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自然体験 | 組合員レポート

親子ふるさと体験IN恵那 春の里山で、野草を食べよう

平成13年5月13日(日)
飯地高原自然テント村にて

空はまさに雲ひとつないスカイブルー。静かな里山に響くウグイスの鳴き声とそよ吹く風が心地よい高原の一日。初夏の太陽を浴びながら、76名の親子が自然体験プログラムを楽しんだ。

09:00~

参加者受付

本部テントの横には、ツユクサ、ハハコグサ、ツワブキ、オオバコ、クズ、カラ スノエンドウ......ずらりと野草が並び、その特徴や料理方法の説明書きが添えら れた。早々とテント村に到着した参加者はさっそくその前で講師と野草談義。

10:00~

開会式

開会式の後、テント横に並んだ野草について講師4人がレクチャー。野草採りの 鉄則は、「自信がないときは詳しい人と一緒に採りに行くこと」。また、「野草 採りのルールは一番芽を採ったら二番芽は絶対採らないこと。これが自然と共生 していく最低限のルール」という話も。

←恵那で東洋医学に基づいた薬草料理を教える篠原旭子さん。「こんな食べ方がおいしいのよ。でも野のものは食べ過ぎに注意してね」
10:40~

野草採りに出発!

2コースに分かれて出発!サルトリイバラ、ノブキ、アザミ、ヨメナ......里山 は野草の宝庫。大きな大きなイタドリをナイフで切り、茎で笛を作って吹く子どもたち。大人は皮をむき、昔を懐かしんですっぱい味をかみしめる。トンボを追いかけたり、ハンミョウを捕まえた子も。イノシシが通った跡やヒミズ(モグラ の仲間)の亡きがらも見つけて、里山に暮らす生きものたちを垣間みることもできた。

←いきなりワラビの群生に出合い、参加者は夢中になってポキポキ......
←「ノビルはこのあたりでは、ざくざく切って花かつおとしょうゆをかけて生で食べるね」と、地元の野草との付き合い方を教えてくれる「飯地高原自然テント村」村長の纐纈規久さん
←イタドリの笛。「わ?、鳴った!」
11:50~

ランチタイム

この日、試食するのは事前に摘んでおいた野草を地元の主婦4人に調理していただいたものと講師の篠原さんお手製の赤米・黒米の桜餅にタンポポコーヒー。参加者は持参したお弁当と一緒に春の野草に舌鼓。特に好評だったのがユキノシタの天ぷら。「パリパリしててスナック菓子みたい」と子どもにも大人気。

←本日のメニューはコシアブラの天ぷらとごまじょうゆあえ、ユキノシタの天ぷら、タラノメの天ぷら、ヨモギの天ぷら、セリのごまあえ、タケノコの煮物、フキの煮物、ワサビの生姜じょうゆあえ、赤米・黒米の桜餅、タンポポコーヒー
←いっただきま~す!
12:30~

東濃地方の民話語り

そよそよとテントの中を風が吹き抜ける中、東濃地方の民話語りのはじまりはじ まり?!。語り部は学校の事務職員をしながら三十数年にわたって子どもたちに昔話を語ってきた三戸律子さん。横になって気持ちよさそうにうとうとするお父 さん、お母さんの腕の中に抱かれて聴く子どもたち......。一人ひとりの顔を見ながら、身ぶり手振りをまじえてやさしく語りかける三戸さんの民話の世界に引き込まれていった。

←じさまのいない間にばさまと踊りを踊る猫の話、恵那のキツネがインドのライオ ンと知恵くらべする話等など、たっぷり1時間、民話の世界に浸った
13:40~

ネイチャークラフト&ゲーム

午後は3つのコースに分かれてそれぞれ、五感をとぎすませて自然とふれあうネイチャーゲーム、森の中の材料を使ったクラフト、竹を伐ってバンブーホルン作 りを楽しんだ。参加者は里山の宝物をたくさん発見し、自然と仲良くなるきっかけを見つけたようだ。

「ネイチャーゲームで春の息吹を体中で感じてみよう」

←ネイチャーゲーム「いねむりおじさん」では円の真ん中にバンダナで目隠しした山賊役の人が座り、そばにさらわれた猫の人形を置く。他の人はしのび足で歩いていき猫を助け出すが、気配を感じた山賊に「エイ!」と魔法をかけられると石になってしまう。まずはしのび足の練習から。「森に行くときはこんなふうにそっと入っていくと、いいものに出会えるかもしれませんね」と、しのび足の見本をみせる「恵那山ネイチャーゲームの会」の原令子さん
←えい!」。山賊に魔法をかけられて石になっちゃった!

「クリとマツボックリで"なかよしクマさん"をつくろう」

←中津川で「栗くり工房」を主宰する栗谷本さんのモットーは「見逃せばごみ、使えば宝物」。「お金をかけなくても山に入れば楽しく遊べるよ」ということで、この日の材料は栗・マツボックリ・ハンの実、そして自分で探した木の枝。三匹 のなかよしクマさん作りに挑戦!
←木登りをしているクマ、チャンバラをしているクマ、踊っているクマ、それぞれの個性が表れた今にも動き出しそうなクマたちの出来上がり!

「里山から音をつくろう」

←テント村の竹林から伐り出した竹でバンブーホルン作り。出来上がったらさっそく練習開始!でもこれがなかなか......。子どもの方が早くコツをつかんで「ボ~」というほら貝のような音を響かせる
←あらかじめ用意してあった篠竹(細い竹)で笛を作ってみんなで練習。真ん中の笠をかぶっているのが名古屋で創作工房「地木遊人」を主宰する白石公二さん
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