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自然体験

自然体験 | 組合員レポート

山村たいけんin東白川
森の恵 クラフト体験&栗拾い&栗きんとん作り体験(岡崎発)

平成30年9月22日(土)雨のち晴れ
参加者 14組41名

  • 案内人/栗谷本征二さん
    中津川環境団体等連絡協議会代表、岐阜県森林・里山インストラクター、日本ネイチャーゲーム協会指導員、NNN(ネイチャーネットワーク中津川)代表、中津川市観光協会自然花部会代表・常任理事、日本山岳会自然保護指導員
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先日までの暑さもすっかりやわらぎ、秋の訪れを感じる東白川村へ。栗、山梨、柿......秋の恵みに迎えられて、初秋の東白川村を満喫した。

10:40~

開会式

 東白川村こもれびの館にて開会式。同村の村雲和裕さんから本日のスケジュールが案内された。続いて多忙な公務の合間を縫って来場してくださった同村の今井俊郎村長から歓迎のあいさつをいただく。「岐阜には村が二つしかないので村長も二人だけ。貴重な村長です。明治時代の廃仏毀釈以降、今も寺のない神道の村で、お葬式も神道という珍しい村です。村の90%が山林で東濃ヒノキの産地です。地元のヒノキを使った住宅作りも手掛けており、私が建前に行き柱を150本ほどプレゼントしています。山も少しずつ色づいてきました。街の人が村を訪れてくれることが村を活かすことでもあります」。
 案内人の栗谷本征二さんは、スイスの民族楽器アルプホルンと木の端材で自作した鼻笛を演奏。「今日は一日楽しんでいってください」とあいさつ。

11:05~

木のスプーンづくり

 体験工房へ移動して、栗谷本さんのお話を聞く。「今日だけ、ここだけ、あなただけ、今日は世界に一つだけの木のスプーン作りをします。皆さんのテーブルの上に置いてあるのは去年から一年かけて私が朴の木の丸太から切り出して作ったスプーンです」。参加者は一つひとつ形や大きさの違うスプーンを手で触ったりほかの参加者と比べたり。このスプーンの仕上げをするのが今日の体験。
 「朴は朴葉寿司の朴です。木目がまっすぐ通っていて折れにくく、殺菌力もあるのでスプーンにするにはピッタリの木。木は呼吸している、と言われますが、それを目で見てもらえる実験があります」と栗谷本さんが栗の木の輪切りの表面にシャボン玉液をつけて、プーと吹くと細かい泡がブクブクと出てきて、参加者はビックリ!

泡がブクブク!木が呼吸している証拠

 「スプーン作りで大切なのは口にあたる所を丁寧に磨くことです。お母さんのおっぱい、哺乳瓶の口、人はそういう柔らかい口あたりを記憶しています。240番→400番→600番と順番に目の細かい紙ヤスリに変えて磨いていく。特にさじ面、さじ裏は丸くやさしく。手抜きをするとザラザラ感が残ります。丸くなれ丸くなれと磨きます。OK?」。栗谷本さんの言葉に笑顔いっぱいで「OK!」と返す参加者。

栗谷本さんに教えてもらいながら

 集中して磨いた後、コンプレッサーで粉を飛ばし、ウエットティッシュでスプーン全体を拭く。湿ったスプーンをドライヤーで乾燥させると再び表面が毛羽立つので最終的に600番のヤスリで仕上げていく。最後に柄の裏側に電気ゴテでネームやマークを焼き入れ、エゴマオイルを塗ったら完成!

マイスプーンが完成!

 「ニュージーランドの人はバターや肉は年間契約で買い、野菜やはちみつを自分で作り、服も大事にしています。何でも手作りというのは手間暇かかるものだということを身をもってわかっている。今日作ったスプーンも大事にしてくださいね」と栗谷本さん。
「ザラザラとスベスベがだんだんわかってきてそれが楽しかった(小4女子)」「木のスプーン、売ってるのがなぜ高いのかわかった。大事に使いたい(60代女性)」

12:35~

山の幸バイキング

 山の幸バイキングの昼食へ。東白川村産の新米で炊いた栗味ごはんのほかアマゴの唐揚げやミョウガ汁などの郷土料理、トマトのフライなどのオリジナル料理、地元の手作りこんにゃくなどの特産品も盛り込まれた10種類のメニューのほか、タヒチカレーなど4種類の自家製カレー、サラダバー、ブドウやトマトやバターナッツカボチャを使った3種類の地産地消スイーツも大好評!
「地元の素材で作ったオリジナルカレーはどれも最高だった(70代男性)」

13:30~

栗拾い体験

 腰に籠、手には軍手と火ばさみというスタイルで近くの栗畑へと歩いていく。今年の栗の出来栄えは、花が咲いた頃の天候が良くなかったため例年の三分の一。その代わり栗虫は少ないそう。「イノシシのエサにならないよう一つ残らず拾ってください!」と村雲さん。栗の重さコンテストもあり、栗谷本さんが素敵な賞品を準備。拾った分だけ参加者で山分けということもあり、全員が大張り切り。
「栗を探していたら茶色いカエルもいた!すごく面白かった(中1男子)」

いっぱい拾えたよ
14:30~

栗きんとん作り

 「今から作る栗きんとんは無農薬の栗と少量の砂糖だけです」と村雲さん。30~40分塩茹でにした栗を半分に切って中をくりぬき、砂糖を混ぜたら電子レンジで軽く温めて混ぜてラップで絞るだけの簡単レシピ。
「できたての栗きんとんは格別(70代男性)」

みんなで作るとおいしいね
15:10~

閉会式

 栗コンテストの結果発表!大きい栗、小さい栗それぞれ1~5位の表彰、ブービー賞、最年長、9月生まれの参加者などの表彰も。栗谷本さんから木や竹を使った手作りの楽器や日用品などの賞品が手渡された。全員に参加賞も。おみやげの栗も大粒揃いで大満足!
 最後に栗谷本さんがあいさつ。「自分の欲だけじゃなく、少し社会貢献していくと何かいつか自分に返ってきます。それを胸に皆さん笑顔で生きていきましょう」。
「自分で作ると愛着が湧いて大事にしたくなる。栗谷本さんの話が聞けていろいろ考えさせられた(60代女性)」「子どもたちの手が離れたら、夫婦二人でまた来たい(40代女性)」

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