりに"くすぐったいもの""甘いにおい"などが記入されたビンゴカードの項目を家族ごとに探してチェック。その中に、今日のスペシャル"家族の木"も。次は聴診器で木の体内の音を聴く「木の鼓動」。静かに森の中を観察して、発見したものを手と目の合図で伝え合う「サイレントウォーク」では、たくさんの発見を楽しんだ。最後は家族の木に名前をつけて発表。「違う季節にまた家族の木に会いに来てください」と、原さん。

←「木の鼓動」。「生きてるって感じで感動した」という参加者。

<Bコース>
つるでカゴをつくろう!(後半)

午後からはいよいよ作業開始。黙々と作るお父さん、キャーキャー言いながら作るお母さん、なかなかうまくいかずに何度もほどいては作り直す男の子。午前中に大物のつるをゲットしたお父さんは、大作を完成!「仕事よりず~っと楽しい!」と満足げ。ビンを使ったかわいいカゴ、ダイナミックなカゴ、几帳面に編んだカゴ・・・。最後には全員が個性的な夏の思い出を編み上げた。

←気分はすっかり森の芸術家!「何に使おうかな~」と楽しみが広がる。

<Cコース>
里山から音をつくろう!(後半)

午後からは伐り出した竹でバンブーホルンと打楽器「ちゃかぽこ」作り。あらかじめ用意してあった篠竹で笛「パピプー」作りも。すぐに鳴って「免許皆伝」と白石さんにほめられる子どもたちに比べ、なかなか鳴らないお父さん。帰り際までほっぺをふくらませて猛練習。雑木林からステキな音が誕生した。

←名付けて「ちゃかぽこ」。ウレタンを張り付けたものでたたくとポコポコ気持ちよい音!
15:50~

閉会式&記念撮影



<26日>
09:55~

閉会式

10:05~

「Aコース」「Bコース」「Cコース」に分かれてプログラムスタート!

<Aコース>
三宅おじさんと遊ぼう!
講師/三宅邦夫さん他(中日こども会)

この日も新聞紙が大活躍。家族ごとに飛んだり跳ねたり走ったり、気持ちのよい汗をかいた。山崎治美さんによる童謡に合わせた手遊びでは、合いの手を入れるノリノリのお父さんも。お父さん・お母さんのひざに乗り、ぎゅ~っと抱きしめられた子どものとびっきりの笑顔がまぶしい!

←「今日一生懸命遊んだことは、一生の思い出になるよ」

<Bコース>
竹や木でつくろう!遊ぼう!(前半)
講師/赤尾袈裟夫さん(恵那市観光協会)

まず最初にテント村周辺の散策に。ススキやゼンマイ・ワラビの葉で遊んだり、みんなで草笛にも挑戦した。探検が終わるといよいよツールボックス作り。赤尾さんが作り方の説明をした後は、お父さんたちが家族の先生に。子どもたちもノコギリやカナヅチを手に奮闘。「自分でやっているうちに気づくことがあるでしょ。最初からできるのもいいけど、すこ~し失敗することはもっと大事なことです」と赤尾さん。

←コシアブラの茎で刀作り。子どもたちの目が輝く。

<Cコース>
木でアートをつくろう!(前半)
講師/無量小路共美さん(環境教育研究家)

最初は「木の気持ちになる」ゲーム。2人で向かい合って座り、手をつないで立ち上がる。これでドングリから双葉に成長。だんだん人数が増えて、最後は1本の大木に。なかなか立ち上がれず大爆笑。なごやかな雰囲気になったところで、枝を拾ってきて適当な長さに切りそろえ、ロープワークの練習をした。「同じ種類の木でもまったく同じ木や枝はないでしょ。みんなが一人ひとり違うように、木にも顔があるんだよ」と無量小路さん。

←みんなで輪になり、一本の大木を作る。なかなか立ち上がれず、木の苦労に思いをはせる。
12:50~

東濃地方の民話語り

語り部/三戸律子さん

「ずくのない(恵那の方言で面倒くさがりや)男」の話、ちょっとヌケた医者の息子が代診する話など、楽しい話がいっぱい。「みんなほんとのは~なし!」と三戸さん。一人ひとりの顔を見ながら語りかける三戸さんの民話の世界に引き込まれていった。

13:30~

午後のプログラムスタート

午後から降り出した雨のため、コースごとにテントの下やテント村の集会室・セミナーハウスなどを利用して「ものづくり」にチャレンジ!

<Aコース>
クマと小鳥のミニ・リースをつくろう!
講師/栗谷本征二さん(「栗くり工房」主宰)

「野草は一番芽を採ったら二番芽は残す、つるは地表から1メートル残す、木の実は小鳥のために一部を残す。自然を楽しむにはルールを守りましょう」と話す栗谷本さん。森からいただいた材料は、タカサゴユリのさっか、ハナオクラ、クリ、ハンノキの実など。同じ材料を使っても、付け方の違いで少しずつ表情が違ったり、家族で材料を合わせてまったく違う作品を作る家族も。それぞれ個性的な目を描いて命を吹き込んだ。

←小鳥のリースの出来上がり!目が似てる?!

<Bコース>
竹や木でつくろう!遊ぼう!(後半)

大人も子どもも真剣なまなざしで、午前中の続き、ツールボックス作り。「動くようにしたいな!ビー玉入れておもちゃにできるかな?」と、イメージもふくらむ。出来上がったら、今度は竹とんぼや竹のけん玉作り。竹とんぼの羽根を薄く削るのにみんな悪戦苦闘。でも、調整しながら遠くへ飛ぶようになって大喜び!

←小さな子もお父さんの指導でカナヅチやノコギリにチャレンジ!

<Cコース>
木でアートをつくろう!(後半)

午前中に習った「十字しばり」や「三脚しばり」を使って、フォトスタンドや自由作品を創作。二股の枝、三股の枝、表情(模様)のある枝・・・ひとつひとつの素材と対話しながら作品を生み出していく。箸置き、ペーパーナイフなど実用的なものから、ブランコ、カブトムシ等など。最後は作品を飾って「森の美術館」をみんなで鑑賞した。

←木の個性を生かした立派なフォトスタンドの出来上がり!
15:50~

コースごとに記念撮影

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