自然体験 | 組合員レポート
山村たいけんin東白川
ミニチュア草盆栽作り体験&栗拾いと栗きんとん作り体験(三河地区)
平成25年9月28日(土)晴れ
参加者 23組59名
- 案内人/栗谷本征二さん
岐阜県森林・里山インストラクター、日本ネイチャーゲーム協会指導員、NNN(ネイチャーネットワーク中津川)代表、中津川市観光協会自然花部会代表・常任理事、日本山岳会自然保護指導員。
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サルナシ、ガマズミ、ナツハゼ、ヤマボウシ...暑さも一段落、東白川村は実りの秋まっさかり。思わず深呼吸したくなる澄み切った空気と秋晴れのもと、初秋の里山を思う存分楽しんだ。
10:35~ |
開会式
東白川村こもれびの里丸太小屋にて、東白川村の村雲和裕さんより本日のスケジュールと村の紹介。「岐阜県には現在、村は二つしか残っていません。一つは白川郷で有名な白川村。もう一つがここ東白川村です。あるのは自然だけ。人口2,500人、イノシシの数が人口より多く、栗の収穫時期はいつもイノシシとの競争です。今日はそんな自然を楽しんでください」。 |
10:45~ |
植物のことを知る
「さあ、荷物を降ろしてまずはリラックスしましょう。今日は五感をいっぱい使って楽しんでくださいね」今日の案内人栗谷本征二さんが優しい笑顔と元気な掛け声で、参加者の緊張をほぐしていく。初めに取り出したのは地元の木の端材で作った鼻笛とバードコール。どちらの音色も周りの自然に溶け込んで「優しい音色にうっとり(40代女性)」と癒し効果抜群。万華鏡と不思議なひもの仕掛けが一体となった栗谷本さんのオリジナルクラフト『魔法の筒』も大人気だった。栗谷本さんのオリジナル「ネタ帳」から出される珍問答に、頭をひねりながら答えている間にバスでの疲れも取れ、すっかりリラックスモードに。
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魔法の筒に興味津々 |
続いてこもれびの里周辺の植物を、実際に手に取ってもらいながらの雑学解説。昔、防虫剤として使ったというシロモジの葉を揉んで匂いを嗅いだり、ナツハゼの実を味わってブルーベリーの原種であることを知ったり、サルナシの実を割り中を見てキウイの原種であることを確認したり......五感を使った体験学習に参加者はワクワク!
「盆栽が趣味なので、栗谷本さんの話はどれも興味深くて思わずメモをとった(60代男性)」
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ナツハゼの実はブルーベリーの味にそっくり |
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11:30~ |
草盆栽作り
いよいよお待ちかね草盆栽作り。材料となる植物の苗は、すべて栗谷本さんが種から育てたもの。クリ、アベマキ、クマヤナギ、イチョウなど愛知県へ持ち帰っても枯れないものばかり厳選してくださった。15、6種類の中から2種類ずつ選んで小さな鉢に入れヨウ土とケト土で植えていく。ケト土の表面に苔を植えたら終了。育て方で注意することは晴れた日の午前中は日に当て、冬でも1週間に一度は必ず水やりをすること。鉢の受け皿に水をためたままにしないこと。苔は液肥を葉に散布すること、などを教わった。
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「まずは相手(植物)を知ることが上手なつきあいの第一歩」と栗谷本さん |
「植物は自らをデザインしていく力があります。こうでなければならないという意識を捨てて、その姿を楽しんでください」と栗谷本さんのお話は自然との付き合い方を通じて、私たちの生き方を考えさせられるエッセンスがちりばめられていた。
「自然に興味があっても普段はなかなか体験できないのでいい機会でした(30代男性)」 |
12:30~ |
山の幸バイキング
レストラン味彩に東白川村の安江眞一村長が駆けつけてくださり「日本で最も美しい村の山・空気・水を見ていただきたい」と歓迎のあいさつをいただく。続いて山の幸バイキングの昼食。栗おこわや鶏ちゃんなどの郷土料理や、トマトのフライやトマトポタージュなどのオリジナル料理、地元の手作りこんにゃくなどの特産品も盛り込まれた11種類のメニューのほか4種類の自家製カレー、プリンやシフォンケーキなど3種類のオリジナルスイーツ。「素材の良さと作り手の愛情が伝わってくる料理が最高(50代女性)」 |
13:30~ |
栗拾い体験
「今日は皆さんで力を合わせて拾った分、全員で山分けです。残った栗はイノシシの餌になります!」と、村雲さん。腰に籠をつけて茶畑の間を歩くこと5分。栗畑に到着すると、畑の真ん中にはイノシシを捕獲するケージが置いてあり、あちこちにイノシシの食痕も発見。イノシシとの競争ぶりがうかがえた。イノシシに渡すわけにはいかないとばかりに張り切ってスタート!賞品がかかった大きい栗・小さい栗コンテストの栗探しも熱戦が繰り広げられた。
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大きな栗を見つけてご満悦 |
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14:30~ |
栗きんとん作り
栗きんとん作りに挑戦。ナビゲーターは東白川村の栗きんとん作り名人安江伸江さん。砂糖と栗だけの自然な味わい、混ぜて絞るだけの簡単なレシピ。シンプルイズベスト!白川茶と一緒に味わって、おみやげの分まで作って大満足。
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思わず笑みがこぼれる出来映え |
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15:20~ |
閉会式
コンテストの結果発表!大きい栗1位は37.1g、小さい栗1位は1.38g。それぞれ5位まで、栗谷本さんから手作りのバードコールやトロンボーン、魔法の筒などの賞品が手渡された。また、午前の草盆栽作りでのクイズ正解者の方にもバードコールが贈られた。
「今日作った草盆栽は、葉が落ちて枝だけになっても水やりを忘れずに。そして何よりの肥料は声掛け。人間と同じで撫でたり、声を掛けたりすると立派に育ちます。今日は村の方々のおもてなしの心と、村の水・緑・空気を楽しんでいただけましたか?またぜひいらしてください」と栗谷本さんがあいさつ。体験を通じて、自然をありのまま受け止め、生かすことを学んだ一日となった。
「学べて、食べて、運動して、楽しんで、里山の一日をたっぷり満喫した(40代女性)」「娘夫婦や孫と一緒に三世代で楽しめる内容だった(60代女性)」 |