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旅行英会話「マメ知識シリーズ」

旅行英会話 中日文化センター講師
瀬戸 勝幸

maybe の正しい使い方

私たちが、確信のない事をいう時「多分」とか「大体」とか「くらい」などと言いいますが 英語でもいろいろな表現があります。でも時と場合によって適切な単語を使わないといけません。よく使われる語にmaybeがありますが、まず会話例を見てみましょう。

 「ノインシュバンシュタイン城
  ドイツ 」


(Taro and Mary are waiting for their friend Judy.)
Taro: Do you think Judy will arrive on time?
Mary: Maybe. But I'm not so sure. She's always late for her appointments.
Taro: I know. The show starts in 10 minutes. I hope she'll make it.
Mary: Yeah. Why don't you phone her?
Taro: I'll try. But she often has her cell phone turned off.

(太郎とメアリーが友達のジュデイーを待っている。)
太郎: ジュデイ時間通りに着くと思う?
メアリー: 多分ね。でもわかんないわ。彼女いつも約束に遅れるからね。
太郎: そうだね。ショウはあと10分で始まるのに。間に合うといいけどな。
メアリー: そうね。電話かけてみたら。
太郎: そうしてみるよ。でも彼女、携帯をよく切ってあるんだ。

この会話にあるようにmaybeは確信がない時につかいますが、確立は50%かそれ以下の時もあります。もうひとつ会話を見てみましょう。

Taro: Jeff, we're going to get together at Fumiko's and have a small party on Saturday Would you like to come along?
Jeff: That sounds interesting. What time are you going there?
Taro: Around five.
Jeff: Well, I'd like to come but I'll have to meet a friend at six..
Taro: We'll stay till late. You can join us later.
Jeff: Maybe. I'm not sure how long it'll take.

太郎: ジェフ、土曜日に文子のうちへ集まってパーテイするんだけどいっしょに来ないかい?
ジェフ: そりゃ面白そうだね。何時に行くんだい。
太郎: 5時頃だよ。
ジェフ: 行きたいけど、6時に友達に会わなければいけないんだ。
太郎: 遅くまでいるから、後でくればいいよ。
ジェフ: 多分ね、でもどのくらいかかるかわからないんだ。

この場合は行く可能性は半々かそれ以下です。このように未来のことではっきりしないことをいう時maybeと言えますが、次の例ではmaybeはふさわしくありません。

( A guest is asking the front desk for a wake-up call. )
Guest: Can you give me a wake-up call tomorrow morning?
Clerk: Certainly, sir. What time would you like us to call you?
Guest: well, maybe six o'clock.
Clerk: You mean AT six o'clock, sir?
Guest: I mean about six.

(客がフロントでモーニングコールを頼む)
客: 明日の朝モーニングコールをしてくれますか。
クラーク: かしこまりました。何時にコールしましょうか?
客: そうだね、6時頃お願いします。
クラーク: 6時ですね。
客: 6時頃です。

この場合は6時頃コールをしてもらいたいのですから、about six が正しい言い方です。もう一つ間違ったmaybeの用法の例です。

A: What's the population of Japan?
B: I'm not sure. Maybe 125 million.
A: What's the world's population?
B: Maybe 6.5 billion.

A: 日本の人口はどのくらい?
B: はっきりは知らないけど、1億2千5百万くらいかな。
A: じゃ、世界の人口は?
B: 65億くらいかな。

この場合もBはmaybeの代わりにaboutのほうがよいです。人口ははっきりしていて予想がつかないものではないからです。その他「多分,おそらく」などに対する単語は次のようなものがあります。

perhaps:This financial crisis will last three years, perhaps longer.
この金融危機は三年続くでしょう、ひょっとするともっと長いかも。
perhapsmaybeよりも起こる偶然性が大きい印象を与えます。Perhapshaphappenにも通じる語です。)

probably:The oil price will probably rise again to $100 per barrel.
石油価格はおそらく1バーレル100ドルに上がるだろう。
probablyは可能性が高いときに使います。10中8,9という日本語に相当します。)

possibly:The company may possibly lay off all the part time workers. その会社はパートの従業員を全員解雇するかもしれない。 (possiblyは可能性があるという意味の副詞です。名詞はpossibilityです。)

likely:The government is likely to raise the consumption tax in three years. 政府は3年後に消費税を上げるようだ。 (likelyは実現しそうな時に使い、たいてい後にto不定詞を伴います。)

では上の単語を使った会話例を見てみましょう。

A: People say ice in the arctic and the Antarctic is melting at a rapid pace due to the global warming.
B: It's  frightening. Then the sea level will  rise and small islands in the Ocean will probably be under water soon.
A: Yeah. Some islanders have already fled their homes to Australia and New Zealand.
B: Possibly there will be a panic in many places.
A: That's for sure. I can't imagine what the earth will be like in 50 years.
B: Don't worry. We are not likely to be alive by then.
A: Perhaps not. But who knows we may live up to 110 years old.
B: I wish not.

A: 地球温暖化で北極と南極の氷が早いペースで溶けていると言うじゃないか。
B: 恐ろしいね。そうすると水位が上がっておそらく海洋の小さな島は沈んでしまうよ。
A: そうだね。もう島を逃げてオーストラリアやニュージーランドへ行った島民もいるよ。
B: 多くのところでパニックが起こるかもしれないね。
A: それは確かだね。50年後地球がどうなっているか想像もできないよ。
B: 心配するなって。その時まで僕らは生きていそうもないから。
A: 多分ね。でもわからないよ、110まで生きるかもしれないよ。
B: そんなに生きたくないね。

さて、もう年の暮れ、早いものですね。また歳を重ねますね。でもpositive thinking(プラス思考)でいきましょう。
We only hope next year will bring us stable economy and happiness.
(来年は経済が安定して幸福をもたらしてくれると望むだけです。)

A HAPPY NEW YEAR!
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